サーフィン基礎用語事典|サーファー同士の会話がはずむ専門用語集!
FUNQ NALU 編集部
- 2019年11月28日
波のコンディションやテクニックなど、サーファーならではの用語をご紹介。雑誌やウェブなどでわからない用語があったらこちらをチェックしよう。
INDEX
【ア行】
アウト・サイド
海の沖のエリアのこと⇔イン・サイド
例:パドルしてアウト・サイドに出る
厚い波
斜面が緩やかな波のこと
当て込む
ボードを波の斜面に当てる動き
例:リップにボードを当て込む
アップス・アンド・ダウンス
波の斜面(フェイス)を上下に動きながら加速するテクニック
イン・サイド
海の中の陸側のエリアのこと⇔アウト・サイド
インパクト・ゾーン
崩れてきた波の先端部分が海面にぶつかった瞬間、またはその地点。波のパワーが最もある部分でもある
うねり
気圧の差によって生まれる海面の波動。波は、このうねりが海底の障害物にぶつかることでブレイクする=スウェル
例:湘南にいいうねりが入ってきた
エアリアル
波を飛びぬけて空中でする技の一種
例:大きなエアを決める
エアリアル・ループ
波を飛び抜け空中で回転すること。近代サーフィンで生まれた、革新的なテクニック
エーエスピー
ASP。オーストラリアに本部を置いていた、国際的なプロ・サーフィン団体の旧名称。現在はカリフォルニアに本部を置き、WSLと呼ばれる
オフ・ザ・リップ
波の上部までライディングして鋭くターンするテクニック
オフ・ショア
陸から海に向かって吹く風。波が急に崩れるのを防ぎ、斜面を長時間キープするため、比較的サーフィンに適している⇔オン・ショア
オン・ショア
海から陸に向かって吹く風。風により波の表面が荒れるため、サーフィンには適さない⇔オフ・ショア
例:強いオン・ショアが吹き荒れる
【カ行】
カット・バック
ライディング中に180度鋭く方向転換すること
カービング・トップ・ターン
十分にレールを使ってスプレーを飛ばしながら、フル・スピードで波のトップでターンする技。前世界チャンピオン、ケリー・スレーターの得意技
カービング360(スリーシックスティ)
2000 年のASP(現WSL)のジャッジ基準で新たに加わった用語。ボードのレールを入れたまま、360度カーブする高度なテクニック
カール
うねりが盛り上がり、ブレイクする時にできる空洞。波の崩れる力が最も大きい場所で、海底の状況やうねりのパワーによっては、バレルと呼ばれる巨大な波の空洞を作り出すこともある
カレント
海中の潮の流れ
例:強いカレントは危険だ
ガン
ビッグ・ウェーブ用に使われる細身のボードのこと
キック・アウト
ボードを蹴り出して波の上に飛び出すプル・アウトのこと
グーフィ
ボードの上に立つ時に右足が前、左足が後ろになるライディング・スタンス(グーフィ・フッター)。または、海から見て左方向にブレイクする波、グーフィの波=レフトの波
グライド
波の力を受けて滑走すること
例:サーフィンの楽しさの一つは波に押されるグライド感だ
グラッシー
無風で波面が鏡のように滑らかでサーフィンに適した状態のこと=面ツル⇔チョッピー
グラブ・レール・カービング・ターン
レール(サーフボードのサイド)をつかみながらターンする技
グランド・スウェル
台風や発達した低気圧から発生するパワーのあるビッグ・サイズのうねり。これにより、上級者向けのパワフルな波がブレイクする
クローズ・アウト
波が大きすぎたり、風が強すぎたりしてサーフィンができない海の状態
例:今日は波が大きすぎてクローズアウトだ
ゲッティング・アウト
岸から波待ちをする沖のエリアまでパドリングをすること=エントリー
【サ行】
サイド・ショア
岸と平行に吹く風
サーフ・ビート
波が立て続けにやってくる時間帯と、パタっとなくなる時間帯が繰り返しやってくる、波の周期を表した言葉
三角波(さんかくは)
ピークを頂点にして、左にも右にも徐々に崩れていくパーフェクトな波。英語ではAの形に似ていることから、Aフレームと呼ぶ
サンド・バー
