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ダウンブローをマスターする! ~知識と正しい活用、練習方法~

そもそもダウンブローとは、どのような打ち方なのだろうか?上から打ち込む?ハンドファーストでインパクトする?わかっているようできちんと説明できる人は少ないはずだ。実際の体の動きやスイングを覚える前に、まずはダウンブローの基本とメカニズムについて学んでいこう。

ダウンブローはもう必要ない?

昔のアイアンは、ヘッドが小さくソールも薄いコンベンショナルなモデルが主流で、ヘッドの重心が今よりも高くなっていました。ロフト角も7番アイアンで35~36度ぐらいあったので、ボールを上からつぶすような感覚でダウンブローにヒットしていたのです。

現在のアイアンはロフト角がすこし立っていて、7番アイアンで30~32度ぐらいが主流です。また、様々なテクノロジーにより低重心に設計しているためボールが上がりやすく、上から打ち込まなくても適正のスピン量で飛距離が出ます。

そのため「ダウンブローではなく、横から払うイメージのレベルブローに打て」と言われることもありますが、私はそうは思いません。たとえ最新のやさしいアイアンでも、ダウンブローにボールをとらえることで正確なショットが打てるのは変わらないのです。

以前のコンベンショナルなアイアンは、上から鋭角に打ち込まないとボールが上がらなかったが(右)、最近のアイアンは低重心でボールが上がりやすいため、やや緩やかなダウンブロー(左)でも問題ない。

アドレスよりもインパクトでロフトが立つ

ダウンブローに打つインパクトとは、クラブのロフトを立てて打つと言い換えることができます。例えば7番アイアンのロフト角が32度なら、ロフト角を20~25度まで減らしてボールをヒットするのです。実際、プロや上級者は20度近くまでロフトを立ててインパクトしています。

インパクトはアドレスの再現と言われますが、ダウンブローに関しては当てはまりません。アドレスではボールをスタンスの中央付近にセットし、両腕とクラブが「Y字」に見えるような姿勢で構えますが、インパクトでは両腕とクラブが「y字」になるような形をつくらないといけないからです。

両腕とクラブがY字に見える形で構える(左)。使っている7番アイアンのロフト角が32 度だとすれば、20~25度くらいまでロフトを立てるつもりで、両腕とクラブがy字に見える形でインパクトする(右)。

アドレスの姿勢よりも腰が左に回転し、グリップも構えた位置より左に移動するのが正しいインパクトです。構えた位置よりもロフトを立てたインパクトをしましょう。

インパクトではアドレスよりも腰が左に回転し、グリップの位置が目標側に移動する。

ダウンブローはハンドファーストが絶対条件

ダウンブローにボールをとらえるということは、クラブヘッドが下降する軌道でインパクトを迎えるということです。クラブヘッドがスイング軌道の最下点に達する直前でボールをとらえるわけです。そのためにはハンドファーストの形がつくられていることが絶対条件となります。「ダウンブロー=ハンドファースト」の公式を頭にしっかりと叩き込んでください。

アドレスとインパクトの前傾角度とグリップの高さはほぼ変わらない。グリップの位置が左に移動するのが一番のポイントだ。

最近のクラブに合った緩やかなダウンブローも、スイングの最下点がボールの先にあることは変わりません。アドレスのロフト通りに打とうとしたり、ターフを取らずにボールだけを打とうとしたりすると、ハンドファーストのインパクトができず、打点も安定しないので注意が必要です。こうした傾向にはまると、すくい打ちの悪癖が身について、アイアンであらゆるミスが生じることになります。

クラブヘッドが下降に向かう軌道でボールをとらえる(左)。右のようにアドレスのロフト角をインパクトで再現しようとするとハンドファーストに打てない。

ダウンブローはフェースの刃を使う

現在の低重心設計のアイアンは、ボールを横から払うイメージでも十分に弾道の高さが出ます。それなら無理にダウンブローに打たなくても良いのではないかと思うかもしれません。

しかし、私の真意は違うところにあります。アイアンがきちんとダウンブローに打てるということは、出球の高さや距離感が揃いやすく、飛んで曲がらないショットが打てるということです。つまり、ダウンブローはアイアンショットのレベルアップに直結するのです。

ダウンブローに打つ時は、クラブヘッドのソールを滑らせる感覚はありません。フェースの刃の部分(リーディングエッジ)をボールの赤道の下に入れてスイング軌道の最下点へと向かい、ボールの先のターフをしっかり取りましょう。

ボールをダウンブローにとらえてターフを取るには、フェースの刃(リーディングエッジ)でボールを打つイメージをもつと良い。

ボールを置いた場所の手前側からターフが取れていたら、正しいダウンブローで打てていない証拠です。

ボールの先のターフが取れるのが正しいダウンブロー。ボールポジションよりも左側(ターゲット側)の芝が削られていればOKだ。

左手首の「掌屈」がハンドファーストの形をつくる

ハンドファーストのインパクトをつくるには、左手首の使い方が重要なポイントになります。構えた時よりもクラブのロフト角を減らしてインパクトするためには、左手首の「掌屈(しょうくつ)」が欠かせません。掌屈とは左手首を手のひら側に折り曲げることで、フェースの開きを未然に防止し、ロフトを立てながらボールをとらえることができます。

