ゴルフ会員権のメリットや購入方法、おすすめコースなど徹底解説
EVEN 編集部
- 2021年11月26日
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ゴルフ会員権がいま再び注目されている
ゴルフ人気の高まりで、練習場やゴルフ場が盛況だ。いつもだったら好きな打席で練習できる時間帯でも、空いていなかったり、待ち時間があったり、練習場は混みコースも予約が取りにくくなった。
一方でゴルフ会員権の取引も活発で、人気になっている。関東ゴルフ会員権取引業共同組合によれば、2021年5月の関東圏の会員権の平均相場は2ヶ月連続で上昇。ひと昔前は、会員権は投資的な要素もあったが、いまは純粋なプレー権として取得するゴルファーが多いそう。それに見合った適正な価格で、働き盛りのビジネスマンでも購入する人が増えているという。
そのメリットは多く、ビジターよりもプレーフィが安いことをはじめ、優先的に予約が取れたり、メンバー枠を設けているゴルフ場も多く、気が向いた時に一人で行ってもプレーが可能だ。 他にもホームコースを持てば、技術の向上はもちろん、同じコースを何度もプレーすることで、新たな発見も数多くできるだろう。とにかく、ゴルフの醍醐味を味わいたいなら、一度は会員権を購入し、メンバーになってみるのも大事なこと。
改めて、ゴルフ会員権の魅力を確認し、今よりももっと豊かなゴルフライフを実現するために、購入を検討する良い機会にしてほしい。
ゴルフ会員権を持つメリット
ゴルフ会員権は持っていれば「箔がつく」から買うのではありません。メンバーだから味わえる、その世界は一度体験すると後戻りできません。まずは会員ならではのメリットをご紹介しましょう。
メンバーフィでお得にラウンド
コスパの良いゴルフ場も増えているが、ハイシーズンや休日は、まだまだ値が張るケースも少なくない。その点、メンバーになれば1回あたりのプレー代が安くなる。プレーを重ねれば、会員権価格のもとが取れることも。
優先予約で予約が取りやすい
事前に優先的に予約を受け付けてくれるゴルフ場が多い。時間帯もコアタイムをメンバー用に用意しているケースもあり、無理なくプレーすることができる。祝日や記念日など、どうしてもその日にゴルフがしたいという、ワガママが通ることも。
1名からプレーできる
明日ゴルフがしたいけど、仲間が集まらない。そんな時でもメンバーならプレーできる。一人でプレーが可能だったり、同じように一人で来場したメンバーを組み合わせてくれたり、思い立ったらプレーができてしまうのもメンバーならでは。
ゴルフ仲間を同伴できる
メンバーと同伴プレーすることで、そうでないビジターよりも、何らかのサービスが付くこともあり、一緒に回るゴルフ仲間がお得にプレーできる。少なくなったが、「プレーするにはメンバーの同伴が必要」というコースなら、喜ばれることも。
ゴルフ会員権の入会条件や購入方法は?
