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調光良し、さらに軽量でズレない!編集者ベタぼれのアイウェア|OGK KABUTO

オージーケーカブトはヘルメットだけではない。アイウェアにも優れた製品を多く輩出している。その中で、軽量・快適なヘルメット「フレックス・エアー」と同じコンセプトで生まれたアイウェア「FA1」というモデルがあるが、これが良かった。ここでは、編集部サカモトが実際に使った感想を書いていく。

アイウェアへの要求=「ちゃんと見えて、目を保護してくれること」

2024年6月1日。米国カンザス州で行われたグラベルイベントの筆頭アンバウンドグラベルに参加した編集部サカモト。レース距離はなんと200マイル≒320km。長距離かつそもそもトラブルの多い未舗装路のライドということを考えると、その装備にいつも以上に敏感になる。

昨年(2023年)はクリアレンズで参加。雨が降った後半はクリアでも問題なかった

アイウェアを選ぶときにはフィット感や重量・視認性など多くの選択理由があるが、今回筆者が意識したのはとにかく調光機能だった。昨年のアンバウンドグラベルに参加した際、無色透明のクリアレンズを使用した。日本でグラベルライドを行う際、林道などに入るとそれなりに木陰もあり、遮光のレンズだと若干路面が見づらかったためそのままの仕様で臨んだのだ。結果として目に相当な負荷がかかり、しばらく眼球の赤みが続いた。カンザスは日光を遮る木々がほぼ無く、そもそも日射のパワーがすごい。昨年は後半は雨が降ったにも関わらず、レース後には目が真っ赤だった。

そのため遮光レンズに普通に使用とも考えたが、200マイルを走るにあたり、自分の走力だと夜中も走ることになる。その時のことを考えると昼の日射は耐えて無色のレンズでいくべきか……。そう悩んでいると、調光レンズの存在を思い出した。正直以前から知ってはいたが、調光レンズの能力を疑っていた。「レンズの色が変わってどんな環境でも対応可能!」のような謳い文句に騙されまい。そう思っていたが、案の定というか、こういった記事を書いているくらいなので察しが付くと思うが、調光レンズはすごく良かった。

日中の日差しを抑えつつ、真夜中でも普通に気にせずつけていたFA1

ゴールの瞬間、真夜中でもアイウェアは邪魔じゃなかった ©Yuki Mikami(Panaracer)

200マイルを走り無事完走することができた。その走行時間は19時間20分を超えた。ゴール時間は深夜1時半。カンザス州は街からでれば本当に田舎で、草原が一面に広がり街灯なんてものは見当たらない。本当に真っ暗闇の中を走行する。もちろん自転車に強めのライトをつけているが、そのライトや他のライダーの明かりを足してもやっぱり当然のように暗い。
そんな中、視界が暗くするアイウェアであれば本当に邪魔だったと思うが、FA1はまるで付けていないかのように視界を邪魔しなかった。ゴール後の写真撮影の際も外すのを忘れる程に。

公式サイトから引用(https://www.ogkkabuto.co.jp/bicycle/products/eyewear/fa1/fa1.html

上記は公式サイトから引っ張ってきた資料だ。私が使用しているのは一番上のNXTクリア調光で、暗所での透過率が85%となっている。他にも2色あるが、どれもほぼ遜色ないレベルの調光機能といえそうだ。また、レンズの内側は映り込みや眩しさを抑える乱反射防止コートが採用されていることも昼夜を問わず視界にストレスが無かった要因に一役買っているのだろう。

重量23gがつくる快適性

FA1は軽い。最初に装着した段階で特に重さを測らなくとも感じとれる。公称重量は23gで、筆者が普段使用していたアイウェアが公称重量30gと考えると、20%以上軽くなっている。それでも「たかだか7gじゃない?」と思うのは至極当然だろう。私だってそう思う。しかし、実際に使用し、320kmのオフロードライドを経て、7gという数字以上の快適さをこのFA1に感じざるを得なかった。
上で「NXTクリア調光」と書いたが、そもそもNXT素材は超軽量の防弾プロテクターの研究から生まれた素材で、ポリカーボネートを超える軽量性、耐衝撃性、耐久性を持つ。ポリカーボネートは戦闘機などのコクピットのキャノピーに使用されたりもするくらい丈夫で軽量だ。それを超えるというのが本素材である「NXT」。その素材を使用することで、強度基準をクリアしながらも従来比でレンズの厚さを大幅に軽減できたという。

パーツは圧着し、無駄のない機能美を有している

また、ノーズパーツやテンプルパーツはこのレンズに直接圧着し、無駄なものを排除している。軽量さの追求もさることながら、シンプルさゆえのビジュアルの機能美も感じて好きなポイントだ。

グラベルライドでも全然ずれない装着性

グラベルの振動も意に介さないFA1 ©Aaron Davis

23gの軽さは武器だが、それ故に試しに装着したときは「動かなければ快適だが、オフロードで上下の振動が無数にきたら簡単にズレて、しまいには落下してしまいそうだな」という不安を感じた。というのも、装着時に他のアイウェアのようにこめかみ部分に装着感を全然感じないのだ。いくら快適でも実際のライドでズレまくってしまったら直す作業でライドどころじゃなくなってしまう……。そんな不安は杞憂に終わった。

グラベルライドのときを考えると、振動の度にアイウェアが頭の動きに追従してくるイメージがある。頭が下に動いてからアイウェアも合わせて下に動く。もちろん同時に動いているように見えるのだが、装着している自分からすると、「自分の動きにわずかに遅れてアイウェアがついてくる」という感覚だ。これはどんな装着物でもだいたいそうだが。しかし、FA1はその軽さ故に動きに対して反応がとても機敏な印象だ。大げさに言ってしまえば頭部と一体になっていて、「自分の動きと全く一緒に動くアイウェア」である。わずかな違いかもしれないが、この快適さは私の中では無視できない。この感動を試着などでもいいからぜひ味わってみて欲しいところだ。

フレックス・エアーとの組み合わせで頭部のストレスフリーが達成

FA1とフレックス・エアーの組み合わせでスタートを待つ編集サカモト ©Makoto Ayano(cyclowired)

自転車で長距離を走ると首に疲労感が溜まることはよくある。しかし、このFA1と、同じくオージーケーカブトより販売されている快適性・軽量性を追求したフレックス・エアーのコンビは実に素晴らしかった。320kmのグラベルライドを快適にし、完走まで導くためのアイテム選択として間違いのないものを選ぶことができた。

SPEC

FA1

参考価格:2万7500円

  • カラー ※カッコ内は(可視光線透過率の範囲):マットブラックフレーム × NXTクリア調光(85%~15%)/ホワイトフレーム × NXTローズクリア調光(80%~10%)/クリスタルクリアフレーム × NXTスカイクリア調光(80%~10%)
  • 紫外線透過率 : 0.1%以下(全レンズカラー共通)
  • レンズ素材:NXT素材(全レンズカラー共通)

詳細はこちら

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PROFILE

坂本 大希

坂本 大希

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

坂本 大希の記事一覧

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

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