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ロード女子Qリーグは今村桜子、中学Nリーグは男子は生尾 完が優勝|春のしもふさクリテリウム

5月8日(日)、千葉県成田市・下総運動公園で「春のしもふさクリテリウム」が開催された。このレースは女子リーグ「クイーン・リーグ(Qリーグ)」、中学生リーグ「ニュー・エイジ・リーグ(Nリーグ)」第2戦となっており、第1戦の開幕戦となっていた「ツール・ド・かつらお」の中止・延期により、実質リーグのシリーズ開幕戦となった。女子や中学生以下の若手選手たちが楽しむためにランキング制度を導入しているのがこのQリーグ、Nリーグの特徴だ。ここではそのレースレポートをお届けする。

マトリックスパワータグがサポートする春のしもふさクリテリウム

この大会をはじめ、株式会社マトリックスのサイクルロードレース協会東日本が主催するレースは、QNリーグ発足当時から提携している。今大会でもリーグ対象レース結果により「リーグポイント」をランキング化し、今活躍している選手を分かりやすくしている

大会前日の夜は雨が降ったものの、当日は朝から素晴らしい天候で五月晴れ。昼前からは雲が出る時間帯もありましたが、過ごしやすい天候でレースにはちょうど良いコンディションとなった。

朝のクリニックには今シーズンのJBCF・Jプロツーア序盤から連勝を重ねているマトリックスパワータグのプロ選手が指導し、多くの選手が参加、レース攻略レクチャーを受けた。その後のクリニック特別講師は吉井功治さんが務め、レースの合間におこなわれるコース試走中に随時クリニックを実施する形でレース直前の対策を講じられる体制となった。

そして朝8時の120分エンデューロからレースが、ゲストのマトリックスパワータグ選手たちによる誘導でスタート。新緑の萌えるコースを選手たちが駆け抜けていく。

41名がエントリーした男子中学生によるNリーグ

無事にエンデューロレースが終わると、ここからカテゴリー別レースが開始。その最初が中学生Nリーグ男子Nが対象となる中学生レース。今回は41人がエントリーし、このレースが今シーズンの初戦となる選手も多く見られた。

この後に続くキッズレースに出場する選手たち。一生懸命に先輩の走りを応援

スタートからメイン集団の前方ではNリーグ登録の渡邊太智(Passer1850)や宮嵜博己(チームBMレーシング)、そして宇田川瀬那(スミタエイダイラバネロ)が積極的な動きを見せる。その少し後方でNリーグの生尾 完(ブラウ・ブリッツェンU15)が様子を伺う。

コース約1.5㎞を6周回するレース、いよいよ後半でメインとなる先頭集団は分かれ始めてゴールは4人のスプリント勝負。冷静に動きを見ていた生尾選手がスプリントを制して優勝。Nリーグのポイントリーダーとなり、バトルマリンジャージを初めて手に入れた。

今レースでは2位が宮嵜選手、3位が渡邊選手とトップ3位までがNリーグ登録選手が制し、レースへの意識が高い選手たちがNリーグ登録している傾向も見えた。一方で、そんなトップを目指す他のNリーグ登録選手も上位ゴールを決めた。

レース後のリーグポイントリーダー賞・授与式では「今日は冷静にレースを走ってスプリントを獲れて優勝できました。昨シーズン活躍した水上選手が同じチーム(ブラウ・ブリッツェン)所属なので、バトルマリンジャージを引き継げる形になって良かったです。このジャージを守りたいので、次のレースも頑張ります!」と力強いコメント。

ポイントリーダー授与式後には今大会に参戦したチームメイト全員で記念撮影をする微笑ましい姿も

レディースレースにも多くの選手が参戦

続く各年齢別のキッズレースを挟んで、高校生以上女子対象のQリーグと中学生Nリーグの女子NW対象のレディースレースがスタート。こちらは22人がエントリー、コース5周のレースを競う。

スタートから、しばらくは大きな集団のまま進行。しかし後半に入ると集団が先行4人、そのすぐ後ろに数名と集団が分裂していく。

そして最終周回での先頭集団が今村桜子(内房レーシングクラブ)、篠塚萠依(AVENTURA)、オープン参加の筒井 楓(スポーツキッド)、Qリーグ登録の根本香織(Team 一匹狼)にメンバーが絞られてスプリント。今村選手が優勝を決めた。

3位に入賞し、こちらも初めてQリーグポイントリーダーとなりアメジストジャージを獲得した根本選手は、授与式で「今まで2シーズンにわたり(サイタマサイクルプロジェクト所属の)廣瀬選手がアメジストジャージを着ていたので、このジャージを着ることが非常に緊張するけれど光栄だし、守っていきたいと思います。この後のリーグレースでもカッコよく走りたい」と意気込みを語った。

さらにレース完走したNリーグ女子NWポイントリーダーとなった大矢彩雲(ブラウ・ブリッツェンU15)は「今日は思ったとおりのレースができなくて悔しかったです。でも次回は地元での大会(わたらせクリテリウム)なので、もっと良い走りをしたいです」と次戦への意気込みを語った。

入賞選手に贈られる賞品にも注目

なお、今シーズンもQNリーグ・各ポイントリーダー賞として「アメジストジャージ」「バトルマリンジャージ」の各リーダージャージご提供はBioracer、副賞ご提供は武田レッグウェアー株式会社、株式会社 隼、アイリス株式会社、そしてリーグ登録いただいた選手全員にテスターを株式会社アミックグループから提供された。こうした賞品がポイントリーダー選手たちの励みとなる。

各リーグの最新ポイントリーダー。左よりQリーグ根本選手、Nリーグ女子NW 大矢選手、Nリーグ男子N 生尾選手。今後の活躍にも注目したい!

レース会場には協賛社ブースも出展

そして会場内にブース出展が多くにぎやかなのも、この大会の特徴。今回、初のブース出展となるBioracerは、東京五輪ロードレースでも話題を呼んだ新素材ジャージ「グラフェン」など、実際に手に取って試着もできるブースを展開。

おなじみのアスリチューン・ブースでは、レース直前や直後のケアに製品開発者でもある三上さんから直接アドバイスを受けられる。

次戦は6月11日開催のわたらせクリテリウム

この後のリーグ・シリーズ第2戦は、6月11日(土)に栃木県栃木市藤岡町で開催の「第1回わたらせクリテリウム」となり、現在参加選手を募集している。

さらに、この後の第3戦は7月23日(土)に千葉県袖ケ浦市・袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催の「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」となる。こちらは5月10日より参加募集を開始している。

ほか年12戦でシリーズ戦を予定しており、以下を確認してほしい。
※8月以降のシリーズ戦は日程が決定次第発表となる。お楽しみに!

Qリーグ・Nリーグ
レーススケジュールはこちら

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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