クロスカントリーMTB「BIG.NINE」シリーズの第3世代モデルを発表|MERIDA
Bicycle Club編集部
- 2023年07月31日
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MERIDA(メリダ)から新製品が登場。欧米でトレンドのダウンカントリーにも対応したクロスカントリーMTB「BIG.NINE」シリーズの第3世代モデルがラインアップに加わった。以下、プレスリリースより。
サイジングコンセプトを採用し、選べるハンドリング
2012年の発表以来、長い歴史と数々の成功を収めてきた「BIG.NINE」シリーズ。手頃なアルミニウムモデルから軽量なカーボンモデルまでをそろえ、初めてのマウンテンバイク体験から表彰台の頂点を目指す走りまで、幅広いライダーの走りを支えてきました。
フルモデルチェンジを果たした第3世代モデルでは、クロスカントリーでの走りが変化していることを受け、ヒルクライム性能はそのままに、テクニカルなトレイルやハイスピードのダウンヒルに対応するアップデートを施しました。
またトレイルライディング向けの装備を採用した「BIG.NINE TR」シリーズをラインアップします。
新しいBIG.NINEに採用された新機構
なんでもできるマウンテンバイクというコンセプトはそのままに、今までよりもできることの楽しさが広がった新しいBIG.NINE。29×2.4インチまで拡大されたタイヤクリアランスにより、快適さとグリップを拡張することができます。先進的なジオメトリーコンセプトを導入することで、キャパビリティーを持ちながらアグレッシブなトレイルでの走りにも対応しています。
ドロッパーシートポスト対応の設計を採用していますが、これはワールドカップのクロスカントリーでも有効な装備です。
また、MERIDAのENDUROモデルで採用されているサイジングとジオメトリーのコンセプトをBIG.NINEに併せて導入し、反映したことによりシートアングルはこれまでよりも1.8°立っている75.3°となり、ヒルクライムでフロントホイールをコントロールしやすくなっています。
ENDUROレースで現れる落ちるようなドロップよりも、クロスカントリーコースで現れるローリングしていくようなダウンヒルに焦点を当てたジオメトリーで、ONE-SIXTYやONE-FORTYよりも立っているシートアングルにしています。
AGILOMETERサイジングシステム
フィッティングの基準をリーチに合わせて考えたAGILOMETERサイジングシステムを採用。従来は身長のみでフレームサイズを選択していたところを、ライディングスタイルに合わせて選択することが可能です。ロングリーチでの安定性を選ぶか、ショートリーチでの機敏性を選ぶか、あるいはバランスのとれた中間を選ぶかはライダーの好みから選択することができます。
フレーム設計
フレーム全体の設計も見直しし、ヘッドアングルはトレイルでのスタビリティーと自信を感じることができるハンドリングを目指し、前モデルと比べ2°寝かせた68°のヘッドアングルとしました。また、TRシリーズはロングトラベルのフォークを採用しているため、さらに1°寝かせた67°のヘッドアングルとなっています。
ショートシートチューブを採用したことで、シートポストの突き出し量が多くなり、シートポストのフレックス幅を確保。また、トラベル量の大きなドロッパーポストの装着とスタンドオーバーハイトクリアランスの拡大にも成功しています。
すべてのBIG.NINE、BIG.NINE TRには44mmオフセットのフォークが採用。素晴らしいハンドリングとスタビリティーを持ちながら、鈍さを感じさせないオフセット量で、これに合わせてフレームのリーチは長く取られ、ステムは短くなっています。近年のトレイルバイクでも同じコンセプトが採用されています。
BIG.NINEにはクロスカントリー用バイクのベンチマーク的な100mmトラベルのサスペンションフォークが採用されています。また、BIG.NINE TRについてはよりロングな120mmトラベル搭載を前提に設計したモデルとなっています。
前後に29erホイールを採用したスムーズな走りは従来からそのままですが、2.4インチタイヤにも対応するワイドクリアランスを採用しているのが新型BIG.NINEの特徴です。ワイドタイヤを装着すると、快適性、耐パンク性能、グリップ性能の向上が望めます。
カーボンフレームを採用したモデルでは、ハンドリングを向上させるためにサイズに合わせてチェーンステー長を調整しています。クロスカントリーバイクでは、ライダーは多くの時間をペダリング効率と荷重の前後移動によるエネルギーロスを防ぐためにサドルに座ったままで過ごします。そのためリーチの拡大に合わせて、チェーンステー長を調整することで前後輪への荷重バランスを最適化しました。また、ヒルクライムでの効率を最適化するだけでなく、同時にシングルトラックでのコーナリング特性も改善されました。
その他にもシンプルかつ洗練された装備を新しいBIG.NINEは持っています。簡単に交換が可能なスレッドBSA方式のボトムブラケットや最新方式のドライブトレインに対応し、重量の削減やクリーンなルックスを実現するSRAM UDHディレイラーハンガーを採用。
また、従来から採用されているWIRE PORTケーブルルーティングにより、クリーンなルックスと、音鳴りのしにくいケーブル内装化が可能となり、ケーブルへのダメージも予防することでトラブルを減らしました。
フレームグレード
新しいBIG.NINEはクロスカントリーレースで高いパフォーマンスを発揮するカーボンフレームとコストパフォーマンスに優れたアルミニウムフレームをラインアップ。
カーボンフレームには、880gのCF5フレームと1100gのCF3フレームの2種類をご用意。フレームジオメトリーは共通ですが、使用しているカーボンの素材、レイアップにより分けられています。
アルミニウムフレームは重量1920gですが、サイドスタンドの装着などに対応したダボが搭載されており、コミューターバイクとしても活躍します。
また、トレイルライディングにフォーカスした「BIG.NINE TR」シリーズにはCF3フレームとアルミニウムフレームをご用意。
装備
アクセサリーを装着可能なTRAIL MOUNT
マルチツールが収納できるV-MOUNT(一部モデル)
CF5 カーボンフレームモデル
BIG.NINE 10K
標準現金販売価格:1,595,000 円(完成車/税込)、396,000 円(フレームセット/税込)
CF3 カーボンフレームモデル
BIG.NINE TR 8000
標準現金販売価格:935,000円(税込)
BIG.NINE XT
標準現金販売価格:517,000円(税込)
BIG.NINE 3000
標準現金販売価格:328,900円(税込)
アルミニウムフレームモデル
BIG.NINE TR LIMITED
標準現金販売価格:275,000円(税込)
BIG.NINE 400
標準現金販売価格:187,000円(税込)
BIG.NINE 80
標準現金販売価格:148,500円(税込)
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