よくある入会の条件
「会員権が欲しい!」と思っても、入会には条件があるゴルフ場も少なくない。多くのケースでメンバーになるには、ゴルフ場が指定する入会条件を満たす必要がある。「20歳以上」などの年齢制限から、国籍や性別、メンバーの紹介や推薦、面接が必要になることもある。伝統的なゴルフ場では、この入会審査が厳しく、クラブの方針にあわない場合は入会ができないことも。厳格なルールを守り続けているのも、ゴルフらしさ。購入前にしっかりと確認しておこう。
【年齢】
「20歳以上」や「30歳以上」と、入会できるゴルファーの年齢を定めている。設定はコースによって異なる。
【性別】
女性会員の人数を制限しているところがある。その場合、女性名義の会員権を購入しなければならない。
【紹介者】
入会時に、そのゴルフ場の会員の紹介、推薦が必要になる。紹介者がいない場合は会員権業者が仲介することも。
【他クラブの会員権】
ゴルフ場によっては、別のゴルフ場の会員になっていないと入会できないことがある。
会員権の購入方法
ゴルフ会員権を売買するためには、次の2つの方法がある。会員権取扱会社に依頼するか、ゴルフクラブから直接購入するか、のいずれかだ。一般的なのは前者で、情報量が多い会員権取扱会社を介すことで有利な条件で売買できる確率が高まる。
一方で、追加募集や会員種別によっては、ゴルフクラブから直接購入することができる。メンバーになりたいゴルフ場が決まっているなら、直接購入することも考えたい。
会員権の購入予算の内訳
購入しようと思ったら、どんな費用がかかるのか。人気などによって価格が変動する「会員権価格」に、必ずセットとなるのが「名義書換料」だ。前者は売買する者同士の金銭のやり取りだが、後者はゴルフ場の売上になる。場合によっては「会員権価格」を「名義書換料」が上回ることがあり、思わぬところで予算オーバーすることも。 他にも会員権取扱会社に頼んだら、その分の手数料が。さらに入会時に預託金がかかる一部のゴルフ場も存在している。
(1)手数料
会員権取扱会社の報酬。取引会員権価格の2%となっている。
(2)年会費
メンバーがゴルフ場を利用するための会費。ゴルフ場の大きな収入だ。
(3)名義書換料
ゴルフ場が新名義人への名義書換手数料として新入会者より徴収する。
(4)会員権代
ゴルフ場の利用権。ビジターより割安でプレーすることができる。
【預託金とは?】
ゴルフ場を造る際の新規会員募集で、ゴルフ場に一定の金額を預けて会員になり、所定の期間を経て所有者に返還されるもの。預ける金額は預託金制のゴルフ会員権証券に記載される金額。預託金制ゴルフ会員権には譲渡性があり、株式のように市場で売買取引が可能だ。
プロがオススメするスタイル別ゴルフ会員権
どこのコースの会員権を選べば良いのか。結局のところ、それはゴルファーが何を求めるかに尽きる。相場の高い安い、といった目先の情報ではなく目的やスタイルに合ったものを吟味する。会員権取り扱いで高い実績を誇る「住地ゴルフ」に、初めて購入することを前提におすすめのゴルフ会員権をリコメンドしてもらった。
予算総額200万円以内のおすすめコース
初めて会員権を購入する際に検討しやすいであろう、総額200万円以内程度のおすすめコースをピックアップしてもらった。( )内数字は会員権費用と名義書換料などを含んだ費用の概算を表したもの。単位:万円。2021年7月現在。
赤羽ゴルフ倶楽部(100)
昭和32年開場と古く、河川敷としては珍しい株主会員制の俱楽部。最寄り駅から徒歩でも利用可能。用地が広く、距離と幅もたっぷり。立木は少ないが、池やバンカーで変化をつけたホールも多く正確なショットが必要。
立川国際カントリー倶楽部(200)
都内唯一の36ホールのゴルフ場。新宿から約1時間の恵まれた立地。経営はコマツで安定している。
中津川カントリークラブ(180)
緩やかな丘陵地に展開された27ホール。メンバー中心の運営でスタートは取りやすく、雰囲気も良い。
姉ヶ崎カントリー倶楽部(150)
日本ゴルフ史に多くのドラマを残してきた名門。地形を生かしてつくられた自然豊かな林間コースだ。
木更津ゴルフクラブ(180)
杉や桧などの自然林が多く残された緑豊かなコース。林間風の趣があり、池の攻略がポイントになる。
川越カントリークラブ(170)
