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〜海とともに旅をして〜 登山YouTuber かほが歩いた ニュージーランド アベルタスマン コーストトラック 後編

ニュージーランド・南島北西部に位置するアベルタスマン国立公園。 沿岸部を這うように作られたトレイルは潮の満ち引きによって歩く場所が刻々と変わる。 登山YouTuber かほさんがキャニオニング、トレッキング、カヤックでめぐった5日間をお届け。

今回歩くのは「アベルタスマンコーストトラック」。ヨーロッパ人として初めてニュージーランドを発見したオランダ人、アベル・タスマンに由来する全長約50kmのトレイルだ。海岸線を走り、ときに原生林の森に入ることもあるルートは最高地点でも標高200mほどで高山のような道ではない。ここを1日目はキャニオニング、2日目はシーカヤック、3〜4日目はトレッキングでめぐり、5日目にオークランドへ戻る。

前編はこちらから

旅をしたのは 登山YouTuber かほ

山行のようすや、ショップで購入した登山道具などを自身のYouTubeチャンネル「かほの登山日記」で公開。チャンネル登録者数は26万人を超える、いま注目の登山YouTuber。近年は雪山登山や海外トレッキングにチャレンジするなど、レベルアップしていく登山スキルからも目が離せない。
YouTubeチャンネル「かほの登山日記」

最終日はゴールとなるトタラヌイを目指す。3時間の短いトレッキングなのでゆっくりと支度をし、11時にコテージを後にした。4日目ともなると裸足で歩くスタイルはすっかりおなじみとなった。

4日間お世話になったアベルタスマンの海と別れの時が近づく。
左)トレイルの終着点トタラヌイ。右)砂浜では大きな鵜が波打ち際を見つめていた

時間によって歩く場所が変わるのがこのトレイルの醍醐味だと思う。その後は原生林に入ったりビーチに出たりを繰り返し、トタラヌイで4日間のトレイルを終えた。

トレイル歩きが終わると車道へ出れるので、タクシーに乗り、近郊の街タカカへ。道中はヘアピンカーブが続く悪路なので、車酔いが心配な人は対策が必要。タカカの街はヒッピータウンとして有名で、工芸店やカフェも軒を連ねる。 左)近郊の街、タカカへと向かう道で見られたヒツジの群れ。右)トレイルの後に立ち寄った観光地、ププ・スプリングス。マオリの聖地とされ、透明度は60m以上ともいわれる

トレイルの旅を終え、5日目はタカカのあるゴールデンベイをレンタカーで散策。ゴールデンベイは南島の北端に位置し、入り江の北端には長い砂嘴が 20km 近く続いている地理的にも面白い場所。かつてはその歴史から「殺人湾」という恐ろしい名前がついていたそうだが、1850年代に金が発見され、「ゴールデンベイ」となったのだという。

左)南島の最北端、フェアウェル岬。芝生をまとった大きな岩が出迎えてくれる。右)ゴールデンベイの名所ファラリキビーチ。観光客はもちろんカモメなどの水鳥も多く訪れていた。

南島を去るときはタカカから小型飛行機で。事前に持ち物の重量やそれぞれの体重を細かく確認され、計算の上で空を飛ぶ。その上、ヘリコプターのように耳当てをしないとプロペラの音が大きく不安になるが、女性パイロットの腕は確かだった。

左)タカカ空港からの小型飛行機はわずか12人乗り。右)通ってきた海岸線沿いを空から眺める。

ニュージーランドから帰国して1カ月が経ち、ようやくサンドフライに刺された跡が消えつつある。この旅を思い出すと、幼いころに持っていた小さな宝箱が脳裏に浮かぶ。

キラキラ光るものが好きでおもちゃの指輪やネックレスを大切にしまっていたのだが、今回の旅をとおして初めて体験したこと、見たものは、まさに記憶という宝箱のなかで色褪せることなく輝き続けると思う。それは、たとえ虫刺されの跡が消えたとしても!

トレイルに入る前に立ち寄りたいネルソン・モトゥエカのショップ

アベルタスマンコーストトラックは道路に面していないため、一度入ると食料やギアの調達が難しい。そのため事前の調達が肝心となる。今回トレイルに入る前に滞在したネルソンは、小さい街でありながら、スーパーやアウトドアショップが多く立ち並んでいるので、旅支度を整えるにはちょうど良い。

またトレイルの入り口、マラハウにほど近い、モトゥエカという街ではサンデーマーケットも充実。ここでは、事前に立ち寄りたいアウトドアショップやマーケットを紹介する。

青空マーケット

ネルソンでは毎週土曜日、モトゥエカでは毎週日曜日に開催される青空マーケット。テントやキッチンカーでパンやハム、チーズ、野菜や果物、古着や古本などのお店が集まり、スーパーより新鮮で安いものが手に入る。

ハンティング&フィッシング

名前の通り、狩猟や釣具を取り扱うお店だが、ガス缶や行動食などアウトドア用品も充実。立派な鹿の剥製が迎えてくれるハンティングコーナーの先には驚くことに銃や銃弾が普通に置いてある。

カトマンドゥ

日本未上陸のアウトドアショップ。ニュージーランドには45店舗もあり、自社商品はお手頃価格で品揃えも豊富。他社商品はカヤックやサイクリング、クライミング用品も取り揃えている。

マックパック

言わずとしれたニュージーランドのアウトドアショップ。日本ではバックパックのイメージが強いが、本国ではウエアやテント、シュラフやカトラリーまでなんでも揃うので忘れ物があっても安心。

アベルタスマンコーストトラックへはニュージーランド航空で

日本からニュージーランドへの移動は成田からオークランドへ直行便を毎日運航しているニュージーランド航空がおすすめ。オークランドからはニュージーランド国内のクイーンズタウン、ウエリントン、ネルソン、クライストチャーチなど20都市以上へ乗り継ぎが可能で、移動もしやすい。

成田からの約10時間半のフライトは、エコノミーでもゆったりとしたパーソナルスペースを確保。座席には充電用電源やUSBポートが備えられ、快適な空の旅を楽しむことができる。マオリ文化に基づく映画のようなスケールの機内安全ビデオも必見。

https://www.airnewzealand.jp/

かほさんのYouTubeでも旅の模様をお届け!

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PROFILE

フィールドライフ 編集部

フィールドライフ 編集部

2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。

フィールドライフ 編集部の記事一覧

2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。

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