【大原洋人】反撃を開始した地元・一宮町の星｜オリンピックサーフィン

FUNQ NALU 編集部

2021年07月17日

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◎出典: SurfStyle 2021

ジュニアの頃から世界の舞台で戦い注目を集めてきた

日本人サーファーとして常に先頭に立って世界の舞台で戦ってきたのが大原洋人だ。ジュニアの頃から積極的に海外の試合を転戦し、2012年にはNSSA（全米アマチュアサーフィン連盟）で日本人初優勝。そして、2015年にはオートネから出場した伝統あるQS10,000のUSオープンで優勝を果たした。このグレードの大会で優勝した日本人は洋人が初めて。歴史的な快挙として多くのメディアで取り上げられた。CTにもワイルドカードで参戦。名実共に日本人ナンバーワンサーファーの地位を確立していた。

だがその後、QSランキングで30位の壁を超えられず足踏みをする。その間にカノアがCT入りし、オリンピック出場権も獲得。舜はWSGで結果を残して暫定的に代表内定。オリンピック代表という意味でも、洋人はやや遅れを取る格好になってしまった。
photo: Kimiro Kondo

それでも2018年、2019年と連続でWSGに出場。それぞれ9位、11位とそれなりの結果を残し、迎えた2020年。本来行われるはずだった東京2020オリンピックの延期によって12月に開催された第2回ジャパンオープンオブサーフィン。ここで優勝した者のみが2021年のWSGの出場権を獲得し、オリンピック出場権の最後の1枠をかけた戦いに臨むことができる。そのジャパンオープンで洋人は優勝を果たし、オリンピックの代表争いにギリギリで踏みとどまったのだ。
photo:Pedro Gomes

とはいえ、出場権獲得の確率は1／2。WSGでCT選手を除く上位5名に入り、さらに舜の成績を上回れば逆転で1枠を確定できる。重心の低いボトムターンから繰り出されるパンチの効いたアクションと縦回転するエアーに磨きをかけ、CTでオーウェン・ライトに勝ったときのようなメンタリティを発揮できれば不可能なことではなかった。
オリンピックイヤーとなった今年、ついに洋人の大逆襲が開始。最後の最後で魅せた洋人は、念願のオリンピック代表権を獲得したのだ。