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ロードバイク用タイヤおすすめ10選! その種類、交換の時期は?

自転車の唯一の接地点であるタイヤは、路面へのグリップだけでなく乗り心地や走行感に直接影響を与える重要なパーツです。交換しただけでその変化をダイレクトに感じやすく、転がりやすくなった、漕ぎ出しが軽くなったなどの「アップグレード感」にもすぐ気づけるでしょう。

タイヤ交換はほかの機材交換と比較して、性能の向上を低コストで感じられる手軽なカスタム。必要な工具も空気入れとタイヤレバーだけなので自分でできる場合がほとんどです。消耗品として必ず交換する時期が訪れるので、それを機に新しいタイヤを選んでみてはいかがでしょうか?

とはいえ、タイヤは種類やサイズが豊富なので、何を基準に選べばいいか悩んでしまうと思います。今回はタイヤの種類や選ぶポイントなど、ロードバイク用のタイヤおすすめ10選とともに紹介します。

ロードバイク用タイヤを選ぶ前に

タイヤはホイールの規格で使える種類が変わるため、自分が所有するホイールに合わせて選択する必要があります。まずはロードバイク用のタイヤを選ぶ前に自分の愛車に装着されているホイールの規格を確認して、規格にあったロードバイク用のタイヤを選びましょう。

まずはホイールの規格をチェック

ホイールの規格はおもにクリンチャー・チューブレス・チューブラーの3タイプがあります。タイヤはそれぞれの規格に合うように作られていて、専用のものを選ぶ必要があります。ロードバイク用ホイールの大きさはほとんどのホイールが700Cですが、稀にそうでない場合もあります。愛車のホイールサイズも確認しておきましょう。

■クリンチャータイプ
タイヤの中にチューブを入れて使用するホイールです。最も普及していてママチャリなどのシティサイクルにも広く採用されています。

■チューブレスタイプ
自動車やオートバイのようにチューブを使用しない機密構造のホイールです。チューブレスとチューブレスレディの2種類があり、後者にはシーラントと呼ばれる液体を、装着したタイヤ内部に入れておく必要があります。

■チューブラータイプ
タイヤをホイールに固定する構造を持たず、専用の接着剤やリムテープを使ってタイヤを張り付けて使うホイールです。

タイヤを交換する頻度の目安

タイヤは消耗品なので交換が必要です。タイヤを交換する頻度の目安はおもに走行距離・装着してからの期間・パンク破損などの障害の3パターンです。

■走行距離
タイヤは走ることによって摩耗するため、タイヤ交換後の走行距離が「3000~5000km」程度が交換の目安になります。ただし、体重が重い人やローラー台を頻繁に使う方などは摩耗が早いため、日頃からタイヤの状態を良く確認しておく必要があります。スリップサイン(くぼみなど、摩耗状態の目安になるマーク)があるタイヤは参考にしてもよいでしょう。

■装着してからの期間
走行頻度や走行距離にかかわらず、1年経過したタイヤは寿命だと考え交換しましょう。タイヤはゴムでできているため、場合によっては走っていなくても経年劣化により寿命を迎えます。タイヤの表面(トレッド)や側面(サイドウォール)にひび割れを確認したらすでに寿命と判断しましょう。

■パンクやカット破損
パンクやサイドカットなどの物理的破損で修理不可能な場合は交換する以外に方法はありません。また、タイヤのゴムが剥がれて内側にある繊維(ケーシング)が見えている場合も交換が必要です。

ロードバイク用タイヤの種類と選ぶポイント

ロードバイク用タイヤの種類にはホイールの規格に合わせたクリンチャー・チューブレス・チューブラーの3タイプがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。また使われる素材(コンパウンド)や構造により重量や剛性、耐久性(耐摩耗性)にも違いがあり、ホイールの規格と目的に合わせて選ぶ必要があります。

クリンチャータイヤ

タイヤ内にチューブを入れて使用します。チューブを空気で膨らませて、タイヤの両端にあるビードをリムの内側にあるフックに引っかけて固定します。自転車用タイヤの中でも最も普及しているタイプです。

入手しやすく選択肢も多いため、レースから練習まで広く使うことができます。

■メリット
チューブを使用しているためパンク修理が簡単
対応するホイールの種類が豊富
タイヤのラインナップが豊富
ひどく破損しなければパンクしても再度使えるのでコスパがいい

■デメリット
低圧だとパンクしやすい
・内側のチューブを噛み込む「リム打ちパンク」のリスクがある

チューブレス

タイヤの内部にチューブを入れずに使います。タイヤの構造にエア保持層を持ちタイヤが気密性を保つ「チューブレス」と、エア保持層を持たずにシーラント(タイヤ内側に入れる液体)を必要とする「チューブレスレディ」があります。

