BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

サーフボードの役割を理解してサーフィン上達を目指そう|サーフィンの基本

サーフィンを上達させたいなら相棒となるサーフボードを知ることから

サーフィンはサーフボードに乗って波の上を滑るアクティビティだ。シンプルだからこそ、おもしろくて奥が深いと言える。そのサーフボードには、波のクオリティやサーファーのレベル、目指すスタイルなどによってさまざまな形状のタイプが世に出回っているが、それでも各パーツの名称や役割は統一されている。そこにどんな意図を持って作り手であるシェイパーが仕掛けを施したのかということによって、乗り味や適する波のコンディションが変わってくる、というわけ。
◎出典:Surf Style 2021 ◎illustration : Akira Tsukakoshi

つまり、ボードというギアを理解するには、各パーツの名称と役割を覚えることが最初のステップになるのだ。もちろんサーフボードを購入するときにも、名称や役割をわかっていなければ適切なボードを手に入れることはできない。そのときのコンシェルジュともなるショップ店員の説明を理解する意味でも、ますはここを抑えておこう。

また、このパーツの名称や役割を知らないと、サーフィンをする上で困る場面に遭遇してしまうはずだ。例えばサーフショップで新しいボードを購入する場合、自分に合うボードを手に入れるためにサーフショップのスタッフに相談していても、名称がボードのどの部分を表すのかわからなかったら、まったく理解できなくなってしまうだろう。パーツの名称を知りつつ、それぞれの役割を覚えておこう。

01. デッキ DECK

ボードの足を乗せる側のこと。通常は中央に縦に通っているストリンガーを頂点にして、レールに向かってカーブを描いている。

02. レングス LENGTH

ボードの先端部分から末端部分までの長さのこと。ボードデザインはまずは長さから決められる。

03. ノーズ NOSE

サーフボードの先端部分のこと。通常、ボードのパーツの中で最も薄く、細い部分。

04. ストリンガー STRINGER

ノーズからテールにかけてボードの中心に入っている補強のための木材。ないボードもある。

05. ワイズ WIDTH

サーフボードの幅のこと。アウトラインの中で最も幅広い場所をワイデストポイントと呼ぶ。

06. リーシュカップ LEASH CUP

サーフボードが流れるのを防ぐリーシュコードを繋ぐ部位。プラスチック製のことが多い。

07. テール TAIL

サーフボードの末端部分のこと。テールにはさまざまなデザインが存在し、それぞれで乗り味が異なってくる。

08. ボトム BOTTOM

サーフボードの水に接する裏の面。コンケーブと呼ばれる溝などを施し、水の流れに変化を加える。

09. フィン FIN

ボトム側のテールに付くヒレ。水面に食い込み、舵取りの役割を果たす。取り外し可能なものも出廻っている。

10. レール RAIL

サーフボードの側面。厚みのあるレールをボキシー、薄いものをテーパー、中間のものをソフトやミディアムと呼ぶ。

11. ノーズロッカー NOSE ROCKER

ボード全体の反りはロッカーと呼ばれている。中でも先端部の反りはノーズロッカーと名付けられている。

12. 厚み THICKNESS

サーフボードの厚さのこと。通常は最も厚い場所を指すので、中央のストリンガーの部分で測る。

13. エッジ EDGE

レールに施された角張のこと。テール寄りの部分にだけデザインされていることが多い。

14. テールロッカー TAIL ROCKER

全体のロッカーの中でもテール部分の反りを指してこう呼ぶ。回転性などに影響を及ぼす。

各パーツの特徴を捉えるべし!

