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清流を漕いで、里山を歩いて、極上サウナでととのって|茨城県北でよくばりワーケーション

いつもと違った新鮮な環境で仕事に没入し、オフの時間には現地だからこその魅力を味わおうというワーケーション。でも、遠方まではるばる出掛けようとすると、移動だけで疲れてしまい、ワークもバケーションも中途半端になってしまう。そんな人におすすめしたいのが、東京周辺から行きやすい茨城の北部、県北エリア。福島や栃木との県境に近い茨城県・大子町でのワーケーション体験のようすをご紹介しよう。

文◎フィールドライフ編集部 写真◎宇佐美博之

身近なアウトドア王国でワーケーション

海、山、川といった自然が豊かで、キャンプ場の数が日本一多いと言われる隠れたアウトドア王国、茨城。

なかでも無数の山々が広がる県北(けんぽく)と呼ばれる北部エリアは、いま一番ホットなエリア。2019年から準備がスタートし、現在105kmが開通した里と山をつなぐ常陸国ロングトレイル(2023年に茨城県北ロングトレイルから改名)が現在進行系で整備されており、注目を集めている。

県北を流れる清流、久慈川ではウォーターアクティビティや鮎釣りなどが盛んで、県内外から多くの人が訪れる。

2022年、この久慈川を望む最高の場所にキャンプ場「OKUKUJI BASE CAMP」がオープンした。

ランドマークのようにバレルサウナが鎮座したこのキャンプ場は、茨城・水戸にあるアウトドアショップ「ナムチェバザール」が運営しており、アウトドアアクティビティとの相性もバツグン。

今年からパックラフトのツアーをスタート予定で、先日、パックラフトや里山歩きを組み合わせたワーケーションツアーが開催された。東京からアウトドア好きな男子4人チームが訪れツアーを体験したので、県北エリアの魅力とともに詳しくお伝えしよう。

久慈川でパックラフト体験

まずは最近人気のパックラフトを体験。急流が少ない久慈川では、とくに穏やかな場所を選び、さらにガイドや経験者同行であれば初心者でもパックラフトを楽しむことができる。

数名で漕ぐラフティングと違って、ひとりでパドルを漕いで川を下るパックラフトは、なによりもパドル操作が重要。まずは川下りに精通したリバーガイドが、パドル操作を陸上でレクチャーする。

前に進む、後ろに進む、方向を変えるなどの基本的な操作方法を学んだら、いざ入水。

みなパックラフトは初めてというものの、陸上、さらには川に入ってからも基本の動きを繰り返して学んだおかげか、苦労することなく漕ぎ進み、楽しそうにゆったりと川を下っていく。

少し下ると、久慈川沿いを走るJR水郡線の鉄橋が現れた。本数が少ない路線なので電車は頻繁には往来しない。水上で遭遇できたらラッキーだ。

電車を見ることなく通り過ぎてしまった……と思っていたら、後ろからガタンゴトンと音がしてきた。

川上方向に振り向くと、色鮮やかな水郡線の電車が。背景の山とも相まって、これぞ「日本の田舎」という光景が。川の上にいるからこそ見られるレアな風景だ。

しばらく下り、流れが遅い瀞場(とろば)に入った。川の音と鳥の鳴き声を聞きながら、ラフトに身体を預けてしばしチルアウト。仕事を忘れて完全にリラックスモードに没入する。日常では体験できない至福の時間だ。

さらに下ると、流れの早い瀬に入った。沈しないように慎重にパドルを操作しつつ、すばやく抜けていく。

ゴール地点はキャンプ場。ほとよい疲れとともに上陸したら、川辺で弁当を味わってエネルギーをチャージする。気分はまさに、大人の休日。

弁当は近くにある「デリカショップ久慈屋」の奥久慈しゃもめし(購入の際は要予約。2個から販売)。奥久慈の名物であるしゃもを塩麹に漬けて照り焼きにした、県北が誇るグルメ弁当だ。

リフレッシュして仕事に没頭

ランチの後は、センターハウスで仕事に没入。窓から自然光がたっぷり入るワークスペースなら、いつもと違う新鮮な気分で働くことができる。もちろんWi-Fi完備で、WEB会議などもOKだ。

センターハウスにはシャワーがあり、水遊びや汗をかいたあとにリフレッシュすることができる。清潔に保たれており女性でも安心。

「OKUKUJI BASE CAMP」では会社や団体で施設を貸し切るワーケーションプランも用意しており、研修などで利用されることも多いという。もちろんひとりや仲間数人で利用することも可能だ。

