BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

グルメバッグを作ろう!|バックパッカーズワークショップ

道具好きが最後に行き着くのはカスタムや自作。自分が本当にほしいモノは、自分の手でしか生み出すことはできない! 今回作るのは、長旅で「食」をシステマチックに管理できるフードストレージ用バッグ。

ストレージで食材の管理がイージーに!

日本のドライフードはじつにうまい。「今日はなにを食べようか?」と、トレイルを歩いているときの楽しみのひとつが食だろう。だが、ひとつ食に関する困りごとが……。

それは、長いハイクとなると、スタッフバッグに詰め込んだ食材も、なにがどのくらい入っているか把握不能になること。

今回はそれを解決させるためのフードキャリーを考えてみた。製作基準は、2泊3日+予備食以上(昼は行動食)の食料や飲み物などが入る容量があること。なにが入っているかすぐにわかること。そして、メイン、スープ、コーヒーなどの組み合わせを一目で選べること。最後に、出し入れがラクでコンパクトになることの4点にこだわってデザインに入った。

実際に使ってみると、この上なく快適で、さらに食事が楽しくなるというおまけ付きの作りに、我ながら惚れ込んでしまった! わずか34gのグルメバッグ。ぜひ作ってみてほしい。

事前の準備

必要なモノ

シルナイロンは食材を入れる本体(ポケット)部分、あと袋になる部分の色を分けて揃える。本体は中の物が見やすい白、袋はバックパック内で見つけやすく、食欲をそそるような明るい色がおすすめ。その他、グログランテープは本体のパイピング用、細引きとコードストッパーは袋の開口部に使う。

道具

ミシン作業に必要な一般的な手芸用品を揃える。チャコペンは白のシルナイロン用に色付き、色物のシルナイロン用に目立つ色(今回は白)の2色を用意。糸は普通地用の60番だが、針は針穴が小さく済むように薄地用の9番を使用する。あと、ミシンの押さえはシルナイロンでも滑りにくいようにテフロン押さえを。

パーツが4つあり、縫うラインなども書き入れる必要があるので、方眼紙などで型紙を作っておこう。生地のカットはハサミでもいいが、ロータリーカッター、重しがあると便利。

必要なモノ

上記の全体図を参照にA~Dまでの必要なパーツを揃える。A~Cまでは白色のシルナイロン、Dのみ色物のシルナイロンを使用。作り方は直線縫いのみで難しくはないが、本体、本体ポケットは縫う箇所が多い。型紙を参照に縫う箇所(赤の点線。Aの黒い点線は折る部分)をチャコペンでマーキングしておこう。

