ダウンブローをマスターする! ~知識と正しい活用、練習方法~
EVEN 編集部
- 2019年12月23日
INDEX
左手首の「掌屈」がハンドファーストの形をつくる
ハンドファーストのインパクトをつくるには、左手首の使い方が重要なポイントになります。構えた時よりもクラブのロフト角を減らしてインパクトするためには、左手首の「掌屈(しょうくつ)」が欠かせません。掌屈とは左手首を手のひら側に折り曲げることで、フェースの開きを未然に防止し、ロフトを立てながらボールをとらえることができます。
右手首は左手首の掌屈と同調して「背屈」させましょう。右手のひらを甲側に折れば両手首を同じ向きに屈曲でき、ハンドファーストの形がつくれます。逆に、左手首が背屈し、右手首が掌屈してしまうとハンドレートのインパクトになり、ダウンブローにヒットできません。30
手首を縦方向に折り曲げるコッキングも使いますが、それ以上に左手首を横方向に屈曲させるリストワークがより重要です。
ダウンブローの絶対条件は振り遅れること
振り遅れは良くない動きでミスを誘発すると思われがちですが、決してそうではありません。
正しいダウンブローは振り遅れないといけないのです。ハンドファーストのインパクトは、体の真正面でボールをとらえるのではなくて、体が開いた状態になるのが原則です。ダウンスイングで左肩と左胸を離していくことで肩と腰をどんどん回転し、クラブを遅らせましょう。
体の回転でクラブを引っ張り下ろす感覚でクラブを振り下ろせば、自然に振り遅れてボールをダウンブローにヒットできます。アマチュアの多くは、ハンドファースト=手を前に出そうとするだけで腰が回っていません。体を開いて右腰の前でインパクトするようにしましょう。
振り遅れても左腕が外旋すれば球はつかまる
ハンドファーストかつダウンブローに打つには振り遅れることが重要ですが、フェースも一緒に開いてしまうとボールが右にすっぽ抜けてしまいます。
ボールをしっかりととらえるためには、左手の掌屈が絶対に欠かせません。この掌屈と連動して、左ヒジから先の前腕部を自分から見て左側に回旋させる動きも必要です。この動きを「外旋」といいますが、左前腕部の動きがスイングプレーンを管理し、左手首の屈曲はフェース面をコントロールする役割を負っています。
直立の姿勢でクラブを水平に振り、左手首をどう折り曲げればフェースがスクエアに戻りやすいかを体感してください。左手首が甲側に折れるとフェースが大きく開きますが、左手首の掌屈と左前腕部の外旋を連動させれば、フェースを返しやすいことがよくわかります。
こんな「偽ダウンブロー」に打っていませんか?
ダウンブローは、クラブを鋭角に振り下ろして地面を強く叩くだけではありません。体を回転させずに腕の動きで上から打ち込もうとすると、体の上下動が起こりやすくなります。バックスイングで上体が起き上がり、その反動でダウンスイングでは上体が沈んでフェースの刃が刺さり、インパクトが詰まってしまうのです。
またアウトサイドインのカット軌道もハンドファーストでインパクトするのが難しく、ショットの方向性が安定しません。また、体の真正面でボールをとらえるイメージが強い人の場合は、ダウンブローに打っているつもりでも振り遅れることができません。そのためにハンドファーストの形がつくれていないことがよくあります。このような間違ったダウンブローになっていないか、自分のスイングをチェックしてみてください。
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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