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【最強道具レビュー】「abien MAGIC GRILL」

出しておいてもサマになるクールなホットプレート

そろそろ調理家電でキッチン周りが埋まってしまいそうなので、もっと広い家に引っ越しを考えている料理家ロー・タチバナです。本業で使うスペースも確保せねばならんので、調理家電マニアとしては広めだとしても1LDKに限界を感じてきているわけで。そろそろ使わないものは断捨離しないとなあ、と考えていて、そこで槍玉に上がったのが元々我が家にあったバカでかいホットプレート。いろんなプレートやら鍋やらが付属しているファミリータイプの製品で、ずっとしまい込んでいて、正直なところ年に1回使うかどうかだったんですよね。友人と集まって鍋をする時は簡易ガスコンロに伊賀の土鍋を使うし、焼き物も基本的にはガス+専用のプレートでやるし、と、存在意義に疑問をもっていたのであります。でも、なんかの時に使うかもしれないしなあ、とモヤモヤしていたところ、出合ってしまったのです。「abien MAGIC GRILL」に。というわけで、不定期でお届けしている最強道具レビューいきますよー。

見た目だけじゃない、機能性も申し分なし

まあとにかくまずは言いたいんですよ。このホットプレートが超絶カッコいいということを! 薄いプレートに台座となる足が付いているだけのミニマルなデザイン。コレ、どこから見ても惚れ惚れするほどイケメンなの。ほどよくメタルのパーツが主張していて、これなら、外に出しておいてもインテリアと調和するし、しかも、いちいちしまって出してっていうアクションが無くなるだけで、面白いもんで頻繁に使うようになるんですよね。どこのとは言いませんけど、あの丸くてでかくてダサいホットプレートと違って、常にダイニングテーブルの上に出しておけるし、そうなると、食事中に「ちょっとアレも焼いて食べたいな」と思ったらその場でサクッと調理できちゃう。これだけでQOL爆上げなわけですよ! プレートのコーティングも良質でほとんど焦げ付かないから、基本的には使った後にサッと拭くだけでOK。そして、実はコレ、足の部分を外して分離することもできるので、気になる時はプレートだけを丸洗いすることもできちゃうのですよね。いや、この発想はお見事。言わば本体と言えるのは2つの足だけなので、もし汚れても秒殺でキレイにできるし、よく出来てるわホント。

この足を分離可能。それにしても足だけ見てもカッコいいな。

取り外した足はマグネットでくっつくようにできているので、収納する時にもバラバラにならずストレスフリー。

ちなみに、このプレート、こんなに薄くて裏面に熱源とか無いし、どうやって加熱しているの? と疑問に思うでしょ? 実は、この薄いプレートの内部にフィルム状のヒーターが組み込まれていて加熱するという仕組みなのです。他の製品は棒状のヒーターがプレートの下に組み込まれていることが多くて焼きムラが出たりするんですが、「abien MAGIC GRILL」は全面にラミネートフィルムヒーターが走っているので焼きムラがまったく起きないってのも大きなポイント! IHと違ってゴテゴテしないし、未来感すごいんですけど。

足の側面に火力の調整つまみが付いていて、LOWは約180℃、HIは約250℃の設定。余計な段階を採用せずにシンプルなのも使いやすい。

電源はつまみと同じ足の側面にコードを差してコンセントへ。何度も言うけど、なんか細かいところまでカッコいいですよね。

ムラ無く焼けるから様々な料理が魔法のように美味しくなる

肉も魚介も野菜もどんな食材も美味しく焼くことができる「abien MAGIC GRILL」だけど、なんと言っても焼きムラが無いということで大きな恩恵を受けるのはパンケーキなどのスイーツ。まるでお店の銅板で焼いたような、美しい焼き色に仕上がるので本当におすすめ。もし購入したらまずは試してみてほしいですね。ちなみに、パーティなどの時に僕がよく作る、バタールを使った分厚いフレンチトーストも完璧な仕上がり! しかもコレ、テーブルに置いてゲストの目の前で焼き上げることができるので、立ち上る香りとともに調理自体が最高のパフォーマンスに。黄色い嬌声間違いナシなわけで、気になるあの娘もメロメロになるかもしれませんぞ男性の皆様。

せっかくなんで「ふわとろフレンチトースト」のレシピを公開

材料(4人分)

卵…3個
牛乳…185cc
砂糖…31g
バニラエッセンス…少々
バニラビーンズ…5cm分
バタール(3~4cm厚)…4切れ
バター…少々
サラダ油…少々
メープルシロップ(またはメープルシュガー)…適量
粉砂糖…適量
シナモンパウダー…適量

作り方

1 卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンス、バニラビーンズを混ぜ合わせたものに、バタールを両面ひたす(片面6~12時間ずつ)。
2 「abien MAGIC GRILL」をLOWに設定して加熱し、バター、サラダ油を引き、1を両面焼き色が付くまでじっくり焼く(片面5~10分ずつ)。
3 メープルシロップ(またはメープルシュガー)をかけて裏返し、HIに設定しキャラメリゼする。
4 器に盛り付けたら粉砂糖、シナモンパウダーを振りかけて、お好みでさらにメープルシロップをかける。

 

紹介したabien 「MAGIC GRILL」の詳細はこちらへ!

https://www.j-fun-jp.com/

教えてくれたのはこの人!

ロー・タチバナさん

様々な食に関するメディアやイベントなどをプロデュースする傍ら、趣味の料理研究が高じて、著書「悪魔のレシピ(枻出版社)」発刊とともに料理研究家としての活動もスタートし、少し、いやかなり毒っ気のある独特な語り口と独自路線の料理で一躍人気に。現在では著書が5冊まで増えたが、本人は「アイディアはそんなタケノコみたいにポコポコ湧かんのですよ」とボヤく(たぶん喜んでいる)。本名(秘密だけど)では、地方食材を活用したブランディング提案や講演、レストランジャーナリストとしてテレビ出演なども多数。当初はマンウィズみたいに覆面でやってみたら面白いんじゃないかと思ってお面も購入したが、やっぱり面倒なのでやめた模様。最近はペアリングの仕事なども増えて、なんか調子に乗っているらしいですよ。

 

写真=大宮ハヤト 文=ロー・タチバナ

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PROFILE

ロー・タチバナ

ロー・タチバナ

幼少期より料理を趣味とし、何よりも食を愛する料理家。食品メーカーWEBサイトでのレシピ提供や地方食材の情報発信、キッチン家電のブランディング提案、各種講演なども行う。著書に「悪魔のレシピ」「悪魔のおつまみレシピ」「悪魔の鬼やせレシピ」など。インスタグラムでも情報発信中 @raw_tachibana

ロー・タチバナの記事一覧

幼少期より料理を趣味とし、何よりも食を愛する料理家。食品メーカーWEBサイトでのレシピ提供や地方食材の情報発信、キッチン家電のブランディング提案、各種講演なども行う。著書に「悪魔のレシピ」「悪魔のおつまみレシピ」「悪魔の鬼やせレシピ」など。インスタグラムでも情報発信中 @raw_tachibana

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