
冬の重装備も。肩のダメージから解放宣言!|ホットな新興ブランドやガレージブランドを調査!【山好きが惚れた気鋭のアイテム vol.2】

PEAKS 編集部
- 2025年04月10日
INDEX
国内外のガレージブランド人気が年々高まり、ファッションブランドの機能服をうまく活用する登山者も増えた。そんな多くの“ネクストブランド”をどのような視点で取り入れているのか、リアルな山好きに聞いてみた。今回登場するのは九州の山好き、ログ男さんだ。
編集◉PEAKS
文◉平野美紀子
写真◉熊原美惠
今回の山好きさん
会社員/ログ男さん
福岡在住。6年前に会社の同僚と訪れた宝満山を機に登山の虜に。以来、毎月1回以上は山歩きを楽しむ。パートナーと作る「ろぐさいショップ」オリジナルドリップコーヒーやエコバッグはハイカーに人気。
Vlaminck/BLANC60
・価格:¥56,000
・本体サイズ:H95(MAX)×W25×D15cm
・ショルダーハーネス:レディース、メンズ、ロング
・ウエストベルトサイズ:SS~LL/カラー:プロップ
・素材:1,000D コーデュラ ナイロン
・重量:1.1kg(ベルトサイズS)
・問):ブラマンキ



ギアは軽くすべきという考えが根底にあった
冬の登山は、どうしても装備が増えて荷物が重くなりがち。過去に2泊3日の屋久島登山へ行ったときも、肩が痛くなって大変な思いをしました。バックパックの総重量はだいたい13~14kg。ハーネスが肩に食い込んで擦れてしまい、疲労感もすごかった。不快な思いをしてまで歩きたくないので、2024~2025年の年末年始に再び屋久島へ行くと決めたとき、新しいバックパックを探しました。その際、フレーム入りのバックパックは選択肢にありませんでした。フレームレスで失敗したというのに……。
なぜなら登山を始めたころ、ウルトラライト志向の機運が高まっていたことと、僕自身もパワーがあるほうではなくギアは軽くすべきという考えが根底にあったから。それに普段はあまりハードではない九州の山を登ることが多いので、フレームレスで十分なんです。とはいえ、冬の屋久島となると例外。一年をとおして雨が多く、雪に変わるほど寒くもなる。予備の防寒着や、停滞を考えると食糧も多めに持つ必要がありました。今回はヤクスギランドから入り、宮之浦岳を経由して白谷雲水峡へ向かう縦走路。長丁場になるため、少しでも体の負担を減らしたかった。 そこで、同じように痛い経験をしたパートナーが愛用し、「背負っても痛くない、疲れない」と絶賛していたブラマンキのブロン60を購入。フレームレスと大型フレーム入りの中間を標榜するブロン60は、フレームレスで軽量化しつつ、パックの上部を留める細引きとショルダーハーネスを連結し、荷重が引き上げられる独自の分散構造を採用しています。
1.1kgからと、ほかのフレームレスパックと比べてやや重量はあるものの、背負い心地の軽やかさには驚かされます。下部に軽いもの、体に近い位置に重いものをパッキングしやすい逆台形デザインも横ブレしにくく、疲れにくい。パック底面が持ち上がるような設計で、段差を乗り越える際に擦れにくいのも気が利いています。 結果、今回の屋久島は4回目にして初めて肩のダメージゼロで歩けました。今年の目標は九州自然歩道を4泊5日以上かけてセクションハイクすること。そのときも、もちろんブロン60が相棒です。



ログ男さんの装備はコチラ!
①寝袋 ナンガ/オーロラライト450DX ②スリーピングマット クライミット/イナーシャオゾン ③枕 シートゥサミット/エアロプレミアムピロー ④寝袋カバー SOL/エスケープヴィヴィ ⑤インナーシーツ スタティック/アドリフトライナー ⑥ダウンソックス ライトウェイ/クーニーエーペックス+4℃ ⑦着替え・防寒具 ⑧ゲイター フリーライト/キャハンR ULゲイター ⑨チェーンスパイク ブラックダイヤモンド/アクセススパイクトラクションディバイス ⑩カメラ・三脚 ライカ/Mtyp240、ベルボン/UT-3AR、マタドール/カメラベースレイヤー2.0 ⑪傘 シックスムーンデザインズ/シルバーシャドウ ⑫ポール ブラックダイヤモンド/アルパインFLZ ⑬けん玉 ウシケンダマ/すまいるん ⑭地図とコンパス シルバコンパス/フィールド37501 ⑮ヘッドランプ&ライト ペツル/ビンディ、ゴールゼロ/ライトハウスマイクロフラッシュ ⑯モバイルバッテリー アンカー/パワーコアエッセンシャル20000 ⑰温度計 エンペックス/サーモマックス50 ⑱エマージェンシーシート SOL/エマージェンシーブランケット ⑲ファーストエイドキット エクスペド/クリアキューブファーストエイドS ⑳トイレキット モンベル/O.D.トイレキット、O.D.ガベッジバッグ ㉑火器・クッカー ジェットボイル/スタッシュ、トークス/チタニウムポット550ウィズアウトハンドル、コジー/MYOG(byブラックスミスハイカー) ㉒カトラリー ヌルク/ノワレ、バーゴ/チタニウムチョップスティック、エバニュー/ナベツカム、フクマルワークス/オリジナルスプーン月、クープカフェ/カフェトレー ㉓コーヒーミル・ドリッパー スノーピーク/フィールドバリスタミル、ゼブラン/V60フラットドリッパー01 ㉔ソフトボトル エバニュー/ウォーターキャリー1.5L ㉕ボトル モンベル/アルパイン サーモボトル0.5L、セリア/トライタン製ドリンクボトル、a bit of/ボトルカバー ㉖缶クーラー ソラチタニアムギア/B.P.C、サーモス/保冷缶ホルダー ㉗レインウエア ジーパックス/レインポンチョ、山と道/オールウェザーフーディ、モンベル/バーサライトパンツ、ハイテールデザイン/ウルトラレインミトン ㉘フード 山と道/ライトアルファオンリーフード ㉙ダウンフーディ ジーパックス/グースダウンジャケット ㉚防寒スカート 凌(アクシーズクイン)/アグラスカート ㉛グローブ ブラックダイヤモンド/サークグローブ ㉜腹巻き 山と道/アルファハラマキ
いま狙っている“NEXT”は!?
「100%メリノウールで着心地がよく、ルーズなフィット感がツボ。細ピッチボーダーのカラバリのみの展開ですが、その引き算的なデザインにとても惹かれます。2枚持っていますが、気に入りすぎてほかの色もほしい!」(¥18,700 問オーエヌシーメリノ)
※この記事はPEAKS[2025年5月号 No.171]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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