低圧でも転がり抵抗が軽いため、レースはもちろんロングライドなど乗り心地が求められる場面にもぴったりです。

■メリット
低圧でもパンクをしにくく、チューブを使用しないのでリム打ちパンクをしない
乗り心地がよく転がり抵抗も軽減される
パンク時に暫定的にチューブを入れてクリンチャー運用できる
軽度のパンクならシーラントで塞がり、急激に減圧しにくい

■デメリット
気密性を高めるためビートが固く、タイヤ交換に苦労する
チューブレスレディは別途シーラントが必要
・対応するホイールの種類が限られる

チューブラー

タイヤの内側にエアを保持するインナーチューブを内包しており、タイヤとチューブが一体化した構造になっています。外見はドーナツのような円筒状で、タイヤをホイールに固定するためのビードを持っていません。

非常に軽量でしなやかなのでヒルクライムレースや本格的なロードレースに向いています。パンク対応に手間がかかるため練習用にはおすすめできません。

■メリット
構造上ホイール・タイヤ共に軽量になる
高い空気圧に対応する
リム打ちパンクをすることがない
急激な減圧が起こりにくく、異物を踏んでも暫く走行できる

■デメリット
パンク修理することは難しく、パンクした場合は交換になる
古いタイヤを剥がす、新しいタイヤを張り付ける際にセンターを出すなど、タイヤ交換に手間がかかる
予備にタイヤ自体を携行する必要がある
チューブラータイヤ自体が高価
・近年対応するホイールの選択肢自体が減少

トレッドパターンや重量による違い

タイヤ表面にある溝をトレッドパターンと呼びます。ロードバイクのタイヤには溝の無いスリックタイヤとトレッドパターンのあるタイヤの2種があります。

トレッドパターンには排水性、制動力、駆動力、操作性などさまざまな機能があるとされていますが、接地面積が非常に小さいロードバイクで舗装路を走るだけならばその効果を体感できることは少ないです。トレッドパターンの違いよりも素材や構造、重さなど別の要素に注目して選ぶ方がいいでしょう。

ただし、MTBやグラベルバイクのようにオフロードで路面の悪い道を走る場合にブロックタイヤを使うことや、ブロックのパターンを選ぶことはとても有効です。

材質の違い

タイヤはトレッドコンパウンドの違いにより、グリップ力や転がり抵抗、耐久性などの性能が異なります。また、耐パンク性能の向上にトレッドの下やサイドウォールに耐パンク層を配置したりなどコンパウンドによる走行性能以外の部分でも素材による違いがあります。

耐パンク性能に優れたモデルや耐久性が高いモデルは重量が重くなり、逆に軽量モデルは耐パンク層を薄くしたり無くしたりすることで走行性能を高めるなど、タイヤの耐パンク性能と重量はトレードオフになる傾向にあります。

公道のレースや練習、ロングライドに使うならある程度の耐パンク性能がある方が安心ですが、サーキットレースやヒルクライムなどパンクの少ない条件ならば軽量モデルを選択することもできます。

タイヤの横幅=太さの違い

ロードタイヤの横幅=太さは「〇〇C」という数値で表されます。以前は23Cが多勢を占めていましたが、現在は25C~28Cの太さが主流。転がり抵抗の低減、グリップ力や快適性においてバランスがとれているとされています。

■23C
幅が細く軽量であるためヒルクライムやレースにおいて重宝されていますが、25c~と比べて内部に入るエアボリュームが低いためやや乗り心地が硬めになり、ハンドリングがシビアになる傾向にあります。規格として減少傾向です。

■25C
現在のスタンダードともいえる太さです。軽さと安定性においてトータルバランスに優れ、日本のプロレースでも使用率が高いです。レースだけでなく練習やロングライドなどシーンを選ばず使えます。今もっとも人気の太さです。

■28C
エアボリュームが多いことで低圧での使用が可能になり、荒れた道でも振動吸収性を発揮し、安定して走れます。快適性においても抜群の乗り心地で、ロングライドやツーリングなどにぴったりです。海外ではこちらも流行りだしているようです。

レース向きロードバイクタイヤ

レースに向いているタイヤは軽さや転がり抵抗、グリップ性能に特化していて、耐パンク性や耐久性は劣る商品もあります。なるべくならレースの時のみに使用するのが良いでしょう。

■SCHWALBE(シュワルベ) PRO ONE チューブレスイージー

フランス語で「Souplesse(スープレス=しなやかさ)」を開発キーワードに、チューブラータイヤの走り心地を求めて開発されたチューブレスタイヤ。トレッドはセンターとサイド部で異なるデュアルコンパウンド構造となっており、軽い転がりとコーナリンググリップを高めています。

