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キミは『パワポカラオケ』を知ってるか!?

今やビジネスマンには、純粋なプレゼン能力が必要とされている(かもしれない)

企画を提案するため、仕事や勉強の成果を発表するために、Microsoftのプレゼンソフト、パワーポイント(略称パワポ)を仕事で使う場面が多くなっている。

大勢の人が自分に注視している中、思っていることを話すのって、けっこう難しいもの。話をしながら「次のスライドは何だっけ?」「イマイチ聴衆に受けてない?(汗)」「あれ? 話の展開が繋がらない……」と、脳を高速回転させた経験をお持ちの方も多いのではないだろうか?

ベテラン話者になると、多少機材トラブルが起こってスライドが表示されなくなっても、間違って違うスライドが表示されても、あたかもそれがデフォルトであったかのように話を繋いで、オーディエンスを笑いと感動の渦に巻き込むもの。しかし、なかなか我々一般人はそうはいかない。

高い『パワポ能力』さえあれば、我々ももっと会社や学校で評価され、生きやすいハズだ。必要なのは『パワポ能力』……。

そんなふうに、「成果を発表する」とか「プランを提案する」とかいう主題を忘れて、純粋に高度な「パワポ能力」だけを競い合い、エンターテイメントとして楽しむのが『パワポカラオケ』だ。

話者がしどろもどろになるのが醍醐味

パワポカラオケは、元々アメリカでも行われてた(らしい)が、今はの一部の日本のスタートアップ界隈の方が盛り上がっている(らしい)。

発表者に知らされれず、ランダムに表示されるスライドを前に、あたかもそんな話を最初からするつもりだったようか顔をしながら架空のプレゼンテーションをする能力を競うには高度なストーリテリング能力、話術、瞬間的にテーマを見出す能力、強心臓……などが必要とされる。

主催は、レストラン予約システムのトレタなどでご活躍の有名風呂グラマー(誤植ではない。検索してみて下さい)の増井雄一郎さん。会場提供はクラウドセキュリティ/メールセキュリティ製品などを販売するHENNGEさん。

今回のルールは、直前にルーレットで決まったテーマに基づいて、ランダムに表示される5枚のスライドを提示しながら、5分間プレゼンをするというもの。

グルグルと取材が回って選択されるルーレットのアプリがちゃんと開発されているところがエンジニアの集まりならでは。

また、スマホでログインすれば、ニコ生の弾幕のように、フェイスマークを送れる機能まで開発されている。無駄にすごい。

競技は銅鑼がなると始まる。銅鑼がやたら本格的なのと、ご担当がなぜかセーラー服コスプレなのが少し謎。

5分間というのは長いようで短い。常に次のスライドが想定外というのも難しい。もちろん、参加者としては、なるべく上手に話をしようと思うのだが、想定外のスライドの表示に『ハッ?』となってしまうのが普通だ。そこで、しろどもどろになったりる話者をみんなでも見るというのもパワポカラオケの醍醐味だ。

まったくふざけたイベントのようにも見えるが、この鍛練を経たあとだと、『予定通りのスライドが表示される仕事のプレゼンなんて楽勝』『トラブルに強くなる』といった、仕事上の効果もあるような気もする。

次は、ピッチゲームを

主催した増井さんは「次はベンチャーキャピタルの方を呼んで、ピッチ(スタートアップが出資を募るためのプレゼン)ゲームをやりたい」と話されていた。

GHELIAのCEO清水亮さんは、「あんまり上手にパワポカラオケすると、あいつはこんな無意味テーマでも上手にプレゼンするのか! ということは本業のプレゼンもハッタリじゃないのか? と思われるちゃう」と危惧されていた(笑)

たしかに、究極的にパワポカラオケが上手くなると、どんな製品でも素晴らしい製品のように説得できる『現実歪曲空間』が発生させられるようになるかもしれない。それはそれで素晴らしい能力なのかもしれないが。

今となっては、一度でいいから、スティーブ・ジョブズにパワポカラオケをやってみて欲しかった……と思わないでもない。

最後に、飛び入り参加可のコーナーも設けられた。こちらは会場の撤収時間も押していたので、3分にスライド5枚。挙手して参加されたのが、なんとGHELIAのCEO清水亮さん!

さすが圧巻のプレゼンスキルだった。日々錚々たる方々のプレゼンを見て、さらにそういう人々を相手にプレゼンされている人のプレゼンは違う!

などと感心していたら、「村上さん! 取材するなら、体感しないとダメだよ!」と、こちらにお鉢が回って来た(汗)取材に来たはずなのになぜか登壇する破目に。

他の人が見てる時には「もっとこうすればいいのに」とか、「なるほど、スライドの内容関係なく、何かを説得する方向に話を持って行けば盛り上がるのね」とか思っていたが、自分が壇上に立ってみると、超しどろもどろ。次のスライドが気になってしょうがないし、スライドが表示されると「えっ? これをどうするの?」と思考が止まってしまう。

しかし、壇上でイヤな汗をかいてもプレゼンが終わると、ホッとして爽快な気分に! これはクセになるかも!(笑)パワポカラオケで堂々と話すことができるようになれば、どんなプレゼンでも怖くないような気がする。

というわけで、3時間があっという間に過ぎたパワポカラオケ。みなさんも、ぜひ全国でパワポカラオケ大会を主催して、楽しんでみて下さい。

5分間タイマーと5枚のランダムなスライドを表示できる機能があると、誰でもこのゲームが楽しめるようになると思うのだが、エンジニアの方、どなたか作ってもらえませんか?

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年7月号 Vol.93』

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

村上 タクタの記事一覧

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