“美しさ”と“走行性能”を両立した新世代eバイク2モデルをインプレッション|YAMAHA【後編】
Bicycle Club編集部
- 2022年03月19日
長引く新型コロナ禍のもとで、スポーツバイクへの関心が高まっているなか、ヤマハから高い走行性能と電動アシスト機能を備えた新コンセプトのeバイク2モデル「ワバッシュRT」と「クロスコアRC」が登場。後編となる今回は、クロスバイクタイプのクロスコアRCを紹介。※前編は以下より
eクロスバイクの最先端を行くCROSSCORE RC
健康意識の高まりや、CO2を出さないクリーンモビリティとしての存在感を高めるスポーツバイクに、快適性や街中でのスムーズなライディングをサポートするeバイクならではのアシスト性能をプラスしたクロスコアRC。
ワバッシュRTと共通するフレームデザインは、シンプルで街中に溶け込むシルエットを演出。オートモード搭載の新型ドライブユニットに、クッション性に優れる27.5×2.0サイズのタイヤとフロントサスペンションフォークの採用している。車重を感じさせない軽快さと段差の多い都市での快適な移動を実現。
都市部でのデイリーライドから週末のロングライドまで対応!
クロスコアRCはライトとサイドスタンドの標準装備やアクセサリー装着を前提としたマウントダブを備えることにより、デイリーユースから週末のロングライドまで楽しめるパートナーだ。
リラックスしたライディングを実現するストレートハンドルバーを採用しつつ、大型のグリップで衝撃吸収と疲労を軽減。またバッテリーから電源供給されるLEDヘッドランプは小型ながら森の中でも十分な明るさを誇る。
リアディレイラーには外装9段変速のシマノALIVIOを採用。様々な状況下で快適な走りを実現している。タイヤはセミスリックパターンで、転がり抵抗とウエット路面での安定性を両立。エアボリュームのあるワイドサイズで、サイドには反射素材が付く。夜間の被視認性を向上させている。
ただのeクロスバイクではない、豪華な仕様も特徴
さらにクロスバイクとしては珍しくサスペンションフォークを搭載。モデルは63mmトラベルのSRサンツアーNEX-E25。路面からの衝撃をやわらげ快適な走行を実現する。ロックアウト機構もあるため、サスペンション機能が不要なときはリジット設定にできる。
さらにこれだけの仕様ながら、ワンカラーの展開ではなく、合計3色もの展開となっている。「遊び心のある世界観をグラデーションで繋げる」をテーマにしている。
CROSSCORE RC
31万7900円(税込)
SPEC
■フレーム:アルミ ■フォーク:SRサンツアー・NEX-E25-C 63 mmトラベル ■ドライブユニット:ヤマハPWシリーズ ST ■バッテリー:マルチロケーション 36V-13.1Ah ■サイズ:S、M、L ■カラー:フレイムオレンジ、ピュアパールホワイト、ミスティグリーン ■タイヤ: 27.5×2.0 ■コンポーネント:シマノ・アルタス/アリビオ 1×9速 ■ブレーキ:シマノBR-MT200 前180mm/後160mm径 ■重量:23.8kg (Mサイズ)
ヤマハのセンスを感じる一台。数値以外のスペックにも注目!
ワバッシュRTと同じドライブユニット/バッテリーの採用で、アシストのパワーやモードも同等の性能。街中でのコミューター的使用だけでなく、ヒルクライムを含むロングライドにも使えることは、そのアシスト持続走行距離(85~200㎞※モードによる)が表している。
アシストパワーによって低速域でのペダリングでもストレスが少なく、アップライトなポジションで視界も広い。日本の道路環境をよく見据えたセミスリックタイヤ、ロックアウト式のフロントサス、そしてスタンドの標準装備には、長年の電動アシストバイクづくりの経験が活かされていると実感。街中走行に限ってはカスタムの必要性はほぼないだろう。
「9段変速&車体重量23.8㎏」という”自転車的なスペック数値”に惑わされてはいけない。クロスコアRCは必要十分以上のスペックを備えた、時代の最先端をいくクロスバイクだ。
インプレッションライダー
浜田幸紀
元プロサイクリングショップ店員の編集部員。ただしペダリングテクニックやロングライドへの体力、ヒルクライム能力が平凡なため、いっそのことeバイクのアシスト力に頼るのもありかと考えている。身長175㎝
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- PHOTO & TEXT:Hideyuki SUZUKI/浜田幸紀
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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