丹波路をお花見サイクリング70kmの旅|ツールド丹波
Bicycle Club編集部
- 2022年04月11日
近畿の穀倉地帯である兵庫丹波地域は、大小さまざまな河川と小高い山々に咲く桜を楽しむ観光客が多く訪れる。
兵庫丹波地域で、年間を通じてサイクリングイベントを開催する丹波サイクリング協会による春の恒例イベント「ツールド丹波 -お花見-」が今年も開催。48名が参加した67kmのお花見サイクリングの模様を紹介する。
お花見サイクリングイベント「ツールド丹波 -お花見-」
朝8時、薄曇りの空の下、スタート地点である丹波市のコモーレ丹波の森を出発。
スタートしてすぐに高谷川の桜並木の下を走る。お花見ライドと銘打っているだけに出だしから桜並木に歓迎されるというぜいたくさだ。
スタートして3分程度で早くも写真タイム。人が集まり自然と踏み固められるため護岸の意味もあって桜並木が多いと言われる日本の河川。水の流れと桜の花の組み合わせは誰もが写真に収めたくなる景色だ。
高谷川に続いて柏原川の桜堤を抜けていく。丹波市に数ある桜スポットの中でも見どころとして有名な堤で再び写真タイム。見頃を迎えた桜並木に参加者の皆さんはご機嫌にポーズを決める。
のどかな田園風景も兵庫丹波地域の見どころ
桜並木を抜けると丹波ならではの田畑が広がるのどかな田園風景を駆け抜けていく。太陽も出てきて気分は爽快。地元丹波サイクリング協会のメンバーが引いたルートは裏道を駆使しているため行き交う車も少なく、軽快にペダリングしていく。初心者にも安心の楽しめるサイクリングルートだ。
休憩ポイントの元気村かみくげに向かう途中、広田の吊り橋を渡る。全長が約65mの吊り橋は渡る際に若干の揺れを感じる事ができ、サイクリング途中に変化をもたらしてくれた。
丹波竜の里として知られる元気村かみくげに入る。首長竜のオブジェの前を通過していく面々。この辺りの桜並木はまだ咲き始めと見え、枝に付く花も小さい。周囲の山々の位置、標高といった環境の違いで同じ丹波市内とは言え、咲き方はさまざま。
元気村かみくげではこの首長竜の前で写真を撮る。2006年に丹波市内を流れる篠山川で発掘された恐竜の化石は丹波竜(タンバティタニス・アミキティアエ)と名付けられ、現在でもこの元気村かみくげでは化石発掘体験ができるなど、丹波の観光名所となっている。
丹波竜と触れ合ったら、昼食会場である丹波篠山市の兵庫県立丹波並木道中央公園へ向かう。途中の舗装林道である下立杭柏原線はこの日のルートでも有数の山岳ポイント。
峠を越えたらランチタイム。という思いを糧に、うっそうとした林の中を登って行った。
ランチの後は丹波篠山市へ抜けるルート
峠を越えて丹波篠山市側に下ると茶畑が見えてきた。平安時代から1200年以上の歴史がある丹波茶の産地。もうすぐ始まる茶摘みの時期にはまた訪れたいところだ。
昼食会場の兵庫県立丹波並木道中央公園に到着してお待ちかねの昼食タイム。三田市にある丹波市出身の料理人が作る割烹未かんの特製お花見弁当と丹波篠山市の老舗和菓子屋大福堂の三色団子&桜餅を手にランチタイムスタート。丹波サイクリング協会が実際に試食をして決めた弁当と和菓子は、とびきりおいしく優しい味わい。
昼食を終えたらお花見ライドの続きだ。複数の河川が山々と田園の中に流れる兵庫丹波地域は少し走ると別の桜堤に出会う事ができる。お花見ライドに最適な土地、咲き方は様々だが春のサイクリングを一日中楽しめる。
午後のコーヒータイムに設定されたのは、サイクリストに人気のロカッセタンバ。コーヒーを飲んでホッと一息。
ロカッセタンバでコーヒータイムの後、この日満開となった黒井川の桜並木へと向かう。お花見感が最高に盛り上がった。
黒井川で満開の桜を堪能した後は、兵主神社を経由して名物のロングストレートへ向かう。
田園風景の真ん中を目の前の山を目指しながら走るのは爽快。山を越えてしばらくしたらゴールだ。
午後4時過ぎ。最終グループがゴール。走行距離67km、獲得標高は800mのルートに特製お花見弁当と老舗の和菓子を組み合わせたお花見ライド、花より団子というよりもむしろ、花も団子も、おまけにサイクリングも。という欲張りなライドを参加者全員が楽しんだ。
丹波サイクリング協会では定期的にサイクリングイベントを開催する。次回は7月にBBQライドを予定している。地元食材を使ったBBQは毎回人気のライドイベントだ。
丹波サイクリング協会のWEBサイトでスケジュールはチェックしよう。
丹波サイクリング協会WEBサイト
https://tambacycle.localinfo.jp/
ツールド丹波 お花見 プロモーションムービー
https://youtu.be/NZs1JiuIUio
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