ハンドファーストのインパクトをつくるには、左手首を手のひら側に折り曲げる「掌屈」が必須だ。

右手首は左手首の掌屈と同調して「背屈」させましょう。右手のひらを甲側に折れば両手首を同じ向きに屈曲でき、ハンドファーストの形がつくれます。逆に、左手首が背屈し、右手首が掌屈してしまうとハンドレートのインパクトになり、ダウンブローにヒットできません。30

左手首が甲側に、右手首が手のひら側に折れるとハンドファーストに打てない。

手首を縦方向に折り曲げるコッキングも使いますが、それ以上に左手首を横方向に屈曲させるリストワークがより重要です。

左手首と右手首を一緒に正しい方向に折り曲げてインパクトを迎える。

ダウンブローの絶対条件は振り遅れること

振り遅れは良くない動きでミスを誘発すると思われがちですが、決してそうではありません。

正しいダウンブローは振り遅れないといけないのです。ハンドファーストのインパクトは、体の真正面でボールをとらえるのではなくて、体が開いた状態になるのが原則です。ダウンスイングで左肩と左胸を離していくことで肩と腰をどんどん回転し、クラブを遅らせましょう。

体の回転でクラブを引っ張り下ろす感覚でクラブを振り下ろせば、自然に振り遅れてボールをダウンブローにヒットできます。アマチュアの多くは、ハンドファースト=手を前に出そうとするだけで腰が回っていません。体を開いて右腰の前でインパクトするようにしましょう。

左肩と左胸を切り離すくらいのイメージで体を開くのがポイントだ。
右腰の前でインパクトを迎える。振り遅れた時にフェースが開いた状態ではボールを正確にヒットできない。

振り遅れても左腕が外旋すれば球はつかまる

ハンドファーストかつダウンブローに打つには振り遅れることが重要ですが、フェースも一緒に開いてしまうとボールが右にすっぽ抜けてしまいます。

ボールをしっかりととらえるためには、左手の掌屈が絶対に欠かせません。この掌屈と連動して、左ヒジから先の前腕部を自分から見て左側に回旋させる動きも必要です。この動きを「外旋」といいますが、左前腕部の動きがスイングプレーンを管理し、左手首の屈曲はフェース面をコントロールする役割を負っています。

直立の姿勢でクラブを水平に振り、左手首をどう折り曲げればフェースがスクエアに戻りやすいかを体感してください。左手首が甲側に折れるとフェースが大きく開きますが、左手首の掌屈と左前腕部の外旋を連動させれば、フェースを返しやすいことがよくわかります。

左手首を手のひら側に折り曲げながら左前腕部を回旋するのが正しい動きだ。
クラブを水平に素振りしてみよう。左手首の掌屈を意識するとフェースの向きをコントロールできることがわかる。
左手首の掌屈が作用しないとフェースが開いたままになってしまう。

こんな「偽ダウンブロー」に打っていませんか?

ダウンブローは、クラブを鋭角に振り下ろして地面を強く叩くだけではありません。体を回転させずに腕の動きで上から打ち込もうとすると、体の上下動が起こりやすくなります。バックスイングで上体が起き上がり、その反動でダウンスイングでは上体が沈んでフェースの刃が刺さり、インパクトが詰まってしまうのです。

またアウトサイドインのカット軌道もハンドファーストでインパクトするのが難しく、ショットの方向性が安定しません。また、体の真正面でボールをとらえるイメージが強い人の場合は、ダウンブローに打っているつもりでも振り遅れることができません。そのためにハンドファーストの形がつくれていないことがよくあります。このような間違ったダウンブローになっていないか、自分のスイングをチェックしてみてください。

バックスイングで上体が起き上がり、ダウンスイングで上体が沈むと急角度で打ち込みすぎてしまう。「とにかく上から打ち込めば良い」と考えてしまうと、体の上下動が起きてミスになりやすい。
アウトサイドインのカット軌道でインパクトを迎えると球が曲がる。
下半身が止まってクラブをボールに合わせに行くようなスイングもNGだ。

ダウンブローの軌道はインサイドアウトになる

正しいダウンブローは、クラブヘッドがスイング軌道の最下点に向かって下降する軌道でボールをとらえます。

中には「ダウンブローはアウトサイドインの軌道」、「ダウンブローはフェード系の球筋」というイメージをもっている方がいるかもしれませんが、そうではないのです。

クラブヘッドはスイング軌道の最下点に到達するまではインサイドから下りてきて、最下点を境にしてインサイドへと振り抜かれます。つまり、最下点に達する手前でボールをとらえるダウンブローの軌道は、インサイドアウトになるわけです。

