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激アツの工場発着イベント! パナレーサー グラベルキングライド in 丹波

2024年7月21日(日)、兵庫–丹波を舞台にパナレーサーと丹波サイクリング協会による「パナレーサー グラベルキングライド in 丹波」が開催された。国内では珍しい自転車関連工場をベースに開催されたイベントに、熱いグラベルファンが集まった。

丹波・パナレーサー本社工場集合のレアなイベント

工場内駐車場を埋め尽くすブースと参加者

イベント当日は、快晴に恵まれパナレーサーの本社工場駐車場に集合した200人ほどの参加者たちは、事前に送られてきたグラベルキングのタイヤを装着していた。イベント当日はブリーフィング、地元のよさこいクラブによる演舞など歓迎ムードでおこなわれた。2つあるプラン、プレミアムとスタンダード、さらに小分けになったグループが工場からスタートしていった。

スターターを務めるパナレーサー大和竜一社長
工場前を丹波沼貫よさこいチーム 一心貫のメンバーに見送られながらスタート

スタンダードプラン

  • 走行距離: 70km
  • 獲得標高: 900m
  • グラベル率: 約20%

プレミアムプラン

  • 走行距離: 90km
  • 獲得標高: 1500m
  • グラベル率: 約30%
▼パナレーサーの工場見学についてはバイシクルクラブ7月号をご覧ください

 

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丹波の田園風景を抜けて、朝来へ

加古川の土手道を進む

ここからは編集長山口が体験したプレミアムプランの模様をお伝えしていく。

工場でパナレーサー大和竜一社長に見送られてスタートしてからは加古川沿いにグラベル走行を楽しんだ。パナレーサーと丹波サイクリング協会のメンバーがガイドを担当、参加者は丹波地域の自然と景観を楽しみながら走行、途中、「道の駅 あおがき」での休憩をはさみながら国道427号の遠阪峠を越えて朝来市(あさごし)へ。

まずは舗装路の国道427号の遠阪峠を越えて朝来市へ
グラベルのスタート前、ピークにはエイドが設けられた

プレミアムプランでは想像以上の激坂

林道栗鹿山線で標高650mを上る

この日のクライマックスとなる粟鹿林道は未舗装路で7kmで標高650m上るハードなコース。

「コースがきついのか、35℃に達する暑さがきついのか、はたまた走っている自分の体力がないからか?」とにかくキツく、ベテラン参加者からも「あそこは足つきますよね」というセリフしか聞こえてこなかった。途中、坂がきついところではバイクを押し、さらに湧き水を見かけるごとに頭から水浴びをしながら、上りっぱなしの1時間となった。

個人的にはフロントシングルという無謀な仕様で出かけたことも反省しつつ、「キ・ツ・すぎる」。もはや恨み節である。

途中、清水を見つけては水を汲み頭からかぶった
丹波サイクリング協会メンバーとパナレーサーの社員が共同でガイドライダーを担当

途中、木陰で休憩していると、パナレーサーのジャージを着たガイドライダーが軽々と上ってきた。話を聞いてみると「下見でここへひとりで来たときは、どうしようかと思いました」と言っていた。楽しめるコースを探してくれたことへ「ありがとう」と感謝しながらも、「でも、キ・ツ・すぎるぞ!」と心の中では恨み節が続くのであった。

頂上からは雲海で有名な竹田城跡も眺められる絶景

ピークのエイドでは地元産のミニトマトが提供された

粟鹿山の頂上付近ではエイドが待っていて、ここでコーラとトマトをいただき復活。コーラ、そしてトマトでマジで生き返る。そのあとは絶景を眺めながら、10kmほどの下り基調のグラベルが待っている。

「このために上って来たんだ」というコースクリエイターの意図を感じさせるコースに満足、さきほどのまでの恨み節は忘れてしまった。とはいえ、2kmほど下ったところで上り返しが待っていた。ぬか喜びした後だけに「キ・ツ・すぎるぞ(笑)」と恨み節は続くのであった。

快適なグラベルロード

そして、しばらく黒川ダムへ向かって快適なグラベルライドを楽しんだ。コースは踏み固められた砂利道、高速コースなので「グラベルキングX1」の性能を十分に発揮できるはずだ。

写真中央にかすかに見える竹田城の石垣

これは峠を下ったあとで知ることになるのだが、朝来市といえば「天空の城・竹田城」で有名なところ。撮影した写真を見返すと偶然、竹田城跡が写っていた。次回は紅葉の時期に「天空の城」を見に来たいと思えるコースだった。

プレミアムプランの参加者はグラベルでの下りを楽しんだ後、黒川ダム周辺でBBQ、再びパナレーサーの本社工場のある丹波市氷上を目指した。

工場に着いてからもお楽しみは続く

工場に戻ってきた参加者

暑さのなか、ようやくパナレーサー本社工場に戻ると冷たい丹波産のスイカとドリンク、そして、ジェラートとお団子が参加者を待っていた。おかげで火照った体もおさまり、記念撮影やライド談義に花が咲いた。

また、ここでスタンダードコースの参加者には話を聞くと「丹波を感じられる農家での摘み取りが体験でき、サコッシュにトマトやキュウリ、ナスを詰め込んで帰ってきました」という。これは参加者にとって満足度の高いお土産となったようだ。

丹波乳業の氷上低温殺菌牛乳を使ったジェラート
豊富なメニューから選べるジェラードを満喫
スタンダードコースでは野菜をもらい、サコッシュへ入れてお持ち帰りできた

グラベルという文化を作るイベント

手書きのホワイトボード前で記念撮影

猛暑のなか開催された「パナレーサー グラベルキングライド in 丹波」。正直、猛暑がキツく、上り坂では恨み節も吐いてしまった(失礼)。ただ、パナレーサーがゆかりのある丹波を舞台に、スタッフ総出、さらに地元と協力しながら開催したところに価値があると思った。

開会式で「北米でグラベルというジャンルがあると聞きつけ、2014年に発売したのがグラベルキングです。それから10年でグラベルは世界中に広まりました。我々はそのグラベルという文化を作っていければと考えています」とパナレーサーの大和社長がコメントしていたが、まさに今回、文化づくりを具現化したイベントとなったことは間違いない。

前例がないイベントだけにスタッフの困難は想像以上だと思うが、こうした地域に根差した企業が自転車文化を広めるイベントを各地で開催することを自転車ファンとしては願うところだ。

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PROFILE

山口

Bicycle Club / 編集長

山口

バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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