海底にできた砂の堆積。上手く形ができれば良質な波を生むが、海流の影響で常に形は変動する
例:サンド・バーが決まっているので、今シーズンはいい波がきそうだ
シークレット
一般的には知られておらず、一部のサーファーだけが知っていて大切にしているポイント
シェイパー
サーフボードを造る職人。サーフボードはハンドメイドが基本なので、その性能はシェイパーの技術によって左右される
ジェイピーエスエー
JPSA。日本プロ・サーフィン連盟の略称。日本各地でプロ・ツアーを運営している
シャロー
水深が浅い場所のこと
例:シャローまで乗り継ぐ
ショア・ブレイク
岸近くでブレイクする波。ライディングには適さない
ショルダー
これからブレイクする波の盛り上がった部分。この部分が長く続いているほど、ロング・ライドが可能
例:きれいなショルダーが張った波
スイッチ・スタンス
自分のスタンスとは逆のスタンスでサーフボードに乗ること
スナップ
ボトムから波のトップに向かって駆け上がり、トップにボードを当てて90度近くボードを戻して波を降りてくる技。オフ・ザ・リップとトップターンの中間ともいえる技
スピン・アウト
ターンがきつくフィンが抜けてしまい、ワイプ・アウトしてしまった状態
スプレー
鋭いターンの時に空中に飛ぶ水しぶきのこと
例:プロ・サーファーはすごいスプレーを飛ばしてかっこいいね
スープ
ブレイクした波が、気泡の交じりによって白くなった状態=ホワイト・ウォーター
例:初心者はまずスープで練習するのが一番だ
セクション
波がブレイクしていて、ライディングが可能なエリアのこと
セット
大きめの3、4本のうねりが一群となって周期的にやってくること
例:次のセットがくるまで、アウトでじっくり待ってみよう
【タ行】
タイド
潮の満ち干きのこと。満潮をハイ・タイド、干潮をロー・タイドという=潮回り
ダブリューエスエル
WSL。カリフォルニアに本部を置き、プロ・サーフィンの世界最高峰ツアーを運営している。旧ASP
ダンパー
徐々に割れるのではなく、一気に崩れる波の状態。ライディングできる距離は短く、サーフィンには適さない
例:ダンパーの波は、あまり乗れないから苦手だなぁ
チャンネル
岸から沖に向かって潮の流れる場所を示す言葉=リップ・カレント。サーフボードのボトムに深く削られた溝のこともいう
例:チャンネルを上手く使って、楽にアウトまで出る
チューブ
ブレイクした波が筒のようになった状態。チューブの中をライディングすること(チューブ・ライディング)はサーファーの憧れ。チューブ内の360度波に包まれた景色は、グリーン・ルームと呼ばれる
チョッピー
強いオン・ショアで海面が波打っている状態のこと
テイク・オフ
波の上を滑るためにボードの上に立ち上がること
例:まずはテイク・オフができないと、波に乗れない
ディング
サーフボードの傷や凹みのこと
トップ
波の上部のこと
例:トップにボードを当て込む
ドルフィン・スルー
沖に向かって進んでいる時に、向かってくる波をかわすために海中にボードごと潜るテクニック=ダック・ダイブ
トロい波
波の斜面が緩やかで、サーフボードがなかなか加速しない波のこと=厚い波
ドン深
水深が急に深くなっている場所のこと。大きなうねりが入るとパワーのある波が割れる⇔遠浅
【ナ行】
波待ち
沖でサーフボードにまたがり、波(うねり)がくるのを待つこと
【ハ行】
パーリング
サーフボードの先端が波に刺さってしまうこと
バック・ウォッシュ
沖からブレイクした波と、岸から戻される波とがぶつかる状態
バック・サイド
沖に背を向けてライディングすること⇔フロントサイド
パドリング
サーフボードに腹ばいになり、腕で水をかき進むサーフィンの基本的動作
ピーク
波が一番高く隆起し、初めにブレイクする部分
例:今日もピークには人がいっぱいだ
ビーチ・ブレイク
海底が砂で形成されているポイントでブレイクする波。安全で初心者向けのポイント。潮の流れなどで砂は移動するため、波の状態は変化しやすい
ビジター
ホーム・ポイント以外のポイントを訪れるサーファーの総称⇔ローカル
フェイス