上で見てきたようなサーフボードの各パーツは、それぞれいくつかのタイプに細分化されている。その特徴を捉えることで、サーフボードの乗り味も理解することができる。

さまざま存在するタイプのサーフボードを詳細に見てみると、タイプに応じて各パーツにも特徴があるのがわかってくる。見た目から明らかに違いがわかるものや、つぶさにチェックしないと相違が判別できないものもあるが、いずれもシェイパーが意図を持って設計したデザインだ。

テール形状は最も一般的なスカッシュテールや丸みを帯びたラウンドテールなど。ボトム形状はボード全体のデザインに応じてVeeやチャンネルなどがあるが、一番ポピュラーなのがシングルとダブルのコンケーブ。これらを組み合わせる場合もある。レール形状はレールの厚みやデザインによってテーパーやボキシーなどに分けられる。フィンについては主にフィンの本数とフィン自体の形によってシングルからクアッドまでさまざま。

これらパーツの組み合わせによってサーフボード全体のパフォーマンスが変化するので、特徴を捉えて自分に合うボードを見つけていきたい。

テール形状

テールは後ろ足を乗せるところ。この形状設定によって、ターンをしたときの乗り味が大きく変わってくる。

スワロー

ツバメのテールのような形状をしていることからこう呼ばれる。テール面積が少ないため、回転性に優れ、テールを沈めやすいことでターンが楽。

スカッシュ

ハイパフォーマンス系のショートボードで最も採用される一般的な形状。安定感があり、ターン時の反応も速い。バランスの取れたデザイン。

フィッシュ

主にツインフィンに採用される形状。幅広のテールに大きな切れ込みを入れることでテール部分の面積が減り、幅広のわりにターンがしやすい。

ムーン

回転性とアグレッシブな切り返しを両立したいいとこ取りのテール形状。末端の2 ヶ所が尖っていることでターン時のきっかけを作りやすい。

ラウンド

その名のとおり、丸まった形状のテールデザイン。ターンするときスムーズに切り返しができる。波のフェースに綺麗なラインを描くのに適している。

ラウンドピン

ガンやロングボードなどの大きめなボードに向くテール形状。直進性に優れながらも、大きな波でもターンに対応しやすいように幅を絞った作りが特徴。

ボトム形状

ボトムは直に水と接する場所で、水の流れをコントロールする部分でもある。形状の違いがスピードやターンのしやすさに関係してくる。

フラット

ボトムに溝やカーブがまったくなく、平らに設定された形状。クセがない乗り味を楽しめ、オンショアのコンディションでも威力を発揮。

Vee

「ヴィー」と呼ばれるこの形状は、サーフボードを左右に傾けやすくするために考えられたデザインで、ターンが容易。

チャンネル

ボトムに溝が彫られている形状。波に乗っているとき、水がこの溝を通っていくため、スピードがつきやすく、直線性に優れている。

ダブルコンケーブ

ボトムの真ん中を頂点として左右に二つのカーブした溝が設定されたデザイン。スピード性能とターン性能のバランスに優れている。

シングルコンケーブ

ボトム全体に一つの大きなカーブした溝が設定された形状。スピードがつきやすく、強めのロッカー設定のボードと相性がいい。

レール形状

ターンするときは基本的にボードを傾けて沈めた後の反発を生かして行う。そのため、レール形状がターンの質に大きく左右してくる。

テーパー

薄めの形状をしたテール。浮力がないのでレールを水に食い込ませやすく、ターンが容易。ガンなどのボードに適用されることが多い。

ミディアム

テーパーとボキシーの中間と言える形状。コントロールしやすく、ターン時の反発にも優れている。バランスが取れたデザイン。

ボキシー

レール全体に厚みがあるボックスに近い形状。浮力があるのでターン後の反発が強く、パンチのあるサーフィンが可能。

ソフト

タックドエッジと呼ばれる角のない形状のレール。スムーズなターンが可能で、ロングボードに多く採用される。

フィン設定

フィンは舵取りの役割を果たすため、どんなものが何本ついているかによって、ボードの動かし方が異なってくる

シングル

真ん中にフィンが1本だけ取り付けられたタイプ。古くから存在する設定で、フィン自体のサイズは大きい。大きなターンでゆったり乗るには最適。

シングルスタビライザー

 