昭和38年開場、緩やかな丘陵地にある歴史ある27ホール。全体的にフラットで林間風のホールも多い。
高根カントリー倶楽部(170)
武蔵野の面影を残す27ホール。東はフラットながらグリーンにアンジュレーションがある。
日本カントリークラブ(170)
秩父連山や関東平野を一望。雄大な丘陵コースのアウトと、インは自然の地形を生かした森林コース。
江戸崎カントリー倶楽部(130)
個性的で戦略性の高い林間コース。頭脳的なプレーが求められる東コースは過去にトーナメントも開催。
宍戸ヒルズカントリークラブ(100)
森ビル経営で2002年に現在の名称に。松林にセパレートされた林間丘陵コースはタフで戦略性が高い。
手軽に通える河川敷のゴルフ場
都心から近い場所にあり諸経費も安く済むので、練習目的でセカンドコースとして持つゴルファーも多い。名義書換が無料のプレミアム会員制度があるリバーサイドフェニックスゴルフクラブなど、人気コースが多数。
リバーサイドフェニックスゴルフクラブ
名義書換料無料
毎年計画的にコース改造を進め、総距離は6601ヤード。荒川水系の中で1、2を争うコースレートだ。
赤羽ゴルフ倶楽部
都内にあり会員へのサービスが良いと評判
株主会員制、河川敷のゴルフ俱楽部。平日も便利な電車ゴルフが可能だ。
ニッソーカントリークラブ
名義書換料が1万円
1977年開場。利根川の河川敷に広がる7000ヤード超。池、マウンド、バンカーなどがあなどれない。
富貴ゴルフ倶楽部
代理登録制度メンバー料金並みで+1名プレー可能
アメリカンコースの基本構想に日本庭園の要素が取り入れられた自然豊かな河川敷コースで美しい。
予約無しでフラッと行けるゴルフ場
メンバーになると到着順で組み合わせをしてくれるので、いつでもプレーが可能。電話予約不要でプレーできるのは、メンバーになる大きな魅力だろう。
大利根カントリークラブ
名匠・井上誠一氏設計。樹齢100年を越える松林でセパレートされた林間コース。東西36ホールは高低差がなくフラットだが、池、バンカー、松林が戦略的に配置されている。
南総カントリークラブ
昭和52年開場。49万坪の房総の丘陵にある36ホール。東コースはフラットなホールと起伏のあるホールが入り混じり、西コースは距離があり豪快なショットが楽しめる。
狭山ゴルフ・クラブ
武蔵野の面影をとどめる雑木林に囲まれた林間コースで、埼玉を代表する名門。距離も十分、グリーンコンディションなどメンテナンスにも定評がある。
飯能ゴルフクラブ
武蔵野の美しい松林に囲まれたフラットな林間コース。恋ヶ窪池を中心にしたレイアウトは、過去に数々のプロ公式競技の舞台になった難易度の高さを誇る。
▼おすすめのゴルフ会員権もっとあります!
初めてのゴルフ会員権ならカントリークラブよりゴルフクラブがおすすめ
ゴルフ場のネーミングについて気にしたことがある人は少ないかもしれないが、ゴルフクラブとカントリークラブでは違いがあって、嗜好も違う。
本来、カントリークラブはゴルフに限らず、テニスや保養などの施設も整えた郊外の会員制クラブだ。一方でゴルフクラブは、ゴルフをプレーするための施設でゴルフを楽しむことがメイン。とはいえ、日本のゴルフ場では明確な差がないこともしばしば。はじめてならゴルフに集中できるゴルフクラブがオススメ。
ゴルフクラブ
ゴルフをプレーするための施設。ゴルフをプレーし、楽しむことがメイン。ゴルフ好きが集まり、競い合う場所で、それ以上の施設はないことが多く、純粋にゴルフが楽しめる。
カントリークラブ
ゴルフに限らずテニスコートにプールなどのスポーツ施設を併せ持つ郊外の会員制クラブ。アメリカでは郊外に設けられた複合型のレジャー施設に名付けられることが多い。
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写真:六本木泰彦、イラスト:内山弘隆、文:兵藤 宙
取材協力:住地ゴルフ(0120-77-1872)、 https://www.juchi.jp/
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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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