藤田寛之の飛距離アップのテクニック「アンダースローのピッチャーの要領でリストを柔軟に使う」
EVEN 編集部
- 2020年09月23日
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40歳を過ぎてもツアー優勝を重ね、43歳で賞金王に輝いた藤田寛之だが、実は「40歳を過ぎた頃から体が言うことを聞かなくなってきていた」と明かす。体力や柔軟性の低下などの難問にどのように対処してきたのだろうか。そこで、今回は力を入れるタイミングについてご紹介。藤田はこのタイミングをつかむためには、ピッチャーのアンダースローの動きをイメージするといいと言う。自分に合うタイミングを見つけるコツと合わせてどうぞ。
遠くに飛ばすには力を入れないで振るのが大正解
飛ばすためには力を入れるのか、力を入れないのか。
どうやって球を遠くに飛ばすかという話になった時、私はよく野球のピッチャーにたとえて説明します。ピッチャーが速い球を投げようとする時、どこに力を入れるかといったら指先です。そして力を入れるのは指で引っかけるように握ったボールをリリースする瞬間だけです。体の動きをアンダースローでイメージすると理解しやすいでしょう。
ピッチャーは、ゴルフスイングでいうアドレスやテークバックの始動、トップから切り返しの部分ではまったく力が入っていません。飛ばそうとしてアドレスやトップで力が入ると、逆にパワーが伝わらないのです。ヒジや手首を柔軟に使い、腕をしならせるイメージで振り、インパクトの瞬間のリリースでパワーを一気に解放するのが飛ばしのコツです。
この一連の動き、力の入れどころや力感は理屈で考えるとわかりにくいので、自分の感覚や本能で感じ取りましょう。野球の経験がない人でも、右手一本でクラブヘッド側を持って素振りをすると、クラブを走らせる感覚やタイミングがつかめます。
力が入るのはピッチャーのリリース、つまりインパクトの瞬間
テークバックや切り返しで力を抜いておけば、インパクトに向かってクラブヘッドがどんどん加速する。
野球のピッチャーは力を入れていない
ピッチャーが速い球を投げようとする時は、ヒジや手首を柔らかく使って腕をしならせる。力を入れるのは球をリリースする瞬間だけだ。
アンダースローのイメージで振る
ゴルフのスイングはアンダースローのピッチャーの動きがそのまま当てはまる。リストを柔軟に使えばリリースのタイミングが合いやすいことが感覚でわかる。
右手スイングで感覚をつかもう
右手一本でクラブヘッド側を持ってアンダースローの要領で素振りを繰り返すと、クラブを加速させる感覚やタイミングがわかりやすい。
藤田寛之
1969年6月16日生まれ、福岡県出身。専修大学ゴルフ部時代の1992年にプロ転向。1997年のサントリーオープンでツアー初優勝。2012年には4勝をあげて賞金王を獲得した。ツアー通算18勝。23年連続で賞金シードをキープしている息の長いプレーヤー。葛城ゴルフ倶楽部所属。
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写真:小林司、文:三代崇
撮影協力:太平洋クラブ御殿場コース(TEL 0550-89-6222)、チームセリザワ ゴルフアカデミー(TEL 0550-80-003)
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PROFILE
EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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