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【日向坂峠】山梨県|日向涼子のやっぱり坂が好き-ロードバイクヒルクライムナビ-

モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは山梨県にある日向坂峠、別名どんべえ峠。好き嫌いが分かれそうなマニア垂涎の坂を紹介します。

山梨県・日向坂峠(ひなたざかとうげ/別名「どんべえ峠」)

今回は山梨県にある日向坂峠(ひなたざかとうげ)、別名どんべえ峠を紹介します。この記事にたどり着いた人の中で、「この坂を知りたかった!」と喜んだ方はどれだけおられるのでしょう? 某アイドルグループや即席カップ麺を調べていたのに……という方もおられるのでは。特に前者を調べていていた方は、自転車で坂を走っている女性の写真に「だれ!?」と驚かれるかもしれませんが、私の名前が日向(ひなた)なので、お許しくださいね。

この記事は自転車で坂道を上る「ヒルクライム」という一風変わった趣味を持った人(私も含む)に向けたもの。知らない世界が気になる方は読み進めていただければと思います。

さて、私がこの坂を知ったきっかけは、「富士山が見たいなあ!」という安易なもの。条件に合う展望所がある峠を探していたところ、いくつかの候補が挙がりました。その中に「新道峠(しんどうとうげ)」があったのですが、どうやらここは車両通行止め。専用バスでのみ上がれるということが判明しました。なーんだ、とガッカリしていたら、少し下ったところに「日向坂峠」の文字。日向だけに、これは見逃せません!
※「日向」つながりで過去に日向渓谷(神奈川)も訪れています。

今回のコースを訪れたことがあるサイクリストはどれだけいるでしょうか。
富士山と河口湖を見下ろす絶景で有名な御坂峠(みさかとうげ)と近いですが、入口はうっかり通り過ぎてしまうような佇まい。見つけたとしても、入ってすぐ舗装が悪い激坂。その先も同じように見えるので、「間違いかな?」と引き返してしまうかも。ここで心が折れず、「行ってみよう」と思える人は心が強いか、キワモノか。そういう私も行ってみた側の人ですが。私で行けるくらいなので、大丈夫!……と胸を張っては言えません。オススメしたい気持ち半分、そうじゃない気持ちも半分。交通量はほとんどないのでクルマに対するストレスはありませんが、それもそのはず。路面状況がかなり悪く、舗装がはげているのはまだしも、道の中央に大きめの落石があったりします。むしろ、この先には本当に展望所行きの観光バスがあるのか不安になりますが、走りごたえ抜群、道を独占しているような優越感もあり、「この先はどうなっているのだろう」と興趣が尽きないコースです。

「御坂みち」の愛称で知られる国道137号沿いに入口があるがわかりにくい。御坂峠から行く場合、カムイ御坂スキー場の入口から750mほどに今回のスタート地点がある
コーナーを曲がるとすぐに激坂が出現。視界に入る限り勾配15%以上の坂しか見えず、路面も悪いので、「間違えたかな?」または、「間違いであってほしいな」と思うかもしれない
一度、自転車を降りたらリスタートも難しい激坂! 踏みごたえ抜群の登坂に「生きている!」って感じがする、かも!?

後半になると少しずつ景色が開け、勾配もゆるくなり、舗装も比較的マシにはなります。すべての人にオススメできる坂ではありませんが、グラベルコースが好きな人、グラベルロードを持っているような人には楽しめる坂ではないでしょうか。もちろん、ロードバイクでも走ることは可能ですよ。ただ、進むにつれて携帯電話の電波状況も悪くなってくるので、機材トラブルがあった場合にも自分で対応ができる、または仲間と一緒に走りに行くことをオススメします。

勾配が落ち着いてホッとしても、相変わらず路面は悪い
急勾配かつ悪路のおかげ(!?)か、クルマはまったく見かけることがない
中盤は密生する樹木によって日が差しにくく、路面が湿っている箇所が多い
深く静かな道に自分の荒い息づかいだけが響く
集中力が増しキツさよりも楽しさが上回ってくる
ピークに近づくにつれて明るくなるが路面の荒れ具合は変わらない。グレーチングや落ち葉に注意
視界が開けてきても小さな落石や穴は変わらずあるのでメカトラブルなどにも対応できるようにしておこう。コースのほとんどで携帯は通じないと思っておいた方がいい
日向坂峠のピーク。ここから釈迦岳や黒岳に続く登山口があるので登山者には遭遇するかも……と思ったら小径車が。ここまで小径車で!?

えっちらおっちら、なんとかかんとか、ピークの日向坂峠に到着。せっかくなら展望所までのバスに乗って新道峠まで行こうとシャトルバス停まで走ったところ、なんと訪れた日は、まさかの運休(毎週火曜)。
詰めの甘さに肩を落とし、「あのガレ場を下るのかあ……」と気持ちを整えようとしていると、走ってきたところとは反対側の道から登山客が。イヤ~な予感がしつつ、登山客がきた方に向かって走ると、勾配は同じ程度ですが舗装ははるかにいい(一般的な舗装)。たび重なる不手際にショックに呆然としてしまいました。
し・か・も、帰宅後に改めて新道峠を調べたところ、自転車は展望所まで走れることが判明。バスの進路をさまたげないことが条件となりますが、悔しすぎる……。
いつか続編として、「日向坂パート2・新道峠」もお送りしたいと思います。

すずらん群生地のバス停。ここからは送迎バスで新道峠まで行ける。サイクリストは自転車で上れるということをこのときは知らず……悔しい! 暖かくなったら、リベンジ!!

山梨県・日向坂峠のヒルクライムデータ

  • ハードさ     ★★★★☆
  • 景色のレベル   ★★★☆☆
  • アクセスのよさ  ★★☆☆☆
  • 路面状況のよさ  ★☆☆☆☆
  • 交通量の少なさ  ★★★★★

距離

10.2km

登坂平均勾配

6.6%

スタート地点

797m

ゴール地点

1502m

コース概要

 

Ryoko Hinata

モデル&サイクリスト。SHREWモデル事務所所属。10年以上スポーツバイクを楽しみ、国内イベントだけでなく、エタップ・デュ・ツールや本場イタリアのグランフォンドも完走。モデルでありながら、国内外のレースで優勝・入賞経験もある本格派サイクリスト。書籍に「日向涼子のヒルクライムナビ」など。公式ブログ「サイクルコンシェルジュ」で日々の活動レポート更新中

 

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PROFILE

日向涼子

Bicycle Club / モデル/サイクリスト

日向涼子

自転車イベントのゲストや食に関する講師などマルチに活躍中。フランスとイタリアの欧州グランフォンド完走、東京ヒルクライムOMIステージ優勝など、男性も顔負けの実力アリ。シュルーモデル事務所所属。

日向涼子の記事一覧

自転車イベントのゲストや食に関する講師などマルチに活躍中。フランスとイタリアの欧州グランフォンド完走、東京ヒルクライムOMIステージ優勝など、男性も顔負けの実力アリ。シュルーモデル事務所所属。

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