センターのシングルフィンに加え、サイドに小さなフィンを取り付けられるタイプ。着脱式のサイドフィンの場合は、波によってシングルとの乗り分けが可能。

ボンザー

センターに大きなフィン、サイドに2本か4本のサイドフィンがつく形状。シングルフィンから派生したタイプで、推進力を生み、スピードが出やすい。

ツイン

2本のフィンが取り付けられた設定。トライやクアッドと比べてフィン自体が大きい。センターにフィンがないため、ルースな乗り味を楽しめる。

トライ

3本のフィンが取り付けられたタイプで、ショートボードでは最も一般的。回転性と安定性に優れ、バランスが取りやすい。スラスターとも呼ばれる。

クアッド

4本のフィンがつけられたタイプ。外側の2つのフィンが大きく、内側のフィンが小さめの設定。波のフェイスに食い込みやすく、回転性も併せ持つ。

5フィンプラグ

着脱式のフィンシステムに採用されるタイプで、5つのプラグが取り付けられている。好みや波によって2~4本のフィンを付け替えられるのがこの設定の利点。

好きなフィンシステムを選ぼう!

フィンには取り付ける本数や形状で特徴があるが、ほかにもシステムによって異なる。自分のスタイルによって、好みのスタイルを選ぼう。

昔から楽しまれてきたサーフボードは、今でいうロングボードのことで、木製のボードにフィンが固定され取り付けられていた。もちろん取り外すことはできず、当時は特に不便もなかったが、交通手段の発達により世界が狭くなり、より多くの人がいろいろな場所へ旅する時代になると、着脱可能なフィンシステムが誕生した。

また、着脱可能なフィンの登場によって、より幅広いフィンの楽しみ方が世の中に広がってくるようになった。というのも、サーフボードを買い替えなくても、フィンだけ取り替えれば違った乗り味を楽しめるようになったからだ。

現在、出回っているフィンシステムは主に4種類。昔ながらの取り外し不可能なオンフィンから、主にクラシックなボードに採用されているボックス、そして専用の小型フィンキーを用いてネジをはめることによって着脱を可能にするFCSとFutures.、さらにはフィンキーさえいらない着脱可能なFCS IIがある。

BOX

シングルフィンやボンザーなどのクラシックなボードに取り付けられる着脱式のオリジナル・フィンシステム。フィンについている取っ掛かりをレールにはめ込み、ネジで留める。

ON

ボードとフィンが一体型になっているタイプ。取り外しができず、旅などに持って行くときには不便。また壊れたときのリペアも大変だが、波へのホールド感はオンフィンならでは。

FCS

サーフボードに対して軽量のプラグをボードに埋め込み、パフォーマンス性を損ねないようにしたシステムがFCS。フィンキーを用いて、各プラグに2 ヵ所あるネジを締める。

FCS II

フィンキーなしで着脱が可能な革新的システムがFCS II。フィンの根元であるベースの前部をプラグに差し込み、上から強めに押し込んではめ込む。旅には最適。

FUTURES.

長めのプラグにフィンをはめ込み、フィンキーでネジを留めるタイプ。フィンのベースがすべてプラグに差し込まれるためしっかりホールドし、オンフィンに近い感覚を得られる。

サーフィン上達のためにはとても大事なこと

世の中に出回っているさまざまな形のサーフボードは、どれも波に乗りやすいように作られている。そしてサーフボードの各パーツは、波に乗りやすくするための役割をそれぞれ持っている。サーフボードを作るシェイパーの意図を理解するためにも、サーフボードのパーツのことをぜひ理解しておきたい。

出典

SHARE

PROFILE

FUNQ NALU 編集部

FUNQ NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

FUNQ NALU 編集部の記事一覧

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

FUNQ NALU 編集部の記事一覧

No more pages to load