ショルダーからボトムまでの波の斜面のこと。このエリアをボードで滑ってサーフィンをする
例:フェイスを滑り下りる
フェイド・ターン
波が崩れる方向とは逆にテイク・オフして、サーフボードに立ってから通常の方向に進む技。ピークにタイミングを合わせる時などに使う
プッシング・スルー
ゲッティング・アウトをする際、波の下に潜らず、ボードを沈めて、来る波をかわす技
フラット
波がまったくなく、サーフィンのできない海の状態
例:今日はフラットのようだ
プル・アウト
自分でサーフボードをコントロールして意図的にライディングをやめること⇔ワイプ・アウト
フローター
波のリップに乗り上げて横に滑るテクニック
フロント・サイド
サーファーが波の方を向いてライディングすること⇔バック・サイド
ヘッド・ディップ
ライディング中に、崩れてくる波に頭を突っ込むテクニック
ポイント・ブレイク
岬でブレイクする波、または、常に同じポイントでブレイクする波。主に海底が岩やサンゴの海で見られる
ボトム
ブレイクした波の一番下の部分⇔トップ。または、サーフボードの裏側⇔デッキ
ボトム・ターン
波の一番低い部分(ボトム)でターンすること
ホレた波
斜面が急な波のこと。その最たるものがチューブ
例:波がホレあがる
【マ行】
前乗り
他のサーファーがライディングしている波の前方に割り込んでテイク・オフすること。ドロップ・インともいわれる最大のルール違反
マニューバ
波の上でボードの進行方向を変えるテクニックの総称。ボードが通過した跡をマニューバ・ラインという
【ラ行】
ラインナップ
波がブレイクするポジション。サーファーが波待ちをするエリア
例:ラインナップに出て行く
ラウンド・ハウス・カット・バック
フル・スピードのまま大きな弧を描き、波のパワー・ゾーンに戻るカット・バックの一種。近年世界レベルの大会では、カービング・カット・バックと呼ばれている
リエントリー
ボトムから波のトップに向かって垂直に駆け上がり、リップにボードを当てて180度ターンして波を降りてくる大技。オフ・ザ・リップやオフ・ザ・トップなどのマニューバの総称
リコシェ
レールを使ったカット・バックから、波の一番パワーのある位置にボードを当てて降りてくるまでの一連の流れ
リップ
波が崩れる先端の部分
リップ・カレント
波というものは押し寄せては引いてゆくもの。その離岸流、いわゆる“沖へと向かう水の流れ”のこと
リーフ・ブレイク
うねりが海底の珊瑚や岩に当たってブレイクする波のこと。ビーチ・ブレイクと異なり、海底のようすが変化しないので、コンスタントに同じ形の波がブレイクする
リバー・マウス
河口周辺のこと。川の流れで運ばれてきた土砂がサンド・バーを形成し、上質なブレイクを生む
レイト・テイク・オフ
波がブレイクするぎりぎりのタイミングでテイク・オフすること
レイ・バック
体を波に寄りかかるように倒し、仰向けのままボードを大きく反り返しながらターンするテクニック
レギュラー
左足が前、右足が後ろになるライディング・フォーム(レギュラー・スタンス)。または、海から見て右方向にライディングするような波⇔グーフィ
レジェンド
歴史に名を残す、サーフィン界の偉人達の呼称
レールワーク
波の状態に合わせて、レールを水面に食い込ませたり抜いたりしながらライディングする技術
ローカル
そのポイントに長年通い続け、ホーム・ポイントとしているサーファーのこと⇔ビジター
ローラー・コースター
スープや波が崩れたセクションにサーフボードを当て込むテクニック
【ワ行】
ワイプ・アウト
ライディング中にボードをコントロールすることができず、海中に落ちてしまうこと⇔プル・アウト
出典
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FUNQ NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
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