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ラードの魅力を徹底調査!|製造工場潜入レポート&料理ランクアップ術

白くて、ぷるぷる。
旨味たっぷりの豚脂、ラードこそ豚肉の真髄なのだ。
知れば知るほど好きになる、ラード沼にようこそ!

そもそもラードって、何なの?

ラーメン屋のスープ、肉屋のコロッケ、中華料理屋の炒飯、他にもパンやクッキーなど。世の中にはこんなにもラードの存在が欠かせないのに、なぜラードはイマイチ日の目を見ないのか。ラードを見たことがないという人は意外と多い。

目には見えない存在ながら、飲食業界では非常にポピュラーな食材だ。ラード最大の魅力は何と言っても旨味とコクにある。料理に少し加えただけで驚くべき変化をもたらし、最大限の力を発揮する。

100%豚脂で作る「純製ラード」は上品な味で、ブランド豚のラードとなれば、コレステロール値が低いものもある。本当は大型スーパーでも販売されている身近な存在。まずその手でラードの魅力に気付いてもらいたい。

ミヨシ油脂のラード工場に潜入!!

1921年創業の『ミヨシ油脂』。業務用のラード製品を製造し、卸問屋を通じて販売している。

パンや点心の皮、ラーメンスープにだって使える純製ラードの「ハイアント」(2kg)

ラードは国産豚肉の食用の肉部分を取り除き、熱を加えて溶かしたものが原料になっている。ミヨシ油脂の千葉工場ではラードの風味がしっかり残る製造工程を経て、製菓・製パン会社などの食品メーカーにも信頼されている味を作り続ける。

「良い製品はきれいな工場で」と20%を緑地が占めているというミヨシ油脂千葉工場。ここでラードが製造されている。敷地は22,000平米。

製造工程を拝見!

1

ラードの原料を仕入れて千葉工場内の「精製」工程へ。

2

「脱臭」・「濾過」を行う。ラードの風味を残す製法が特徴。

できあがりの流動状ラード。

3

製造機に入れられたラードが、製品の袋に「充填」されていく。

4

「品質検査」を行い、安心で安全なラード製品が生産されていく。

5

次々と製造された「ハイアント」は1箱に6つ詰めて出荷される。

【DATA】
ミヨシ油脂株式会社(ミヨシゆしかぶしきがいしゃ)
住所/東京都葛飾区堀切4-66-1(本社)
TEL/03-3603-7023(食品本部)
営業/9:00〜17:30(本社)
交通/京成電鉄堀切菖蒲園駅から徒歩7分
http://www.miyoshi-yushi.co.jp/

家庭でも、ラード作ってみました

ラードの原料は豚の背脂。多くの肉屋で手に入る。自家製らしいまろやかなラードを召し上がれ。

自家製ラードの材料

豚の背脂……400g
水……30cc
塩……小さじ1

自家製ラードの作り方

1

肉屋から買った豚の背脂を用意する。できるだけ細かく切り分ける。

2

少し大き目の鍋を用意し、水を入れて沸騰させる。その後弱火に。

3

細かく切った豚の背脂を鍋の中へ。少しずつかき混ぜる。

4

パチパチとした音がしてくれば、水が蒸発して油だけになった証拠。

5

豚の背脂が茶色になり、肉かすになったら火を止める。

6

容器に油を移す。冷ましておけば固まり、まろやかなラードの完成。

自家製ラードのできたてのおいしさをごはんでご堪能あれ

中国・台湾でお馴染み「猪油拌飯(ラードごはん)」

ラード本来の味とコクがそのまま楽しめる「ラードごはん」。中国・台湾では、日本のいわゆるたまごかけごはんのような存在として食べられている。風味豊かな味わいは、自家製のできたてラードがあってこそ。

材料(1人前)

米……160g
ラード……大さじ3
醤油……大さじ1/2

作り方

1 米をとぎ、炊飯器で米を炊く。この時にラードを加えるとさらにコクが増す。

2 盛ったご飯の中心に少し穴をあけ、中に落とし込むようにラードをのせる。

3 ご飯を少しかき混ぜ、全体にラードを行き渡らせておく。

4 再度、中心に少し穴をあけてラードを盛りつける。

5 のっているラードが溶けはじめたら、上から醤油をかけていく。

沖縄郷土料理「じゅーしー」

沖縄の表現で「じゅーしー」とは炊き込みご飯のこと。豚肉を多く使う沖縄料理には、ラードも欠かせない。

材料(1人前)

米……160g
昆布……10g
水……100cc
豚バラ肉……50g
生姜汁……小さじ1
酒……小さじ1
干ししいたけ……2枚
にんじん……1/8本
ラード……大さじ1
塩……小さじ1/2
醤油……大さじ1/2

作り方

1 予め米はといで水気を切っておく。昆布は水に浸けて柔らかくしておく。

2 やわらかくなった昆布を細切りにする。戻し汁は残しておく。

3 豚バラ肉を1cm程に切り、生姜汁と酒をつけて下ごしらえしておく。

4 干ししいたけを水につけて戻し、薄切りにする。にんじんは千切りにしておく。

5 フライパンにラードを入れて、豚バラ肉を炒め、昆布としいたけを加える。

6 調味料とにんじんを加えて火を止め、炊飯器で昆布の戻し汁と共に炊く。

【ラードで揚げ焼き】フライドポテト

ラードを使うだけでいつもの料理がパワーアップ! 誰でも簡単。まずはラードを使ってみよう!

