懐かしマウンテンバイクがずらり、日本製の名車もある「オールドMTBミーティング」
Bicycle Club編集部
- 2023年12月10日
静岡年御殿場で11月5日に開催された「オールドMTBミーティング4 in御殿場 ~Innovate or die~」に行ってきた! 80台以上もの懐かしバイクが集まった会場には、博物館レベルの貴重な一台も。マウンテンバイクブーム世代の自転車ファンがレポート。
5年ぶりに復活したオールドMTBミーティング
2016年に駒沢公園で第1回目が開催され、翌年に第2回目が横須賀で、その後は、コロナ禍を経て昨年5年ぶりに復活したオールドMTBミーティング。今年はその第4回目が御殿場で11月5日(日)に開催された。会場は日本で非常に貴重な有機栽培茶の製茶工場敷地内、富士山を望むことができる芝生の広場だ。希望者は前泊キャンプ参加もでき、夜中までたき火を囲んでのオールドMTB談義で盛り上がった様子。翌日曜日は、朝より参加者こだわりのオールドMTBで富士山満喫のグラベルライドが企画された。グラベルライドゴール後の昼をはさんでいよいよオールドMTBミーティングが始まった。
会場では、プロアマ混在の参加者が出店するスワップミートにもかなりマニアックな商品が並んだ。参加者は、買い物を楽しみながらオールドMTBの展示も見て回ることができる。買物&見学スタイルがとても良い。
集まったオールドMTBは約80台。この会のオールドMTBの定義は特に定まっていないが、タイヤサイズが26インチ、ディスクブレーキ以前のブレーキシステム、あとは参加者が「オールドMTB!」と胸を張ることができるバイクであればOK! 年式的には90年代から2000年代前半のバイクが中心だが、中には80年代の大変貴重なバイクも見ることができた。
250台しか生産されてなく、ここまできれいな個体は世界に何台あるのか? 間違いなく博物館級の1台! 実際にスペシャライズド本社とスミソニアン博物館にはあることが確認されているらしい。フレームはなんと東叡社製のメイドインジャパン!
この頃のマウンテンバイクは乗ることはもちろん、弄る楽しみも同じくらい、いや、人によってはそれ以上にあったのではないだろうか。当時はアルミを削り出したきれいなアルマイト仕上げのアメリカンパーツを作るメーカーがたくさんあり、それらを自分好みに取り入れて組み上げることが非常にはやっていた。ブレーキだけでも、制動力を上げるためにさまざまな仕組みを各メーカーが試行錯誤。しのぎを削ってデザインしたパーツがいくつもあった。最新のニュースは海外定期購読のアメリカのバイク雑誌で知り、お店のガラスケースに飾られたパーツは、本当にカッコ良くあこがれたものだ。ファクスでの海外通販や、苦労して手に入れたパーツで組みあげたバイクは思い入れも強く、そこが現在でもオールドMTBに心が躍らされるのではないか?
さて、話は戻ってオールドMTBミーティングのメインイベント。要は参加者が持ち寄ったオールドMTBを芝生の上に並べて、来場者が審査員となる人気投票のコンテストだ。投票基準は特になく、ただ単に、これは良い! カッコいい! 欲しい!などの判断で、与えられた3枚のシールを、気に入ったオールドMTBのゼッケンに貼って投票するシステムとなる。もちろん、審査中も展示されたバイクを囲んですぐさまオタク的会話で盛り上がる光景がそこかしこで繰り広げられた。最後に、ゼッケンに貼られたシールの多かった順に表彰され、優勝者へは「次回のグラベルライド参加無料権」と自転車パーツのみで作られたすてきなトロフィーが贈られた。
また、今回は新たな試みとして、cheap-bike大賞が追加された。これは「古き良き大衆車をカッコよく乗っている」人のための賞で、高級バイクだけでなく、当時の雰囲気を今でも楽しみながら乗っているバイクに与えられた。
もう一つは、6Wheelコンテスト。オールドMTBに似合う自動車のコンテストで、主催者が決めた上位車両はメイン会場に展示された。
次回の開催の詳細は未定だが、開催する予定とのこと、来年も楽しみ!
オールドMTBミーティング4in 御殿場 ~Innovate or die~
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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