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島根・雲南 山の恵みを味わうグルメな自転車旅へ 奥出雲・尾原ダムを巡るコース

自然豊かなサイクリングを楽しめる、自転車に最適なルートが豊富な中国地方5県。この特集記事では観光旅に「ちょい足し」OKな、レンタサイクルで行く気軽な半日サイクリングプランをご紹介する。今回は、島根県・雲南市を舞台に、里山のグルメと景色を満喫する「奥出雲・尾原ダムを巡るコース」へ!

木次〜日登エリアは「奥出雲・尾原ダムを巡るコース」の中でも平坦で楽々!

“神々の国”と呼ばれる「出雲(いずも)」エリア。出雲大社や松江・宍道湖といった定番の観光地からほど近い山間部には、ヤマタノオロチ伝説にちなむ史跡が点在し、ワイナリーなどグルメスポットも多数集まる。今回は、サイクリングルート「奥出雲・尾原ダムを巡るコース」のうちJR木次駅を出発して半日遊べるプランをご紹介。

①JR木次駅 ②奥出雲葡萄園 ③大森神社 ④木次健康温泉センター おろち湯ったり館 ⑤簸上堂(ひかみどう)⑥願い橋

島根県内に数あるサイクリングルートの中でも、雲南市と奥出雲町をつなぐ「奥出雲・尾原ダムを巡るコース」は片道で20.3km。ここでは尾原ダムまでは行かずに大森神社で折り返す、アップダウンの少ない往復20kmほどの自転車ビギナー向けルートを紹介する。スタート地点のJR木次駅には、山陰線松江駅と出雲市駅の中間あたりにある宍道駅で木次線に乗り換えて30分ほどで到着。駅前の観光案内所で電動アシスト付きマウンテンバイク(eバイク)を借りて、コースの一部を走る約12kmのサイクリングへ出発しよう!

駅前から懐かしい雰囲気の旧街道を南下し、ガーデンカフェのあるワイナリー「奥出雲葡萄園」を目指して日登エリアへ。街道から少し山に向かうだけで、のどかな農道沿いに里山風景が広がっていく。ワイナリー付近の目印、ブドウ畑を望むメタセコイアの並木道が美しい。

ランチを「奥出雲葡萄園」のカフェ(※冬季休業の場合あり)でいただいたら、後半戦スタート! 里山のワインディングロードを走り抜け、ヤマタノオロチ伝説のある「大森神社」でお詣りしたら、斐伊川に注ぐ支流・久野川沿いに木次駅方面へ。途中で日帰り温泉や町の菓子店にも寄り道して、グルメな自転車旅を満喫しよう。

JR木次駅をスタート

木次(きすき)駅内にある「雲南市観光案内所」で電動マウンテンバイクをレンタルしてスタート。サイズは2タイプあり、Sサイズは対応身長152cm〜で、小柄の方も乗りやすい。レンタル料金は2時間1,500円、4時間2,000円、6時間2,500円とリーズナブルなのもうれしい。

雲南市観光案内所レンタサイクル

島根県雲南市木次町里方26-1
営業時間
9:00~17:00(年末年始は休業)
電話:0854-47-7878(受付 平日9:00~17:00/雲南市観光協会)
https://www.unnan-kankou.jp/trip/renta-cycle

木次駅前は歴史ある街道の風景

JR木次駅前の道は、斐伊川(ひいかわ)の支流・久野川に沿って「広瀬清水街道」の町並みが続く。

ブドウ畑のメタセコイア並木を快走

ワイナリー付近で迎えてくれるのはメタセコイアの並木道。坂道も少しあるけれど、電動アシスト付きマウンテンバイクのパワーで難なく登っていこう。ブドウ畑を眺めながら並木道を走ると、周囲の山々と調和して佇むワイナリーが見えてくる。

自転車フレンドリーなワイナリー「奥出雲葡萄園」

“自然と共生し、地域と共存していく”を理念に掲げるワイナリー。食事に合うワインづくりを得意とし、ショップではワインとともに地元の名品、こだわりの加工食品やスイーツも多数取り揃える。お土産探しにぴったり! また、サイクリング中に休憩などで気軽に立ち寄れる「ご縁サイクルステーション」認定施設でもあり、サイクルスタンドと空気入れを完備する。