まずは、ラードで揚げ焼きした「フライドポテト」に挑戦。いつものフライドポテトが、ラードの力でしっかりパリッと揚げ焼きでき、旨味たっぷりに仕上がる。

材料(1人前)

ジャガイモ……2個
ラード……大さじ1
サラダ油……大さじ2
塩、コショウ……少々
パセリ……適量

作り方

1

ジャガイモをくし形に切り、水にさらす。

2

耐熱皿に広げ、ラップをふんわりかける。

3

600Wの電子レンジで3分加熱する。

4

キッチンペーパーの上に広げ、上から押さえて水気を拭き取る。

5

フライパンにラードとサラダ油を熱する。

6

フライパンにジャガイモを並べ、火が通るまで両面を揚げ焼きにする。

7

キッチンペーパーの上に移し、余分な油を取る。

8

塩、コショウを振って皿に盛り付け、パセリを添えて完成。

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【ラードで焼き上げ】オムレツ

シンプルで定番料理の「オムレツ」。だからこそラードの凝縮した旨味を生かしたい。

材料(1人前)

たまご……2個
牛乳……大さじ1
塩、こしょう……少 々
ラード……大さじ1
ケチャップ……適量
ミニトマト……1個
リーフレタス……適量

作り方

1

卵をボールに入れ、割りほぐす。

2

牛乳を入れ、塩、コショウを振り、よく混ぜる。

3

フライパンでラードを熱する。

4

フライパンに卵を入れる。

5

フライパンを前後に動かしながら箸で大きく混ぜる。

6

表面が半熟の内に奥側に卵を寄せ、火を止める。

7

フライパンの柄を逆手で持つ。

8

皿のふちにフライパンを当てる。

9

フライパンをひっくり返して盛り付け、ミニトマトをリーフレタスを添える。

【ラードで炒める】焼きそば

具材にラードの味を染み込ませ、さらに麺に絡めるコク深いラード風味の「焼きそば」にトライ!

材料(1人前)

蒸し中華麺……1玉
豚バラ肉……50g(3cm長さに切る)
キャベツ……30g(1〜2枚 短冊切り)
にんじん……20g(1/5本 短冊切り)
もやし……50g
ラード……大さじ1
水、ウスターソース、中濃ソース……各大さじ1/2
塩、こしょう……少々
紅しょうが……適量
青のり……適量

作り方

1

にんじんを1cm幅に切る。

2

キャベツを1cm幅に切る。

3

豚バラ肉を一口サイズに切る。

4

フライパンでラードを熱する。

5

豚バラ肉を炒める。

6

にんじんを加える。

7

キャベツ、もやしの順に加えて炒める。

8

ラップをかけて600wの電子レンジで2分加熱した麺を加える。

9

すべての具材を炒める。

10

水を入れて更に炒める。

11

ウスターソース、中濃ソースを順に加える。

12

再び炒める。

14

塩、コショウを振って盛り付け、青のりと紅しょうがを添えたら完成。

【ラードで炒める】炒飯

ちょっとひと工夫。自宅でラードを使うことで、飲食店で食べられる香り豊かな炒飯を再現できる。

材料(1人前)

長ネギ……1/4本
焼豚……50g
卵……1個
ご飯……180g
ラード……大さじ1
サラダ油……大さじ1/2
酒……大さじ1/2
塩、コショウ……少々
醤油……小さじ1/2
万能ネギ……適量

作り方

1

長ネギを粗みじんにする。

2

焼豚を1cmの角切りにする。

3

ボウルに卵を割り入れ、塩を振り、ほぐして混ぜる。

4

フライパンにサラダ油を引き、卵を入れて炒める。半熟の状態で一旦取り出す。

5

フライパンにラードを熱し、長ネギ、焼豚を入れて軽く炒める。

6

5にご飯を入れ、さらに炒める。

7

4の卵を戻し入れ、酒を入れて炒める。

8

塩、コショウを振る。

9

醤油を回し入れて盛り付け、万能ネギを散らしたら完成。

料理の仕上がりを格段に変えるラード。つかいこなしていくうちに、ラードの美味しさのトリコになることのは確実だ。

「ラード ハイアント」をAmazon.co.jpで見る

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buono 編集部

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使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。

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