「思索のためのメモ帳の入った財布」というローランド氏の『ミニマリスト財布』
- 2021年08月31日
INDEX
忘れてしまったアイデアの方が良かったのに、思い出せない
アイデアは霞のようなもの。
素晴らしいアイデアを思いついたかと思うと、あとでどうしてもそれを思い出せなかったりする。
我々で言えば、新規雑誌の企画アイデアや、記事のキャッチコピーなど。「これだ!」と思うのを思いついても、メモしておかなければ、思い出せない。
ウォーキングの途中、買い物の最中、通勤電車に乗ってる時。その瞬間は突如訪れる。
ところが、いざデスクに座ってパソコンに向かうと、それが思い出せない。代替案を考えるのだが、記憶の彼方に消え去ったアイデアの方が、絶対に良かった気がする。
忘れるのを防止するには、メモするしかない。仕事を始めたばかりの時、聞いた事はなんでもメモするように言われたハズだ。それは仕事のための大切な技術で、思いついたことはもちろん、他人のアドバイスや、やろうと思っていたToDoなどをメモしておく習慣は、こと編集記者のような職業にとっては大切だ。
電子決済が進んだ今、求められる財布とは?
一方、今、求められる財布とはどんなものだろうか?
昔は、お札がたくさん入って、たくさんのカードや会員証が入る大きな長財布が冨や仕事ができることの象徴であり、カッコいいとされていた。
しかし、現在そんなものを持っていたら、デジタルシフトできない人として小バカにされるのがオチだろう。多くはiPhoneなどのスマホのデジタル決済で事足りる。iD、QUICPay、Suica、PayPayあたりがあれば、ほとんどの用は済むし多くの会員証もデジタル化が済んだはず。今や現金を使うことはほとんどなくなった……という人も多いはず。
となると、財布は以前ほど大きいモノである必要はない。
iDやQUICPayが使えなかった時のためのクレジットカードや免許証が入って、非常の紙幣、多少の小銭、鍵……ぐらいが入ればいい。
スマホにメモ……をしようとした途端、通知に気を取られる
そんなふたつの考えを合わせて作られたのが、このabrAsusのミニマリスト財布。
abrAsus ミニマリスト財布
https://superclassic.jp/?pid=130701
abrAsusと、ホストで有名YouTuberでもあるローランド氏がコラボして作った財布だ。
スマホでメモを……と考える人がほとんどだろうけれど、スマホを開いた途端にメッセージやメールの通知に気がついてしまって、本体のメモを取るという作業を忘れてしまうことが多い。大切な思索の時間であるメモと、スマホは分けた方がいいというのがローランド氏の主張だ。
大人が持つに相応しいクオリティ
メモはコレクト社の情報カードの名刺サイズがピッタリと入る。ボールペンはピッタリと合うサイズのZEBRA社のボールペンが付属。
カードケースには5枚だけカードが入る。紙幣はメモの後ろのポケットに入れる。取り出しやすいとはいえないが、そもそも使用頻度は低下している。
小銭や鍵はこちらのファスナー付きのポケットに。鍵なども入れる設定で、小銭入れというよりは万能小物入れなのかもしれない。abrAsusにしては大きめのスペースだが、あまり利用することを意図はしてないような気がする。
素材はさすがローランド氏プロデュースということで、イタリア・トスカーナ地方の上質な牛革を使用。薄くなめらかな質感が魅力的だ。
同じくローランド氏プロデュースのタイプロックポーチ同様に、スマホどっぷりから少し距離を置いた方が思索は深まるのではないか? という提案を込めた商品。『メモは大事!』と思う方はぜひ使ってみていただきたい。
(村上タクタ)
(最新刊)
フリック!9月号で、より詳細にレポートしています。
flick! digital 2021年9月号 Vol.119
https://peacs.net/magazines-books/flick-906/
デジタル超整理術 リモートワーク編
https://funq.jp/flick/magazines/20164/
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。