パリ~ルーベを勝ったエアロロード「メリダ・リアクト」を試乗比較してみた|MERIDA
Bicycle Club編集部
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岸:一般的なエアロロードは快適性が高くないものが多いのに、このバイクは快適性も高かったです。あと、フレームはパリッとした硬さで、軽さの中に芯もあって、剛性があるのに軽いのも印象的でした。
浅野:快適性に関しては、S-フレックスシートポストの影響が大きいかもしれませんね。シッティングで荒れた路面にさしかかっても、通常のエアロロードのような突き上げが少ないと感じました。また、チームに使われるカーボンフレームは、CF5という同ブランドの最上級カーボンフレームです。高弾性カーボンを使って軽さと剛性を高いレベルで両立していて、個人的には上りの軽快な走りも印象的でした。試乗車は60mmハイトのホイールでしたが、50mmハイトぐらいのもう少し軽いカーボンホイールにしたら、もう少し登坂性能が強化されて、あらゆるコースに対応できそうな気がしました。
岸:でも、このままのスペックでも大柄でパワーのあるライダーなら、長い上りでなければ十分かと。例えば広島中央森林公園とか群馬CSCぐらいまでは十分いけると思います。他社のオールラウンド系ロードより価格も手ごろだし、このフレームが40万円台で買えるとか価格破壊レベルですよ!
浅野:大絶賛ですね(笑)。フレーム価格は確かにお値打ち感がありますね。個人的には完成車の価格だと簡単に手が出せる人は少ないのかなという気もします。まだディスクブレーキロードに乗っていない人だとフレーム単体で手に入れる方は少数派と思われるので、どうしてもCF5フレームに乗りたいなら新型アルテグラ仕様の完成車9000を選ぶのが現実的かも。
リアクトを身近にするCF3フレーム採用モデル
岸:CF3フレームのライバルエディションは、レーサー目線でいうと、パフォーマンス面ではチームと比べてやや物足りない感じはしました。高速域の巡航性能や登坂性能、瞬間的に出力を上げたときの加速性能など。とはいえ、フレームだけでなく、アッセンブルされているコンポーネントやホイールのグレードも違うので、単純には比較できないとは思いますが……。このバイクの魅力である快適性や安定性は十分感じられました。
浅野:フレーム素材は違うものの、ジオメトリーは一緒なので、フレーム重量や装備の差が重量増に直結し、走りに影響した可能性は高いでしょうね。両者を税込み価格で比較すると、ライバルエディションは3分の1程度の安さですし、リア12スピードのワイヤレスコンポーネントが付いてくるのでパッケージとしては魅力的です。個人的にはこれで十分とも思えますし、将来的にホイールやコンポーネントをアップグレードしていく楽しみもありますね。
岸:価格は魅力的ですね! 走りに関しても、ロードレースのような上げ下げの激しい走り方ではなく、一定のペースで淡々と巡航するようなシチュエーションだと気持ちよく走ります。ロングライドやエンデューロなどにオススメですね。
最高峰のチームバイクと充実スペックのミドルグレード
4代目リアクトは、ハイエンドモデルのチームには軽量高剛性なCF5フレーム、ミドルグレードのライバルエディションにはCF3フレームが採用される。フレームのジオメトリーは共通で、ミドルグレード以下のモデルでも上位モデル同様のレーシーなポジションを出せるのが特徴だ。
バーレーン・ヴィクトリアスが常用するチームモデル
「REACTO TEAM」
価格:139万7000円(完成車)、40万7000円(フレームセット)
リアクトのフラッグシップモデル。バーレーン・ヴィクトリアスカラーをまとった軽量で高剛性のCF5フレームに、シマノの最高峰ロードバイクコンポーネント・デュラエースR9200シリーズを搭載。ホイールもヴィジョンのメトロン60SLをアッセンブル。パリ〜ルーベのチャンピオンバイクほぼそのままのスペックだ。
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- CREDIT :
- PHOTO:bettini Photo/猪俣健一 TEXT:浅野真則
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