BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

デマールがスプリント制し今大会3勝目、バルデがまさかのリタイア|ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリア第13ステージが現地5月20日に行われ、集団スプリントによる優勝争いをアルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)が制した。これで今大会3勝目。ポイント賞争いで快調に首位を走る。個人総合ではフアン・ロペス(トレック・セガフレード、スペイン)のトップは変わらず、引き続きマリアローザを着用。ただ、同4位につけていたロマン・バルデ(チーム ディーエスエム、フランス)が体調を崩してリタイアする波乱が起きた。

土壇場でメイン集団が逃げを吸収、デマールがスプリントでステージを締める

2日ぶりの平坦ステージとして、サンレモからクーネオまでの150kmが設定された。前半に約10km上る3級山岳があり、以降はフィニッシュまで平坦路。カテゴリー山岳さえうまく乗り切れば、スプリンター有利のステージとの見方が強かった。

そうして始まったレースは、少しの出入りを経て10kmほど進んだところで5人がリード。ニコラ・プロドム(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)、フィリッポ・タリアーニ(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ、イタリア)、ジュリアス・ファンデンベルフ(EFエデュケーション・イージーポスト、オランダ)、ミルコ・マエストリ(エオーロ・コメタ、イタリア)、パスカル・エーンコーン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)がレースを先導。このうちタリアーニは、43.7km地点に置かれた中間スプリントポイントを1位通過したが、続く3級の上りでメイン集団へと戻っている。

©︎ LaPresse

こうした動きに前後して、プロトン全体に驚きの事態が発生した。今大会好調だったバルデが突如バイクを降り、そのままチームカーへ。個人総合4位につけ、この先の山岳ステージでさらに順位を上げようかというところでまさかのリタイア。前夜から体調を崩しており、胃腸炎の症状が出ていたことが後に明らかになっている。

レースは着々と進行し、3級山岳はエーンコーンが1位通過。先頭4人はメイン集団との差を広げていき、6分30秒ほど確保。その集団では、フィニッシュまで75kmを残したあたりから数チームが一斉にペースアップ。風の状況を受けて、集団分断狙いの意図が見え始めた。

©︎ LaPresse

逃げと集団との構図は長く続いたが、残り30kmを切って集団がまたも猛然とペースアップ。これでついに崩壊し、サイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、イギリス)やリッチー・ポート(イネオス・グレナディアーズ、オーストラリア)らが後方へ。前線復帰はならず、このステージでは終戦となった。

集団の勢いを受けて、それまでの貯金を吐き出しつつある先頭の4人。残り15kmでその差は1分48秒。残り10kmで1分5秒。たちまち差は1分を切って、残り5kmでは40秒差となった。それでも懸命に逃げ続けたが、こうなると俄然有利なのはメイン集団。1kmごとに約5秒ずつ差が縮まっていき、残り2kmで差は20秒を切る。ファンデンベルフが早めの仕掛けで独走を狙ったが決まらず。最後の1kmでマエストリが捨て身のアタックに出たが、残り300mで無念の吸収。

©︎ LaPresse

集団は追走からすぐさまスプリントへ。最終局面を前にグルパマ・エフデジが主導権を握っており、マエストリを吸収した流れからデマールがスプリント開始。動きを読んだマーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル、イギリス)が続き、その逆サイドからはフィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)も上がってくる。しかし、トップを譲らなかったデマール。この大会3勝目を決めるステージ優勝を勝ち取った。

©︎ LaPresse

デマールはこれでジロ通算8勝目。フランス人選手の大会最多勝記録をさらに伸ばした。マリアチクラミーノ争いでも2位以下に100点以上をつけて独走。このまま最終目的地まで着用できるかも焦点となってきた。

©︎ LaPresse

マリアローザのロペスもきっちり走り終えて、マリアローザをキープ。これで10日間連続着用が決まった。なお、個人総合はバルデが姿を消した分、同5位以下が1つずつ順位アップ。アレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム、スペイン)がトップ10圏内に入っている。

21日に行われる第14ステージは、サンテナからトリノまでの147km。スタートからワンウェイルートを走ったのち、中盤からはトリノを基点とする周回コースへと入る。周回内2カ所の2級山岳はどちらも急坂で、特に後に上るコッレ・デッラ・マダレーナは最大勾配20%。下りもテクニカルで、最終周回はこの頂上からフィニッシュまでの約12kmダウンヒルが勝負の分かれ目となる可能性も秘めている。

ステージ優勝、ポイント賞 アルノー・デマール コメント

©︎ LaPresse

「とても疲れるステージだった。レース後に地面に座ることなんてめったにないのだけれど、今日ばかりはそうせざるを得なかった。想定より早くチームメートに頼らないといけなくなり、他チームからの協力も必要だった。追走するチームが私たちだけだったら勝てなかったと思う。上り基調のスプリントは得意だが、追走に力を費やした今日はさすがに大変だった。

私たちにとってはすでに大成功のジロだ。勝利数が1つ増えたところで、チームとしてこの大会を楽しむことには変わらないよ」

個人総合時間賞、ヤングライダー賞 フアン・ロペス コメント

©︎ LaPresse

「ロマン・バルデに何が起こったのだろうか? 彼がレースをやめたことは無線で聞かされた。今大会トップライダーの1人だと思っていたので、とても驚いている。

明日は大事な1日だ。何か仕掛けようと考えている個人総合上位の選手がいても不思議ではない。ジロをスタートしたときは、総合よりもステージ優勝にフォーカスしていた。それだけに、マリアローザを着ている今は夢のようで、いまだに信じられない」

ジロ・デ・イタリア2022 第13ステージ結果

ステージ結果

1 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス) 3’18’16”
2 フィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)ST
3 マーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル、イギリス)
4 フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ、コロンビア)
5 アルベルト・ダイネーゼ(チーム ディーエスエム、イタリア)
6 シモーネ・コンソンニ(コフィディス、イタリア)
7 ドリース・デボント(アルペシン・フェニックス、ベルギー)
8 ジャコモ・ニッツォーロ(イスラエル・プレミアテック、イタリア)
9 アンドレア・ヴェンドラーメ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、イタリア)
10 トビアス・バイヤー(アルペシン・フェニックス、オーストリア)

個人総合時間賞(マリアローザ)

1 フアン・ロペス(トレック・セガフレード、スペイン) 54:37’23”
2 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)+0’12”
3 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)ST
4 ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)+0’20”
5 ギヨーム・マルタン(コフィディス、フランス)+0’28”
6 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+0’29”
7 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)+0’54”
8 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+1’09”
9 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+1’22”
10 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム、スペイン)+1’23”

ポイント賞(マリアチクラミーノ)

アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)

山岳賞(マリアアッズーラ)

ディエゴ・ローザ(エオーロ・コメタ、イタリア)

ヤングライダー賞(マリアビアンカ)

フアン・ロペス(トレック・セガフレード、スペイン)

チーム総合

アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ

▼【保存版】ジロ・デ・イタリア2022スタートリスト&コースプレビューはこちら

ジロ・デ・イタリア2022

 

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load