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サウジツアー開幕! 横風と悪路が選手を苦しめる第1ステージで武山がロングエスケープ

2023年1月30日、UCI2-1のステージレース「SAUDI TOUR 2023(サウジツアー)」が開幕。ワールドツアー、プロチームがひしめくこのビッグレースに、日本からJCL TEAM UKYOが挑戦した。以下、プレスリリースより第1ステージのレポートをお届けする。

武山選手の100km超えのロングエスケープ、
山本選手がメイングループに残る健闘を魅せる

第1ステージはほぼ直線の道のり、長く続く緩斜面の頂上にスプリントポイントが2度設けられたコースレイアウト。レースはリアルスタートしてすぐに飛び出したUno XやEUSKARDIらプロツアー選手を含む5名に武山選手が素早くブリッジしリードアウトを展開します。
ここにスプリンターを抱えるワールドツアーチームが乗らなかった事も起因してプロトンはこのエスケープを容認。こうしてスタートしてから1時間後には5分近くにタイムギャップは開きました。武山選手を先行させる事に成功したJCL TEAM UKYOはクレダー選手のスプリントに備え好条件が整います。

逃げに乗る武山選手
タイヤ交換をするベンジャミ・プラデス選手
チームカーから檄を飛ばす清水監督

しかし、ここで選手たちを苦しめたのは横風と永遠と続く凹凸の激しい悪路でした。この悪条件に有力選手まで次々とパンク、岡選手、山本選手、プラデス選手、クレダー選手も数度のメカトラに見舞われダメージを蓄積させてしまいます。一方先頭で奮闘する武山選手はスプリント賞にトライするも一歩及ばず4位通過が2回、エスケープグループも100㎞を過ぎる頃には脚の差が広がり、2名の選手を先行させて武山選手を含む4名はドロップしてしまいます。

この展開に活性化したプロトンを牽引するのはツールで5勝を上げているスプリンターのディラン選手を率いるTEAM JAYCO ALULA。彼らを中心とした長時間にわたる強烈なスピードアップに残り20㎞でJCL TEAM UKYOは6名が脱落、一度遅れかけた山本選手が集団復帰に成功しラスト10kmのクライマックスを迎えます。

TEAM JAYCO ALULAのトレインはラスト数キロでエスケープする2名をキャッチしそのままスプリントになだれ込むとディラン選手が横並びの一線を制し見事に優勝。山本選手は残り2㎞の落車に乗り上げるも力走を続け31位でゴールしました。少し遅れはとりましたが、JCL TEAM UKYOの選手たちも全員ゴールし、ハイレベルなスピードレースに洗礼を受けながらも初戦を全員走り切る事ができました。

チーム最上位31位でゴールした山本選手
チームメイトたちと握手を交わす山本選手
レイモンド・クレダー選手のゴールシーン
岡選手のゴールシーン

選手コメント

武山選手コメント

「チームを優位に展開させるための自分のできる最大の走りにトライできました。体重の軽い自分にとってバイクが跳ねてしまう程の悪路でしたが、自分の脚に大きな刺激を入れる走りができたことは次につながると思います」

山本選手コメント

「ラスト20kmで一度はドロップしましたが、追いつける望みに賭けて全身の痛みに耐えながら復帰しました。ラスト2kmの落車にフルブレーキで乗り上げましたが落車せずに最後まで力を出し切りゴールしました」

清水監督コメント

「非常にレベルの高いレースの初日という難しいステージを、武山選手の活躍で展開する事ができました。多くのチームがそうであったように、我々も悪路と多くのメカトラブルに苦しめられた日となりました。最終局面で大きく崩れてしまったことを教訓に明日ベストな走りができるように作戦を立てていきたいと思います」

SAUDI TOUR 2023

大会期間:2023年1月30日~2月3日
カテゴリー:UCI 2-1

第1ステージ/AIUIa International Airport > Khaybar(180.5㎞)

リザルト

1.Groenewegen D. (JAY) 4h08’09”
2.Rajovic D. (TBV) +00″
3.Walscheid M. (COF) +00″

31.Masaki YAMAMOTO(JCL TEAM UKYO)+ 00″+40
74.Atsushi OKA(JCL TEAM UKYO) +9:37″
78.Yuma KOISHI(JCL TEAM UKYO) +9:37″

JCL公式サイト

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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