ある時はアダプター、ある時はバッテリー【Energizer XP20001PD】
- 2019年07月08日
どういう状況で便利か、ちょっと悩ましい特徴的な商品がフォーカルポイントから発売された。
メーカーは先日ご紹介したQE10005CQと同じEnergizer。
Energizer XP20001PDは2万mAhのバッテリーを内蔵した電源アダプターだ。価格は6980円(税別)
MacBook Pro 13のバッテリーを満タンにできる大容量
見た目は、最近多い、多ポートの電源アダプターだが、2万mAhものバッテリーを内蔵しており、iPhone、iPad、MacBookさまざまなデバイスに電源を供給することができる。
USB-AポートからはPD出力で、45Wを出力可能。USB-Aポートからは、トータルで5V、4.2A出力が可能。
USB-Cポートのみ、充電/給電に使えて、USB-A×4は給電。micro USBは充電にのみ使える。
2万mAhもあればMacBook Proでも13インチモデルなら持続時間を2倍にできる。iPadでも3倍、iPhoneなら5〜6倍にできるだろう。モバイルバッテリーとしてはかなり強力だ。
また、充電しながら出力することもできるので、普段はデスクの電源として使っておいて、いざという時に持ち出すということもできる。
多機能、大容量。だが、どう使う?
ただし、ちと微妙な点がある。それが多機能、高機能ゆえの約420gという重量だ。これゆえ、常時持ち歩くのはちと躊躇するものがある。
また、デスクに置いてMacBook Proのアダプターとして使うには、USB-C側ポートを給電に使うと、このアダプター(バッテリー?)への給電がmicro USBとなってしまい、5V 2Aとなってしまい給電が追付かない。
つまり、MacBook ProやiPad Proのモバイルバッテリーとしては使えるが、アダプターとしては出力が足りないということだ。
という2点から、どう使うかちと迷うが、このアダプター/バッテリーでしかできない活用方法があると思う。
重量はかさむが高機能なので、移動基地としてMacBook ProやiPad Pro、iPhoneなどを持ち歩く時の電源として。
もしくは、デスクではUSB-A系のアダプターとして使い、いざという時に持ち出して非常用電源として使うか。
いずれにしても、独特の機能を持つデバイスである。
使いこなす側の活用術が求められるといえるかもしれない。
あなたなら、どう使うだろうか?
(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年7月号 Vol.93』)
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。