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ブイトラゴ、バーレーン・ヴィクトリアスの22歳がグランツール初勝利|ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリアの第17ステージが行われ、サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス、コロンビア)が優勝を飾った。15ステージは惜しくも2位。その悔しさを晴らすような走りで、グランツール初勝利を手に入れた。マリアローザはリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)がキープ。総合2位のジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)とのタイム差は3秒のままだ。

前日に続く難関ステージ

17ステージは、難易度星4つの山岳ステージ。前日に続く、厳しいコースだ。スタート直後に、カテゴリーのない山岳をこなしてからダウンヒル。細かなアップダウンを繰り返したのち、3級山岳と2つの1級山岳をこなす。

25人の大逃げが完成

スタート直後からアタック合戦が勃発。ようやくできたのは25人の大逃げ。

ブイドラゴや前日優勝のヤン・ヒルト(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、チェコ)、マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス、オランダ)、ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)、山岳1位で2人のチームメイトを引き連れたクーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)、山岳2位のジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード、イタリア)といった有力どころのほか、のちに動くフェリックス・ガル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、オーストリア)、ギヨーム・マルタン(コフィディス、フランス)、アレッサンドロ・コーヴィ(UAEチームエミレーツ、イタリア)、マウリ・ファンセヴェナント(クイックステップ・アルファヴィニル、ベルギー)などで構成されていた。マリアローザを保持するイネオスは全員メイン集団。この日も集団をコントロールしていた。

3級山岳「ジョヴォ」は、ボウマンが1位通過

最初の3級山岳「ジョヴォ」に突入した先頭集団。ボウマンに山岳ポイントを獲らせようと、チームメイトのハイス・リームライゼ(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)がけん引し発射。85.8kmのポイントは無事、ボウマンが1位通過した。

レースが動いたのは残り65km。先頭集団の中からマルタンがアタックし、集団が活性化。マルタンの仕掛けに数人の選手が反応し、結局、ガル、マチュー、コーヴィによる4人に逃げ集団が完成する。1つ目の1級山岳パッソ・デル・ヴェトリオーロの上りに向かう残り50kmでは、4人の逃げ、1分弱ほど後ろに残された18人の逃げ、さらに6分ほど後ろにメイン集団という構図になっていた。

だが、レースはまだ動く。カーシー、ブイトラゴ、ヒルト、ボウマン、ファンセヴェナントの5人が追走となり、先頭4人を追いかける。残り40kmでは、4人の逃げ、約30秒後ろに5人の追走と続いていた。

残り36km、追走が先頭をキャッチする。だが、先頭にいたコーヴィと追走のファンセヴェナントはあえなく脱落。一方、ボウマンのチームメイト、リームライゼが追いつき、先頭8人で1級山岳パッソ・デル・ヴェトリオーロの頂上に向かう。なお、34kmの山岳ポイントもボウマンは無事、1位通過した。

マチューVSリームライゼ

フィニッシュに向け走る集団。最初に仕掛けたのはマチューだった。残り31km、先頭からアタックする。そこについていったのはリームライゼ。そのほかの選手は反応しなかった。先頭は2人のまま進み、残り20km、モンテロヴェーレの上り口でも2人で先頭を走行。マチューが先行したかと思えばリームライゼが追いつき……互いに譲らぬ走りを見せていた。だが、10km地点でとうとう決着がつく。快調な走りをみせていたマチューが脱落。リームライゼが単独先頭となった。

「待った」をかけるブイトラゴ

追走のブイトラゴはリームライゼの優勝を許さなかった。残り12kmのモンテロヴェーレの手前で、追走からスルっと抜け出し、自らのペースを守りながらペダルを踏んでいく。約9km地点では脱落したマチューをキャッチ、8.2km地点ではリームライゼまでも飲み込んでそのままかわしていく。ブイトラゴは単独先頭、そのままペダルを踏み続けフィニッシュラインを一番に通過。

見事、勝利を手にした22歳のブイトラゴはプロ2勝目。早くもグランツール優勝という大きな勝利を手にした。

一方のマリアローザ争い。カラパスとヒンドレーは同タイム、それぞれ5位と6位でフィニッシュ。フィニッシュのボーナスタイムもすでに消化されていたため、タイム差は前日と変わらず3秒のままとなった。

第18ステージは最後のスプリンターの競演

第18ステージは今ジロ最後の平坦ステージ。スプリンターの競演がみられるだろう。一方、総合勢にとってはホッとできる移動ステージ。翌日のステージに備えたいところだ。

ステージ優勝 サンティアゴ・ブイトラゴ コメント

勝利の鍵は上りで我慢して走ったことだと思う。上手く走れたよ。この勝利は、コロンビアにいる家族とこれまで自分を支えてくれた人に捧げたいよ。

総合1位 リチャル・カラパス コメント

ハードなステージだったけれど、総合を考えると前向きに捉えてよいステージになったと思う。明日は今日とは違った意味で、重要な日になるだろう。最終日のヴェローナまで、集中し続けなければならないよ。

ジロ・デ・イタリア2022 第17ステージ結果

ステージ結果

1 サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス、コロンビア) 4:27’41″
2 ハイス・リームライゼ(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)+0’35”
3 ヤン・ヒルト(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、チェコ)+2’28”
4 ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)
5 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)+2’53”
6 ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)
7 マウリ・ファンセヴェナント(クイックステップ・アルファヴィニル、ベルギー)+2’57”
8 クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)+2’59”
9 ギヨーム・マルタン(コフィディス、フランス)
10 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)

個人総合時間賞(マリアローザ)

1 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル) 73:19’40”
2 ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)+0’03”
3 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+1’05”
4  ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+1’54”
5 ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)+5’48”
6 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+6’19”
7 ヤン・ヒルト(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、チェコ)+7’12”
8 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+7’13”
9 フアン・ロペス(トレック・セガフレード、スペイン)+12’27”
10 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)+12’30”

ポイント賞(マリアチクラミーノ)

アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)

山岳賞(マリアアッズーラ)

クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)

ヤングライダー賞(マリアビアンカ)

ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)

チーム総合

バーレーン・ヴィクトリアス

▼【保存版】ジロ・デ・イタリア2022スタートリスト&コースプレビューはこちら

ジロ・デ・イタリア2022

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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