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トレック・マドンSLRがナンバー1に! 日本バイシクル・オブ・ ザ・イヤー2023を受賞

年に一度、その年を代表する優れたロードバイクを決定する「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023」が今年も開催された。同アワードは日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー実行委員会主催で、その年のスポーツバイクのNo.1を決めるもの。今回、「TREK MADONE SLR(以下トレック・マドンSLR)」が栄えある「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー 2023」を受賞した。

日本最大級の自転車アワード「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023」

「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー(以下、バイシクルオブ・ザ・イヤー)」は日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー実行委員会が主催し、その年のロードバイクNo.1を決めるアワード。実行委員会は、自転車ジャーナリストや自転車メディアの代表者などの8人の選考委員で構成され、スポーツバイクユーザーがよりスポーツバイクを楽しむための話題づくりを目的として、毎年本アワードを開催。その年を象徴するバイクを選んできた。

『バイシクルクラブ』の2022年1月号から2023年2月号までに掲載されたロードバイク(2023年モデル)を中心に、フルモデルチェンジしたモデル、ブランニューモデルを中心にリストアップし、日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー選考委員により10モデルをノミネート。その後同委員による選考試乗会を経てナンバー1が決定した。

▼ノミネートバイクについてはこちらから
バイシクル・オブ・ザ・イヤー ノミネートバイク10台が最終決定!【日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023】

バイシクル・オブ・ザ・イヤー ノミネートバイク10台が最終決定!【日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023】

2023年01月20日

受賞した「トレック・マドンSLR」

今回見事「ナンバー1ロードバイク」の栄光を勝ち取ったのは、アメリカンブランドのトレック・マドンSLR。今作で第7世代という長い歴史をもつレーシングマシンが、初の戴冠となった。

トレック・マドンSLR

価格 188万890円(完成車/マドンSLR 9 AXS Gen 7の場合)

フレーム:800シリーズOCLVカーボン
コンポーネント:スラム・レッドeタップAXS
※参考スペック(スラム・レッドeタップAXS MODE)
ホイール:ボントレガー・アイオロスRSL51
サイズ:47、50、52、54、56、58、60、62
カラー:チームレプリカバイパーレッドその他4色

▼トレック・マドンの詳細はこちら
第7世代の新型マドンSLR誕生! 空力と軽さを大幅に引き上げた近未来エアロロード|TREK

第7世代の新型マドンSLR誕生! 空力と軽さを大幅に引き上げた近未来エアロロード|TREK

2022年07月01日

「高い走行性能とデザイン性を評価」選考委員のコメント

ここでマドンに高得点を入れた選考委員のコメントを抜粋して紹介しよう。

「マドンには絶対的な走行性能の高さと技術力の高さがある。さらにエアロロードでありながら扱いやすさも感じる」(吉本 司)
「技術的達成度の高さはもちろん、個性的な形状で見た目の魅力もある」(安井行生)
「デザインやカラーの個性が立っている! スピードの乗りや下りの速さまで高レベル。高額なお金を出す価値がある」(浅野真則)
「空気抵抗の低減に貢献するシートチューブのデザインは他を寄せ付けない独創性がある」(山口博久)

こうして言葉を裏付けるかのように、選考委員8人全員から点数が与えられ、バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023の栄冠に輝いたというわけだ。より詳しい内容はバイシクルクラブ5月号でお伝えする。

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トレック・ジャパン 田村芳隆代表コメント

トロフィーの授与式の模様。バイシクル・オブ・ザ・イヤー実行委員 山口博久(左/バイシクルクラブ編集長)、トレック・ジャパン株式会社 田村芳隆代表(右)

「私もずーっとマドンを乗り継いできましたが、第7世代には度肝を抜かれました。アメリカのエンジニアはどこまでも追求して、マドンは私たちにとってのフラッグシップモデルですし、トレックを象徴するトップモデルなので感無量です。ホントにうれしいですね」

