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iPhone 13のグリーンと13 Proのアルパイングリーンはどんな色か?【先行レビュー】

(本レビューは、3月18日の発売に先駆けて貸与を受けたiPhone 13/13 Pro Maxを元に執筆している)

グリーンとアルパイングリーンって、こんな色

iPhoneの色というのは写真では分かりにくい。

それは素材の色、光沢、質感など、いろんなものが交じり合ってデザインされており、うかつに写真を撮っても、実物から受ける印象とは異なった色に見えがちだからだ。

とりわけ、今回のグリーンとアルパイングリーンの色は、ともすれば実物よりずっと暗く写ったり、逆に明るく写ったりしがちで、アップルの広告に使われてる画像も実物とは違った印象に見える。実物を見ずにネットで買わざるを得ない人のために、できるだけ実物から受ける印象に近い色が表現できるようにスタジオで撮影してみたのがこの写真だ。

アップルの広報画像だと、もっと彩度の低いモスグリーンぽい色に見えるが、実際にはもう少し彩度が高い。また、他のモデルと同様に、iPhoneの素材の影響を大きく受けて、照明によって異なって見える。

暗く落ちがちなグリーンだが、けっこう彩度が高い

まず、iPhone 13と13 miniのグリーンだが、こちらはけっこう彩度が高く、濃い色。絵の具でいえばビリジアンのような色合いだ。スタンダードモデルのiPhoneの背面がガラスがツヤありとなっており、そのガラスの裏側にインクの色がある。つまり、ガラスを透して色を見ることになるので、ガラスの反射によって大きく色が異なって見えるのだ。上の写真と違う印象を表現するためにレフ版を写し込んで撮って見たが、ご覧のように写るものによって大きく印象が異なる。また、カメラ周りの部分はすりガラスのようなマット表現になっており、こちらは少し白っぽく見える。

ここも色が出ている写真は少ないと思うが、側面部分は濃いグリーンのアルマイト。アルミの上にアルマイトが施されているので、こちらはマットな表現になっている。普通に写真に撮ると黒っぽく写るので、レフ板の光を使って、肉眼で見た時のようにグリーンの印象が伝わるように撮ってみた。

つや消しガラスのおかげで白っぽく見えるが本当は違うアルパイングリーン

iPhone 13 Pro と13Pro Maxは、背面ガラスはすりガラスのようなツヤ消し表現なので、ガラス裏面のインクの色より白っぽく見える。リンゴマーク部分とカメラ周りは光沢のままなので、おそらくそこの印象が、ガラス裏に塗られているインクの色に近いのだと思う。この色をアップルはアルパイングリーンと呼んでいるが、少し霧がかかった高山の木々の印象を表現しているのだろうか?

iPhone 13 Pro Maxの側面は医療レベルのステンレスに鏡面処理を施して染色ということで、光が反射してピカピカ光るか、反射せずに黒っぽく見えるかのどちらかになりがちだが、ご覧のように金属がグリーンに染められたような色合いになっている。ここの色味は美しいので、実物を手にした人は、じっくり見てみていただきたい。

伝わりにくいiPhone 13シリーズのグリーンと、iPhone 13 Proシリーズのアルパイングリーンについて可能な限り写真と文章で伝えようとしてみたが、いかがだろうか? 伝わっただろうか?

(※とはいえ、色味に関しては、この記事をご覧になっているディスプレイによっても異なるので、最終的な判断で迷ったら実物をご覧になってみていただきたい)

(村上タクタ)

 

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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