ブエルタ・ア・エスパーニャ2023年コース発表! 第20ステージに200km超えの山岳が待つ
Bicycle Club編集部
- 2023年01月11日
1月10日、バルセロナのカタルーニャ音楽堂で、ブエルタ・ア・エスパーニャ2023のコースプレゼンテーションが開催された。今年のブエルタは、バルセロナからスタートし、アリカンテ近辺を走ったあとにアラゴン・バスク地方を回り、最終週にはスペイン北部のアストリアスからほぼ一直線にゴールのマドリードまで南下する。
ここではコースプレゼンテーションに参加した選手やチーム関係者のコメントを、スペイン在住の對馬由佳理がお送りする。
距離は短いが、ハードな2023年のコース
ブエルタはバルセロナでのチームタイムトライアルでスタートすると、第1週目はバルセロナ近辺がレースの舞台となる。その後レースはアリカンテまで南下したあとに最初の休養日を迎える。
第2週はバリャドリードの個人タイムトライアルからスタートし、いったん北上したあと西に進路を変えて、一路ピレネーを目指す。この週の後半ではピレネーを舞台にした山岳コースが待ち受ける。また、第2週目はブルゴスやサラゴサといった、スペインの中でも強風が吹くことで有名な街を通るため、選手たちは風との戦いにも神経をすり減らす事になるだろう。
最終週は再度北上し、アストリアスからマドリードへ南下するコース。第20ステージに200kmを超える距離の山岳コースが待ち受けているため、上位陣のタイムに大きな差がなければ、この日に表彰台に登る選手の顔ぶれが変わる可能性もある。
第20ステージ
2023年のブエルタ・ア・エスパーニャの各ステージ
日付 | ステージ | スタート/ゴール(Km) |
8/26 | 1 | バルセロナ/ バルセロナ (TTT・14.6km ) |
27 | 2 | マタロ/バルセロナ (181.3km) |
28 | 3 | スリア/アリンサル・アンドラ(158.5km) |
29 | 4 | アンドラ・デ・ベリャ・アンドラ/タラゴナ(183.4km) |
30 | 5 | ノレ―リャ/ブリアナ (185.7km) |
31 | 6 | ラ・バル・デ・ウイチョ/オブエルバトリオ・アストロフィコ・デ・ハバランブレ(181.3km) |
9/1 | 7 | ウテル/オリバ (188.8km) |
2 | 8 | デニア/チャレット・デ・カティ(164.8km) |
3 | 9 | カルタヘナ/カラバカ・デ・クルス (180.9km) |
4 | 休養日 | |
5 | 10 | バリャドリード・バリャドリード(ITT・25km) 基本平坦 |
6 | 11 | レルマ/ラグナ・ネグラ・ヴィヌサ (163.2km) |
7 | 12 | オルベガ/サラゴサ(165.4km) |
8 | 13 | フォルミガル・ウエスカ・デ・ラ・マヒカ/コル・ドゥ・ツルマレット(137km) |
9 | 14 | サウベテレ・デ・ベアルン/ララ・ベラグア(161.7km) |
10 | 15 | パンプローナ/レクンベリ(156km) |
11 | 休養日 | |
12 | 16 | リンクレス・プラヤ/べヘス(119.7km) |
13 | 17 | リバデセリャ(リベセヤ)/アルト・デ・アンギル(122.6km) |
14 | 18 | ポラ・デ・アリャンデ/ラ・クルス・デ・リナレス(178.9km) |
15 | 19 | ラ・バニエサ/イスカル (177.4km) |
16 | 20 | マンサナレス・エル・レアル/グアダラマ(208.4km) |
17 | 21 | サルスエラ競馬場/マドリード(101km) |
気になる監督、選手たちの反応
昨年のジャパンカップに参加したエウスカルテル・エウスカディのホルヘ・アザンサ監督は「距離は短めですが、やはりハードなコースになりましたね。2回あるタイムトライアルは距離も短いですし、比較的平坦なコースなので、総合上位を狙う選手の間で大きなタイム差がつくことは考えにくいです。今年もとにかく上りのブエルタになりましたね」と語った。また、同監督は「昨年のジャンパンカップでは、とても楽しくレースを走ることができました。たくさんの日本人が応援してくれていて、まるでバスクを走っているような感じでしたよ」とも話した。
また、日本でのレース経験のあるカハルラル・RGAのエドゥアルド・プラデス選手は、「今年も厳しいコースになりました。第1週と第2週は平地の区間でも、風に気をつけながら走らなくてはならないでしょうね。第4ステージはスタートからゴールまでひたすら下り基調のコースなので一見楽なように見えますが、この地域はとても風が強い場所なんです。だから、この4日目で大きなタイム差が生まれる可能性もありますね」と分析する。
第4ステージ
多くの関係者から「今年もハードなコースになった」という声が聞こえる中、「私が好きなコースになりましたね」と開口一番に話したのは、2年連続でのブエルタ出走を目指すケルン・ファルマのファンホ・オロス監督である。「ケルン・ファルマに適したコース設定になったと思います。厳しい上りが多いのは毎年のことですが、今年は距離が短か目なので激しいレースになるでしょうね。風の影響も考慮する必要がありますが、それはレースを走っているチーム全てに同じ条件ですから」と非常に明るい口調で話していた。
大会WEBサイト
https://www.lavuelta.es/
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- TEXT&PHOTO:對馬由佳理 Photo:UNIPUBLIC-SPRINT CYCLING AGENCY
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