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兒島直樹(ブリヂストンサイクリング)が小林 海との一騎打ちを制して勝利|Jプロツアー

4月27日から28日にかけて、兵庫県加東市にある兵庫県立播磨中央公園内の7kmコースで第58回JBCF西日本ロードレースクラシックが開催。

初日となる27日のJプロツアーのレースは7kmのコースを7周する49kmのレースとして開催。前半からマトリックスパワータグやチームブリヂストンサイクリングらが積極的にレースを展開する中、レース後半に抜け出した3名から小林 海(マトリックスパワータグ)とのスプリントを兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が制し、昨年12月に開催されたTHE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023以来となるロードレースでの優勝を飾ることとなった。

兒島が独走勝利、日大時代のホームコースで逃げ切りロードレース東京多摩初代王者に

兒島が独走勝利、日大時代のホームコースで逃げ切りロードレース東京多摩初代王者に

2023年12月04日

4年連続での開催となる播磨中央公園でのJプロツアーレース

4月27日から28日にかけて、兵庫県加東市にある兵庫県立播磨中央公園内の7kmコースで第58回JBCF西日本ロードレースクラシックが開催。播磨中央公園でのレースは2021年の開幕戦以来、4年連続。初日となる27日のJプロツアーのレースは7kmのコースを7周する49kmのレースとなった。

マトリックス主催のホビーレースが定期的に開催されるなど、関西地域のホビーレースではメジャーなレース会場の一つである播磨中央公園。ホビーレースでは3kmのコースが使用されるが、JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)主催のレースではホビーレースのコースを延長した7kmのコースで開催。

細かいアップダウンとコース幅が狭いテクニカルなコーナーが多く、小集団でのレースとなることが多いコースとなっている。レース当日は午前中小雨が降る時間もあったものの、Jプロツアーのレーススタート前には雨も上がり、少し蒸し暑い中でのレースとなった。

49kmと短いレース、逃げ集団から抜け出した2名でのスプリント

Jプロツアーのレースでは116名の選手がスタートラインに並ぶと、12時30分にレーススタート。1周目のコース後半にある上り区間でアクチュアルスタートが切られると、早速アタック合戦となるものの、レース距離が短いこともあってか集団もペースを上げて逃げを容認しない展開が続く。

2周目には小林 海(マトリックスパワータグ)と山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)が抜け出すも、有力の選手によるアタックに対してメイン集団もペースを上げて2名を吸収する。その一方で、テクニカルなコースによって集団後方の選手が徐々に千切れはじめ、集団の人数も徐々に減っていく。

そんな展開の中、レースが動いたのは5周目の後半。8名ほどの選手たちが集団から抜け出すと、さらにレース前半のテクニカルなアップダウン区間で小林、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)、金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)の3名が抜け出す。

3名はメイン集団に対して30秒程度のタイム差をつけて最終周回へ入ると、残り約1km地点から続く上り区間の中腹あたりで小林がペースを上げ、兒島は小林の後ろにぴったりつくが、金子はドロップしてしまう。

メイン集団もすぐ後ろに迫る中、2名は上り区間をクリアすると残り300mあたりで牽制状態に。残り150m地点あたり、最終コーナー手前で兒島が小林の後ろから仕掛けると、小林も兒島に食らいついて横に並びかけるまではいくものの、小林の様子をしっかりと見極めてスプリントした兒島が先着し、フィニッシュライン上で両手を大きく広げて優勝をアピール。

兒島自身としては昨年12月に開催されたTHE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023以来となるロードレースでの優勝、そしてチームとしては1週間前に開催された第58回JBCF東日本ロードクラシックDay2に続いて連勝という形となった。

 

兒島直樹のコメント「レースプランとは違う形となったが、それでも勝つことができた」

兒島にチームとして考えていたレースプランを聞くと、「チームとしては距離が短いということもあり、3周、2周、2周とレースを分けてそれぞれ集団を牽引するメンバーを決め、リードアウトしていくという作戦で臨みましたが、思いどおりの展開には持ち込めず……」と、プランどおりの展開に持ち込めなかったという。

「当初はレース終盤の牽引を僕がする予定でしたが、レース展開もあって前半に牽引する形となり、その時点でかなり力を使ってしまった。その時点でレースを降りてもいいかなと集団後方に下がりましたが、ここでレースを降りたら悔いが残るな、いけるとこまでいこうと持ち直したら1周ぐらいで先頭に戻れて。さらに上りでアタックがかかったタイミングで前についていったらそれが逃げになって、狙ったというよりは運が良かったかなと思います。(3名の逃げのきっかけは)金子選手と小林選手が逃げ集団の前にいるタイミングで少し中切れのような感じになり、僕が踏んで追いついたら後ろは少し離れたので3名の逃げになった形です」と兒島はレースが決まったタイミングを振り返る。

「3名になってからは小林選手が上りで余裕があるように見えたので、小林選手をマークしていました。最後の上りで小林選手がアタックしたので、そこに食らいついて」と小林をマークした上でのスプリント勝利だったと語る兒島は、「レースなので狙いどおりの展開が作れるとは限らない、そんな中で勝つことができて良かったかな、明日につながる走りができたかなと思います」とレース全体をまとめてくれた。

リザルト

1位:兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) 1時間13分14秒
2位:小林 海(マトリックスパワータグ) +0秒
3位:金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +8秒

中間スプリント賞

橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)

プロリーダージャージ

岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)

ネクストリーダージャージ

寺田吉騎(シマノレーシング)

 

レースの模様はGCTVで配信
ガチンコサイクルTV

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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