作り方

①パーツA~Dをカットして必要な線を引く

事前に用意しておいた型紙を使いながら、A~Dのそれぞれのパーツにカットするライン、折るライン、縫うラインをチャコペンで引く。

書き入れた線に合わせてロータリーカッターを使ってA~Dのパーツを切り出す。ロータリーカッターがない場合は裁ちばさみを使う。

②各パーツの端を縫う

まず本体と袋を繋ぐCのパーツの短辺の両サイドを縫う。はじめに5㎜の幅で2回折ったらまち針で留め、直線縫いをしていく。

片側の短辺が縫い終わったら、反対側の短辺も同じように2回折り返して縫ったら終了。このあとはBの本体ポケットパーツを縫っていく。

Bの本体ポケットパーツの長辺の両サイドを縫う。先ほどと同様に5㎜の幅で2回折ってまち針で留めたら、直線縫いしていく。

片側の長辺が縫い終わったら、反対側の長辺も2回折って縫ったら終了。このあとはAの本体パーツを縫っていく。

Aの本体パーツの短辺両サイドを縫っていく。こちらも5㎜の幅で2回折ったらまち針で留め、ミシンで直線縫いしていく。

片側の短辺が縫い終わったら、反対側の短辺も2回折って縫っておく。このあとはAの本体にBのポケットを縫い合わせていく。

③本体にポケットを縫い付ける

写真のようにA(本体)の中央にB(ポケット)が来るように置き、Bの全周をまち針で留める。このあとBの短辺側を縫っていく。

Aと重なるBの短辺を縫っていく。出し入れで力が掛かる部分なので、縫い始めと縫い終わりは返し縫いしておく。

片側の短辺を縫ったら、反対側のBの短辺部分でも縫い合わせておく。このあとはポケットの仕切りを縫っていく。

④ポケットの仕切りを縫う

型紙の赤線を参照にBの長辺2辺、短辺側の2辺それぞれ「井」の字を描くように2本ずつ直線縫いして仕切りを作る。

外側にもポケットができるように、写真を参照にAの短辺2辺を90㎜の部分(型紙の黒い点線部分)で折り返してまち針で留めておく。

折り返した部分の長辺側から5㎜内側(両サイド)、さらにその内側160㎜の部分(2カ所)、合計4カ所を直線縫い。返し縫いも忘れずに。

縫い終わりはこのような状態に。これで食材を入れる仕切りができた。このあと袋と繋ぐためのパーツCを縫い付けていく。

⑤本体にパーツCを縫い付ける

Aの左上の角に合わせてCのパーツを配置しまち針で固定。このCはあとで折り返して袋と縫い付けるので、Aと重なるようにする。

CとAの長辺側を直線縫いで縫い付ける。食材の出し入れで引っ張られる部分なので、縫い始めと縫い終わりには返し縫いを。

⑥グログランテープで本体の長辺をパイピングする

70㎝にカットしておいたグログランテープを縦半分に折り、Aの長辺を挟むようにしてまち針で留めていく。端は少し余らせておく。

直線縫いで本体に縫い付けていく。縫い始めと縫い終わりは返し縫いを。強度が増すように1回縫ったらもう1回、縫い目が2列になるように縫う。

片側の長辺にグログランテープを縫い付けたら、反対側の長辺も同様にグログランテープでパイピングする。これで本体パーツは完成。

⑦袋を製作する

Dのパーツの長辺が半分になるように折り、底の部分と横の部分をL字のように縫っていく。横の部分の上部は9㎝縫わないでそのままに。

縫い終わりはこのような状態になる。縫い残した横の上部は細引きの入り口になるので、このあと端を包むように縫っていく。

縫い残した横の上部の端を10㎜幅で1回折ってまち針で固定。1の縫い終わりの先(下の方)まで縫うので長めに折って留めておく。

折った部分2カ所を直線縫いしていく。1の縫い終わり(上部から9㎝)より3~5㎝くらい長めに縫い、最後は返し縫いをしておく。

1の縫い終わりの部分は左右に開く力が掛かるので、カンヌキのように直線で数回横に往復し、ほつれてこないように補強する。

袋の上部をはじめに10㎜、2回目に20㎜で折り、折った端の方をぐるっと1周縫っていく。縫い始め、縫い終わりは返し縫いを。

⑧本体と袋を縫い付ける

袋の底部分の中央に来るように、本体と縫い付けたCのパーツを配置してまち針で固定。このあと袋とCを縫い付ける。

袋の底の縫い目をなぞるように直線縫いして、縫い付けていく。縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしてしっかり補強を。

2の縫い目を境に袋と本体を離すように開いて配置し、今度は2の縫い目よりCのパーツに5㎜程度寄った部分を直線縫いでもう一度縫う。

袋の口の部分に70㎝にカットした細引きを通し、コードストッパーをつける。最後に細引きの末端を結んだら完成。

完成!

いっしょに道具を作ろう! 自作してくれた方にタグをプレゼント

当連載のオリジナルタグをこれまで紹介した道具を自作してくれた方にプレゼントします。応募にあたっては必要事項(氏名/郵便番号/住所/電話番号)を明記の上、完成した道具の写真を添付して、フィールドライフのメールアドレス(fieldlife@ei-publishing.co.jp)までメールをお送りください。

この通り製作した道具に付ければ、自作した人だけのオリジナルブランドとなる。これまでの道具を自作したことがある方はぜひご応募を!

※長谷部さんのブログでは製作に関する質問も受付中!http://hasebemasakazu.com

SHARE

PROFILE

フィールドライフ 編集部

フィールドライフ 編集部

2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。

フィールドライフ 編集部の記事一覧

2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。

フィールドライフ 編集部の記事一覧

No more pages to load