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西の台所、大阪で出会う至福の貝グルメ 『ゑぽっく』『大吉』

くいだおれの街であり、商人の街でもある大阪は、あらゆる角度からグルマンたちの欲望を満たしてくれるグルメタウン。最近、専門店が着々と増えつつある「貝」ジャンルにおいても、その懐の深さを発揮している。ランチやディナー、深夜から早朝まで、貝好きがうなる究極の貝グルメがいただける2軒はこれだ。

ラーメンの域を超えた、至高の貝そば

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関西だけでなく、全国でも有数の食の激戦区である大阪ミナミ。名代の老舗から今の流行を取り入れた新店が凌ぎを削る中、昼と夜で違った表情をみせる『ゑぽっく』は、食通の間で篤く支持されている新進気鋭の貝料理専門店だ。

こちらの昼の看板メニューが、2種類の「貝そば」。なかでも、「貝そばBIANCO(ランチ900円、ディナー918円)」は、透き通った美しいスープからふわっと鼻腔をくすぐる魚介の香りがたまらない。道南産の昆布と鹿児島の鰹だけでひいたシンプルながらも濃厚な出汁に白醤油と干貝柱、アサリ、シジミエキスや地鶏からとったタレを合わせ、オリーブオイルを使った自家製香味油で仕上げたスープは、あっさりとした口当たりに、奥行きのあるコクが広がる滋味深い味わい。塩は丸みのある粗塩をほんの少々加えているだけなので、貝の旨みが存分に味わえる一杯だ。

また、生牡蠣から煮出した牡蠣醤油と鹿児島のたまり醤油をメインに、アサリ、地鶏のスープを使った「牡蠣そばBLACK」も絶品。

夜への期待感を高める挨拶代わり、にしてはクオリティが高すぎる「貝そば」は、どちらも甲乙つけがたい。

 

『貝料理専門店 ゑぽっく』
住所/大阪府大阪市中央区東心斎橋1-6-4
電話/06-6252-1540
営業/11:30~14:00(L.O. 13:30)、18:00~23:00(L.O. 22:00)
休み/不定休
http://www.qraud.com/brand-list/epoque/

貝殻を踏みしめて味わう、絶品アサリのみそ汁

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深夜0時を過ぎた頃に煌々と灯る看板。そこに、カチーン、カチーンと響く高い音。その正体は、床に散乱したアサリの貝殻の山だ。『大吉』が魚市場に店を構えたのは30年ほど前。当時、午前2時から開かれていた競りに合わせて、開店時間は深夜0時。サクサクとした揚げたての天ぷらと、新鮮なアサリのみそ汁が魚市場の男たちに愛され、瞬く間に客足が絶えない人気店となった。

その賑わいぶりは今もなお健在で、シャッターが開くと同時に、店内はお客でいっぱいに。お客の多くはまずあさりのみそ汁をオーダー。そして、食べ終わった貝殻は床に捨てるのがこの店の流儀。開店からしばらく経つと、店内の床はアサリの貝殻で埋め尽くされる。朝の閉店時間を迎えると、スタッフが床の貝殻を一気に片付けていく音と様子は圧巻。ちょっとワイルドなスタイルに心が躍る、貝好きが訪れるべき一軒だ。

『天ぷら大吉 堺店』
住所/大阪府堺市堺区栄橋町2-4-28(堺魚市場内)
電話/072-233-8418
営業/24:00~翌9:30、土・日・祝日23:00~翌9:30
休み/月曜
https://t-daikichi-sakai.crayonsite.com/

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buono 編集部

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使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。

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