瀬音を聞きながらサウナでととのう

仕事が一段落したら、施設のシンボルともいえるアウトドアサウナを体験。バレルサウナはエストニア製で温度が120度の高温まで上がるのが特長だ。

サウナ内部は4~6名程度が入れるスペースで、川に向いた面はガラス張りになっている。川の涼やかな流れを眺めつつ、じっくりと身体を温めていく。

まるでジャグジーのような開放感が漂う水風呂も、もちろん久慈川ビュー。これ以上ないぜいたくロケーションを堪能できる。

最後は外気浴で締める。瀬音を聞きながら、まるで身体が空気に溶けていくような至極のととのいを体験。数セット堪能したら、そのまま夜の宴へと突入する。

ぜいたくにもたっぷりの奥久慈しゃもをグリルで焼き上げる。ジューという耳を刺激する心地よい音と、鼻腔を突くような香ばしい香りに包まれ、胃袋はもう我慢の限界。

大子町ブルワリーの地ビールで乾杯。たっぷり遊んで、働いたからこそのごほうび時間を4人で心ゆくまで堪能する。

仕事の話、趣味の話など話題は尽きないが、明日もワークタイムが控えている。早めに切り上げて、各々テントへと入り込む。

気が付けば、空には瞬く星々が。大きな都市から離れた県北エリアは茨城でも有数の星見スポット。テントから星を眺めつつ、ひとり、またひとりと、夢のなかへと旅立っていった。

キャンプ場からトレイルへ

翌朝はキャンプ場から歩いていける里山へ。所谷と呼ばれる集落の裏山には道がつけられており、豊かな森のなかでトレイルハイクを楽しむことができる。

「所谷トレイル」と名付けられた山道の入口は民家の脇。日本の里らしい風景が広がるのどかなトレイルヘッドだ。

まさに里山という言葉が似合う、雑木林が広がった場所にトレイルはある。多くの人が入っている道ではないが、踏み跡はしっかりあり、スニーカー程度でも歩ける。

きのこ、山菜など恵みが多い山であり、この日も立派なヤマグリがごろごろと転がっていた。ほかにも季節の山野草が目を楽しませてくれる。

ふたつのピークを越えて里へと下りていくが、歩行時間は1時間半程度とほどよい長さ。普段あまり運動していない人でも、無理なく歩くことができる。

里に下りる手前には立派な竹林が。コロコロと風景が変わるのも里山ならでは。

キャンプ場へ戻ったら、カフェの看板メニューである奥久慈バーガー(ドリンク込み\1,500。要予約)を味わう。パティは県内産の豚肉、コンポートにしたりんごは大子産、パンの小麦は常陸大宮産など、地元食材にとことんこだわった正真正銘の“地バーガー”だ。

午後はまたワークへ。遊びからの仕事というメリハリのある流れが、いつもとは違った発想を生み出してくれる――。

川と山で遊び、リバービューのサウナを堪能し、グルメもとことん味わった2日間。豊かな自然に恵まれ、さらに里も近いという、この魅力を存分に感じられたはず。仕事と遊びの環境が整ったこの場所で、充実のオン&オフを堪能してみてはいかがだろうか。

OKUKUJI BASE CAMP

茨城県大子町袋田3708-1
TEL.0295-76-8527
センターハウス営業時間:10:00~17:00
定休日:毎週水曜日(繁忙期は水曜日も営業)、元旦
https://basecamp-ibr.com


県北アウトドア体験ツアーを開催!
「OKUKUJI BASE CAMP」でキャンプし、パックラフト、サウナ、サイクリング、トレッキングなど、もりだくさんのアウトドア体験が楽しめるツアーを開催。必要なギア類はレンタル可能で、身軽にキャンプ&アクティビティが体験できる。「県北の自然に触れながら,おもいっきり遊びたい!」という人はぜひチェックしてみよう。

イベント告知ページ

開催日時:2023年11月18日(土)~19日(日) 1泊2日
参加費:18,000円(すべてのアクティビティの利用料、保険料、両日昼食込)
参加条件:15歳以上(未成年は親同伴)

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PROFILE

フィールドライフ 編集部

フィールドライフ 編集部

2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。

フィールドライフ 編集部の記事一覧

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