奥出雲葡萄園

島根県雲南市木次町寺領2273-1
http://www.okuizumo.com/

オープンエアーのガーデンカフェでランチ

芝生の上で食事できるように、とスタートしたワイナリー併設のガーデンカフェでは、地元の食材をふんだんに使ったメニューを10時〜16時30分に提供(冬季休業あり)。オーダーを受けてから焼き上げるピザは雲南市「木次乳業」のチーズを使用。季節替わりの食事メニューやパンケーキ、ジェラートなどのスイーツ、ぶどうジュースなどラインナップも充実。オープンエアーの開放感とともに味わおう。

「飯石ふれあい農道」のワインディングロード

ランチ後はサイクリング後半戦。ワイナリー付近からは広域農道「飯石ふれあい農道」を走って、JR日登駅方面へ。斐伊川に注ぐ支流・久野川に向かって下り基調の道だから楽チン。車の交通量も少なく、見通しの良いワインディングロードを走り抜けていく爽快感がたまらない。

ヤマタノオロチ伝承地の一つ、「大森神社」

見逃せないのは、出雲地方に伝わる「ヤマタノオロチ伝説」の伝承地。1300年以上前に編纂された『古事記』に登場する神話の一つで、こちらの神社ではヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトと、その妻クシナダヒメをまつる。久野川を渡ると現れる鳥居が目印。石段を登った高台に本殿があり、眺望バツグン。

大森神社

島根県雲南市木次町東日登1345

久野川沿いの懐かしい景色を走ろう

次に目指すのは、ヤマタノオロチ伝説をモチーフとする日帰り入浴温泉。桜並木が続く久野川沿いを走って、木次駅方面へ向かおう。途中、眺望の良い脇道へエスケープすると快適に走っていける。

湯上がりの“ご当地牛乳”が楽しみな天然温泉

久野川河畔に湧く温泉でリフレッシュ! 日帰り入浴で、ヤマタノオロチにちなんだ8種のお風呂が10時から21時まで楽しめる。湯上がりには館内のショップで、地元の瓶入り牛乳「木次牛乳」をぜひ。こちらの牛乳を手掛ける「木次乳業」は奥出雲エリアでこだわりの乳製品を製造するメーカーだ。

木次健康温泉センター おろち湯ったり館

島根県雲南市木次町木次952-4
https://unnan-ud.com/orochi/

昭和のレアキャラ!「たぬきケーキ」を捕獲

たぬきを模した “ゆるかわ”なルックスが注目を集める「たぬきケーキ」をお目当てに訪れたい、斐伊川堤防近くの菓子店。ケーキやプリンなどの洋菓子から和菓子まで豊富に揃う。店先のベンチもたぬきケーキ仕様で休憩にぴったり。もちもち食感が人気の新定番「わらび餅ドリンク」とともに一息ついて。

簸上堂(ひかみどう)

島根県雲南市木次町新市76
https://www.hikamidou.com/

春は桜の名所「斐伊川堤防桜並木」

簸上堂でケーキをテイクアウトしたら、立ち寄りたいのはピクニックに最適な斐伊川堤防。斐伊川はヤマタノオロチ伝説の舞台となった場所だ。春は2kmに渡って800本もの桜が咲く中国地方随一のサクラの名所で、「日本さくら名所100選」にも認定されている。

願いが叶う!? 斐伊川にかかる潜水橋「願い橋」

ゴール目前の寄り道は、斐伊川にかかる全長160mの「願い橋」へ。川の増水時には沈むほどの高さで、欄干も付いていないため、渡るときに水面が近く感じられてスリリング。映画のロケ地にも選ばれ、劇中では「目を閉じたまま最後まで渡ると願いが叶う橋」として登場したとか。豊かな自然、清らかな水流が織りなす風光明媚な景色にひたって、自転車旅を締めくくろう。

島根県内の旅は、自転車がおすすめ!

島根県では、島根県サイクリング情報サイト「しまねサイクリングNavi」を開設し、今回ご紹介した「奥出雲・尾原ダムを巡るコース」をはじめ、県内の主要なサイクリングルートとサイクリングステーションの情報を紹介。自転車フレンドリーな島根県で、サイクリング旅を楽しもう!

https://www.kankou-shimane.com/cycling/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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