バイシルオブ・ザ・イヤーに特別賞を新設
「評価せずにはいられない3台」

今回、バイシクル・オブ・ザ・イヤーの大賞は投票の配点によってトレック・マドンに決まったものの、選考委員内で「これ以外にも特記的に評価をすべきモデルがある!」という議論が生まれ、以下3台が強く推された。これらを「特別賞」として取り上げ、その推薦者や選考理由を紹介する。

キャノンデール・シナプスカーボン 1 RLE
“安全”という当たり前を再定義した、すぐそこにあるロードバイクの未来

ANCHOR/RP9【日本バイシクル・オブ・ ザ・イヤー2022】

ANCHOR/RP9【日本バイシクル・オブ・ ザ・イヤー2022】

2022年01月20日

大賞のマドンと対極にある存在で、特別賞らしいモデルといえばキャノンデール・シナプスだろう。最優先しなければならない安全性の追求を、スマートセンスというシステムを搭載して、改めて示したコンセプトは絶対に評価されるべき。同時にライドフィールド、アクセサリー類の装着性の幅広さといった多用途性に富んだ設計は、ボーダーレス、多様化といった流行に合致する。今そこにあるロードバイクの未来というコンセプトが評価されたのは、点を投じた審査委員が6人いることからも明白だ。特別賞には編集長山口、浅野、管が選出した。

コルナゴ・C68 ディスク
単なる性能を超えた価値がロードサイクリストの共感を呼ぶ

コルナゴが4年ぶりの新モデル「C68」を発表、チタン限定モデルも登場|COLNAGO

コルナゴが4年ぶりの新モデル「C68」を発表、チタン限定モデルも登場|COLNAGO

2022年04月21日

ベスト10に選出されたバイクのなかで全ての選考委員が点を投じたのは、マドンとこのコルナゴ・C68だけだった。今回の選考でマドンの次点という総合成績だったが、絶対的なパフォーマンスの高さよりも、ロードサイクリストが共感できる“味”に評価が集まったのかもしれない。特別賞に選出した安井と吉本は、特にその主観が強い配点だった。上質にして気持ちいい走行感覚、圧倒的な安定感で魅了するダウンヒルの走り、そして、その場の空気を支配するような優雅な立ち姿など、単なる性能を超えたC68にしかない価値を持っている。それこそが老舗イタリアンロードの強みだろう。

ヨネックス・カーボネックスSLD
超軽量と高次元の走りを両立。日本の産業の底力を見せつけた

新モデル「CARBONEX SLD(カーボネックスSLD)」を発表、ヨネックス史上最軽量540gを実現

新モデル「CARBONEX SLD(カーボネックスSLD)」を発表、ヨネックス史上最軽量540gを実現

2022年11月25日

大賞の大穴になる可能性を秘めていたのは、ヨネックス・カーボネックスSLDだったかもしれない。実際に6人が点を投じて総合点も4位という好成績。スペシャライズド・エートスを上まわる世界屈指の軽さを実現しながら走りにも妥協がなく、総合的な性能の高さを獲得している点が評価された。こうした事実はヨネックスの技術力の高さはもとより、日本の工業製品のレベルが優れている証明とも言えよう。日本人としてカーボネックスのような自転車があることを誇りとし、ヨネックスを応援する気持ちもあり、難波、橋本、田村が特別賞に推した。

8人のジャーナリストによる「バイシクルオブザイヤー」

バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023の審査委員たちは、左から安井行生(La Route)、山口博久(BICYCLE CLUB)、管 洋介、難波賢二、ハシケン、田村明寛(FRAME)、浅野真則、吉本 司

バイシクル・オブ・ザ・イヤーの選考方法を紹介する。ベスト10にノミネートされた各ブランドのバイクを一同に集め、選考委員8人が試乗。10台に対し1人10点の持ち点を振り分けていく(1台につき最大3点)。最も得点が高いモデルが晴れて「バイシクル・オブ・ザ・イヤー受賞」となる。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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