宇都宮ブリッツェンが新体制、コロンビアの2選手を迎えアジアナンバー１を目指す

Bicycle Club編集部

2023年12月16日

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宇都宮ブリッツェンが、2024シーズンの加入選手とスタッフを発表した。すでに阿部嵩之、⼩野寺玲、⼩坂光、堀孝明といったベテラン選手の退団が発表されていたが、今回、コロンビア出身のジェット・シエット、ルーベン・アコスタ、日本人選手としては武山晃輔をはじめ、貝原涼太、花田聖誠、菅野蒼羅の4人が新たに加入する。

新加入のルーベン・アコスタは西村監督の元チームメート

2024年体制では引き続き西村大輝監督、谷順成キャプテンというチーム体制は変わらないが、新たにコロンビア２選手が加わることで、アジアツアーで勝利を狙える布陣となる。

ルーベン・アコスタは2019年シーズン、西村監督が所属していたイタリア籍のNIPPO ヴィーニファンティーニファイザネのチームメートでピュアクライマーとしてツアー・オブ・ジャパンの富士山ステージなどでの活躍が期待される。また、ジェット・シエットはツアーオブオブ・チンハイレイクで2年連続で総合5位に入るオールラウンダーだ。

「他のチームが海外選手をそろえて多数登録しているので、国内のレースでも優勝争いをしている選手は海外選手らと契約をすれば、来年より優勝に近づけると期待しております」と西村監督がコメントするように、今シーズン勝利から遠ざかってしまったチームの状況を挽回する意図がうかがえる。

2024年シーズンの初戦は3月の富士クリテリウムチャンピオンシップとなる模様で、そのあと決まっているのはUCI（国際自転車連合）レースで、3月のツール・ド・台湾、栃木県内で開催予定の真岡芳賀ロードレースと宇都宮清原クリテリウムまでは確定している。このほか4月のツアー・オブ・タイランド、6月のツアー・オブ・コリアへの出場を意思表示しているという。さらに日本で開催されるUCIレースに出場し、UCIポイントを獲得したい意思を示した。いっぽういままで所属していたJCLならびにJBCFといった国内のリーグに関しての参戦については各リーグから発表を待ちたいとしている。

あくまでも軸は国内、そのなかでアジアナンバー１を目指す

廣瀬佳正ゼネラルマネージャーからは「国内ナンバー１から、アジアナンバー1チームを目指すことへ目標を変更。そのなかでチームスローガンとしてエクスパンド・ザ・ワールド、意味は世界を広げるということで。50万都市のローカル都市からでもアジアナンバー１のチームを輩出できることを目指したい」とスローガンの発表があった。

そのいっぽう、海外での活動を中心にするのか？　という問いに対しては「海外へ移るということではなく、あくまでも軸は国内です。日本から軸足を移すのではなく、日本もアジアに含まれます。アジアコンチネンタルチームがアジアナンバー1を獲得するのは自然の流れで、同時に地域に愛されることが大切だと思っています」と柿沼章代表。地域密着型チームとして15年続けてきたアイデンティティーを大切にすることへの変化はないことを強調した。

地元開催のシクロクロス全日本選手権では沢田時、小坂光の2枚看板

全日選手権のシクロクロスとマウンテバイクともに２位だった沢田。「ロマンチック村は８年前に優勝したことがある大会なので地元で勝利したい」と抱負を語った

チームとしてはロードレースに加えシクロクロスにも力を入れており、1月13、14日に栃木県宇都宮市・道の駅うつのみや　ロマンチック村内特設コースで開催されるシクロクロスの全日本選手権が目下の注目レースとなる。メンバーは昨年からチームに加入した沢田時と小坂光の2名。ちなみに小坂光はロードレースチームとしては新設されるヴェロリアン松山への移籍が発表れているが、シクロクロスチームとしては3月31日までは宇都宮ブリッツェンに在籍する。