  • サイズ:700×25C
  • 重量:220g
  • タイプ:チューブレスレディ

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■Vittoria(ヴィットリア) CORSA SPEED G2.0


プロライダーやハイアマチュア御用達のタイヤです。グラフェン2.0(G2.0)コンパウンドの採用で、圧倒的な転がり抵抗の低減化に成功しています。

  • サイズ:700×25C
  • 重量:240g
  • タイプ:チューブレスレディ

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■Panaracer(パナレーサー) AGILEST

2022年に日本ブランドのパナレーサーが生んだ最新タイヤ。「ZSG AGILE Compound」と「Tough & Flex Super Belt」の採用で、前作比12%の転がり抵抗値の低減と高グリップ・耐パンク性能を獲得しているオールラウンドなタイヤです。

  • サイズ:700×25C
  • 重量:165g
  • タイプ:クリンチャー

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ヒルクライム向きロードバイクタイヤ

ホイール外周部にあるタイヤを軽量化することはその軽さを最も体感しやすく、重量的な重さだけでなく踏み出しの軽さなどにも効果を感じやすいです。慣性力が効きにくいヒルクライムではとくに有効です。

■Veloflex (ヴェロフレック) Record


135gの超軽量モデル。クリンチャータイヤとしては驚異的な軽さであり、転がり抵抗を最小限に抑えたトレッドでヒルクライムでのアドバンテージを約束します。

  • サイズ:700×23C
  • 重量:135g ±5%
  • タイプ:クリンチャー

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■Panaracer(パナレーサー) AGILEST LIGHT


ノーマルのAGILESTと同様の「ZSG AGILE Compound」でグリップ力を維持しながら軽量化したモデル。もちろん「Tough & Flex Super Belt」で高い耐パンク性を誇ります。

  • サイズ:700×23C
  • 重量:180g
  • タイプ:クリンチャー

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■BRIDGESTONE ANCHOR(ブリヂストンアンカー)EXTENZA R1S

145gの軽量さと「ダブルクラウンアール断面形状」により接地抵抗を低減して軽快な走行感を実現しており、ヒルクライムや決戦用に最適です。

  • サイズ:700×23C
  • 重量:145g
  • タイプ:クリンチャー

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トレーニング&通勤向きロードバイクタイヤ

練習や通勤など、ロードバイクに乗る時間が多い方はタイヤの消耗が気になると思います。超軽量でなくても、練習用としての機能や性能に着目し、耐久性やパンク耐性が高いタイヤを選びたいところです。

■SCHWALBE(シュワルベ) LUGANOⅡ

シリカを配合したコンパウンドでグリップも良く、耐パンク性も高いタイヤです。価格も抑えめでコスパに優れています。

  • サイズ:700×25C
  • 重量:365g
  • タイプ:クリンチャー

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■Continental(コンチネンタル) UltraSport3

コンチネンタル(Continental)
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耐久性とグリップ力に定評があり、練習はもちろんツーリングや通勤にもおすすめできる、ドイツ生まれのタイヤです。

  • サイズ:700×28C
  • 重量:295g
  • タイプ:クリンチャー

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■Vittoria(ヴィットリア) RUBINO PRO CONTROL

上位モデルと同じグラフェン2.0(G2.0)コンパウンドを採用しており、強化されたサイドウォールの高い耐カット性能により、走行性能と耐久性を高次元で実現しています。

  • サイズ:700×23c
  • 重量:320g
  • タイプ:クリンチャー

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■TUFO(チューフォ) S33 PRO

耐久性が高くチューブラーの練習用タイヤとしておすすめです。タイヤ側にもリムセメントで下地を作ってから張り付けると安心です。

  • サイズ:700×24c
  • 重量:335g
  • タイプ:チューブラー

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ロードバイク用タイヤは用途にあった選び方を!

いかがだったでしょうか? ロードバイク用タイヤの種類と用途別のおすすめを紹介しました。タイヤは重量や転がり抵抗など走行に与える影響が大きく走行性能にのみ注目しがちですが、安全に走るためにも重要なパーツです。日頃からタイヤの状態に注意しながら、用途にあわせて安全・快適に走れるタイヤを選ぶことが大切です。

また、タイヤはロードバイクにおいて最も消耗の激しいパーツでもあります。レース用や練習用などをうまく使い分けて、摩耗やパンクのリスクをコントロールしながら効率的なタイヤ運用を試してみてはいかがでしょうか。

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「好き、を生きよう」を地で行く、FUNQスタッフ。 初心者から上級者まで、知りたい情報をわかりやすくお届けしています。

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