多様性を味わえる新しい東京レストラン「GENTLE」オープン(青山、表参道)
buono 編集部
- 2019年08月09日
世界一といっても過言ではない美食の街に、またひとつ話題を集める“東京らしい”レストランがオープンした。この「GENTLE(ジェントル)」、どう東京らしいのかというと、1階がイタリアンレストランとバー、地下1階には鮨処という異なるジャンルのレストランを併設したところにある。
年々増加の一途をたどる海外からの旅行客。様々な国から人々が訪れることで、クリーンで安全な街であるとともに、 世界でも指折りの“おいしい”街であることはお墨付き。だからこそ、そんなインバウンド需要への答えとして、いま“東京らしさ”のひとつに挙げられるのが、より多くの文化圏の人々がひとつのテーブルを囲める“多様性”なのである。
メニューの約半分がビーガン料理のイタリアン
高い天井と大きなガラス窓が、開放的でエレガントな空間を演出している1階のイタリアンレストラン。異なる食習慣をもつ人たちが同じテーブルを楽しく囲めるようにと、肉や魚などの料理だけでなく、メニューの約半数はビーガン料理で構成されている。
オーガニックの牛肉や鶏肉、北海道から直送される魚介類など、新鮮な食材を生かしたイタリアンメニューが顔を揃えるなか、ビーガンビーフの煮込みや豆乳チーズのパスタなど、ベジタリアンやビーガンの人でも、満足できるボリュームのあるメニューが用意されているあたり、「GENTLE」ならではの魅力である。
カウンター鮨もリラックス気分で楽しめる
こんな経験はおありだろうか。なんとなく暖簾をくぐってしまった、初めての鮨処。カウンターに腰を下ろしてお茶を出されながら、カウンター越しにこのひとこと、「切りますか?握りますか?」
「『切って』もらえば、食事の展開だって広がるし、同席者の手前、圧倒的にカッコイイだろう。とはいえ値段は跳ね上がる気がするゆえ、気軽には答えられない。対して最初から『握ってください』と答えた瞬間、財布を気にしているのがバレバレ。絶対的に『切って』もらうべきなのだが……、そもそも値段がどこにも書いてない。さぁ、どうしたもんだ」。たいていここまで来たら、『切って』もらいたいところ。
カウンターのみを構えた鮨処に入るのは、インバウンド旅行者ならずとも勇気のいるもの。振る舞いだけでなく価格のことも頭をよぎり、楽しむどころかむしろ肩が凝ってしまったなんてことも。そもそも“一見さんお断り”の店だっていまだに少なくない。そんなあこがれのカウンター鮨での食事をより気軽にリラックスして楽しめるのが地下一階の鮨処だ。
メニューは価格と品目を明示したお任せコースの1種類のみ。握りとつまみ、口直しが交互に出てくるという、一般的な鮨処にはない、変化に富んだコース設計で、様々な料理を少しずつ楽しめるのである。
エントランス近くにあるのでバーのみでも立ち寄れる
1階エントランス付近に設置されたバーでは、様々な種類のマティーニとモヒート、ウイスキーが豊富に取り揃えられている。レストランを使用せずとも、バーのみとしても使用できるので、まるでホテルのバーカウンターのような広い空間に、待ち合わせがてら、ちょっと立ち寄るなんて使い方もできる。
さて、ここからは筆者個人のお話。メルボルン在住の友人が、数十年ぶりに帰国するらしい。東京にも顔をだすからごはんでも食べようということになったのだが、この友人、いまはビーガンとして生活しているらしく、いざ自分ごとになったら食事処に迷ってしまっていた。
もちろんこの取材を経たいまは「GENTLE」一択である。彼も満足してくれるに違いない。というわけで連絡をとったところ。どうやら久しぶりの日本で鮨を食べたいそうだ。アレ?ビーガンって寿司食べていいの?と思いながらも、今回は地下1階に席を取ることにしよう。
GENTLE Italian & Sushi Bar
住所/東京都渋谷区神宮前5-47-6
交通手段/表参道駅から徒歩7分
電話番号/03-6897-3777(代表)、050-3503-7871(予約専用)
営業時間/11:30~15:00(L.O.14:00)、※ランチはイタリアンレストランのみ営業17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日/日曜日
※完全禁煙、個室有、駐車場なし、平日のディナータイムは中学生未満のお子様は利用いただけません
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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