「えっ、どういうこと?」と不思議に思うかもしれませんが、物理的にいってそれが正解なのです。

インパクトの直前まではクラブヘッドがインサイドから下降していることがわかる。つまり、インサイドアウト軌道の途中でボールをとらえていることになる。
アイアンは最下点の手前でインパクト。正しいダウンブローは、スイング軌道の最下点に向かって下降する軌道でボールをとらえる。

ダウンブローのメカニズムを正しく理解しよう

フラフープを使って、インパクトエリアのクラブヘッドの軌道について説明しましょう。

フラフープはスイング軌道を示します。そしてフラフープの青と紫の境目がスイング軌道の最下点です。正しいダウンブローはスイング軌道の最下点の手前でボールをとらえますから、ボールの位置は自分から見て色の境目より少し右側になります。

ボールと目標を結ぶターゲットラインと平行に立ち、ボールをスタンスの中央にセットして、スイングプレーンの向きもまっすぐで、クラブを正しい軌道で振ったという前提で考えると、青のゾーンに沿って正しくダウンブローにとらえた時は、ボールに向かってインサイドアウトの軌道になることがわかるでしょう。そして、最下点を過ぎた紫のゾーンからはクラブヘッドはインサイドへと振り抜かれます。

最下点でフェースがスクエアに戻るとすれば、フェース面がボールとコンタクトした瞬間はフェース面がまだ少し開いているわけです。つまり、ターゲットラインと平行に構え、クラブをインサイドインの正しい軌道で振ると、ボールは目標よりも少し右に飛び出すのです。

それならスイング軌道の最下点でボールをとらえれば良いのではないかと思うでしょう。しかし、そのイメージではアドレスのロフト角をインパクトで再現することになり、ボールをハンドファーストにとらえることができず、飛距離が出ないのです。

スイング軌道の最下点でインパクトするとハンドファーストにヒットできず、ボールが飛ばない。

フェースアングルとクラブパスの関係性を知る

最近はトラックマンなどの弾道計測器によって、スイングが科学的に解明できるようになりました。クラブパスとはクラブヘッドの軌道で、フェースアングルはインパクトの際の目標に対してのフェースの向きのことです。これらの兼ね合いで出球の方向と球筋が決まってくるわけです。

前項で正しいダウンブローに打つとボールが少し右に飛ぶと説明しましたが、ボールに当たる瞬間にフェースをスクエアに戻そうとすると、インサイドアウトのクラブパスに対してフェースが少しクローズになるため、球筋は軽いドローとなります。結局、どちらにしても目標に対してまっすぐは飛ばないわけです。

インパクトの際のフェースの向きが出球の方向に大きく影響しますが、100パーセントの確率でフェースの向きどおりにボールが飛び出すわけではありません。クラブにロフト角があるなどの理由により、ドライバーで約80パーセント、アイアンで約70パーセントの確率でフェースの向きの方向に飛び出しやすくなります。

たとえばフェースアングルが右に5度、クラブパスがまっすぐの0度でインパクトしても、ボールは右に5度飛び出すとは限りません。アイアンのフェース向きの依存度は約70パーセントですから、3.5度ほど右に打ち出されることになります。

インサイドアウトのクラブパスに対してフェースがややクローズとなるため、左に緩やかに曲がって飛距離が出る球になる。
スイング軌道の最下点でボールをスクエアにとらえればまっすぐ飛ぶが、ロフトを立てて打てないので距離が出ない。
クラブパスがストレートでフェースが直角に当たれば、球はまっすぐ飛びます。スイングの理想型であり、目標とするインパクトです。
右向きのクラブパスに対してフェースがかぶればドロー系の球が生じる。クラブパスが右、フェースの向きが左になるほど球は左に曲がる。
左向きのクラブパスに対してフェースが開いて当たるとフェード系の球となる。クラブパスが左、フェースが右になるほど球は右に曲がる。

ダウンブローでまっすぐ打つにはターゲットの左を向く

ダウンブローで目標に対してまっすぐ打つための説明をしましょう。クラブパスが2度くらい右向きで、クラブパスに対してフェースがまっすぐだとボールが1.5~2度右に飛び出すわけですから、クラブパスが目標に対してまっすぐの0度になるように構えるのです。つまり、体全体を左に2度向ければ、クラブパスもフェースアングルもターゲットに対してまっすぐになります。

あとはターゲットラインと平行に構えた時のようにスイングするだけです。体が目標よりも少し左を向くためアウトサイドインの軌道で振っているように感じられるかもしれませんが、ボールに向かってストレートの軌道でとらえられます。プロたちがアイアンを打つ時に軽いオープンスタンスで構えるのは、クラブパスのズレをカバーするためなのです。

ボールを起点にして体全体とフェース面を目標のやや左に向ける。自分から見ればボールの位置は変わらない。
アウトサイドインの軌道で振る感覚になるが、ボールに対してクラブパスの角度がストレートになるので球は目標にまっすぐ飛ぶ。
クラブパスを0度にするためにオープンに構えよう。体を目標にまっすぐ向けたままだと、正しいスイングをしても球はやや右に打ち出されてしまう。

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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