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鎌倉アルプス 登山ルート「古都鎌倉の都を囲むように大平山を縦走」

鎌倉は観光客だけでなく登山客にとっても人気のスポットだ。都心からのアクセスもよく、登山を終えたら鎌倉観光やグルメも楽しめる。今回は北鎌倉駅からスタートして鎌倉駅へ向かうルートを紹介する。

ルート概要

北鎌倉駅→建長寺入口→勝上献展望台→大平山→天園→鎌倉宮→鎌倉駅

歩行時間

2時間50分

日程

日帰り

技術

★☆☆☆☆

体力

★☆☆☆☆

レベル

初級

ルートプラン

歩行距離:10km
登山口:北鎌倉駅
下山口:鎌倉駅
高低差:150m

歩行時間が短いので、下山したら鎌倉を散策したり江ノ島電鉄で江ノ島へ行ってみたりするのも良いだろう。その場合は江ノ島からは小田急電鉄の特急で新宿駅に戻れる。古都鎌倉の自然と歴史、外国人も多く訪れる観光地を存分に楽しもう。

鎌倉アルプスの縦走路は住宅街の一段上に延びている。そのため、その住宅街に下りる分岐がいくつもあるが、東側に下りると鎌倉駅方面に行くのに時間がかかる。本書で紹介したルートをがんばって歩いてみよう。

北鎌倉駅
↓15分
建長寺入口
↓40分
勝上献展望台
↓40分
大平山
↓35分
民家脇の登山口
↓10分
鎌倉宮
↓30分
鎌倉駅

鎌倉アルプス 登山ルートの詳細ガイド

観光客に混ざって建長寺へいく

北鎌倉駅で降りたら、建長寺方面へ向う横須賀線の線路沿いを歩く。左右どちらの道からアプローチしてもいいが、鎌倉駅方面に向かって右側の道だと、途中でコンビニが利用できる。

横須賀線の線路から離れると観光客といっしょに建長寺を目指すことに。車の通行量が多い道なので、必ず歩道を歩こう。北鎌倉駅から15分ほどで建長寺に到着する。

建長寺入口の総門。ここで拝観料を納めて境内に入る。門の前が駐車場。駐車料金は高いが、マイカーで訪れるならこの駐車場を利用するのもあり。でも、車で訪れる観光客も多いので、できるだけ電車で訪れたいところだ。

拝観料を納めて、歴史と伝統、気品を感じる総門をくぐると、すぐに山門を抜けて、広い境内を進む。仏殿、法堂の脇を抜けると、荘厳な造りに目を奪われてしまう本院の前に出る。半僧坊、天園ハイキングコースの看板は唐門と本院の前あたりにあり、唐門の前には東屋が建っている。

道標に導かれるようにして、小さな流れ沿いに歩く。曲がり角には天園ハイキングコースの看板が設置されていて、途中で民家が並ぶ通りを歩く。直線的に延びる参道のような道を進み、鳥居をくぐる。

何本か階段を登ったところが半僧坊大権現。いくつもの天狗像が祀られた場所だ。ここに富士見台という展望台がある。名称どおり、森の上に富士山が顔を出す。祈祷受付所の横から階段を登り、さらに長い階段を登った場所が勝上献展望台だ。

富士見台から眺める雪に覆われた富士山。2月の晴天日に撮影した写真だが、この時期がもっとも鮮明に見ることができる。

勝上献展望台から山道を歩く

勝上献展望台までくると、建長寺の境内を抜けたことになる。多少スペースがあるので、ひと休みしたら、山道に入ろう。大きくカーブを描くようにして進む。苔むした岩が登山道にあるが、これには乗らないようにしよう。

途中、岩の上を歩くような箇所が存在するが危険はない。登山道は穏やかで歩きやすい道が続く。

うっそうとした樹林帯に入る。昼でもやや暗いイメージだが、好天だと明暗のコントラストが美しい。階段状の道を登り、しばらく進むと小さな岩の上に出る。ここを下りるが、岩にステップが造られているので大丈夫。それでも危なければロープが垂らされているので、それを利用しよう。

左上方に送電線が見えてくると、その先で覚園寺(かくおんじ)に下る道が右に分岐している。直進して林のなかを進みます。歩きやすい遊歩道といった感覚の道だ。

岩場につけられた階段状の階段を登るようになるが、問題なく通過できる。その後は軽い登りが続く。

軽い登りを繰り返して大平山へ

ふたつ目の送電線が見えてきたら、少しだけ上り勾配がきつくなる。すぐに天園まで1kmの道標が現れる。樹林帯を進んでいくと、正面に大きな岩が見えてくる。この大岩には階段状にステップが刻まれていいて、そこを忠実にトレースすれば、意外にすんなりと登ることができる。

しばらく水平歩行で進む。先行する人たちのちょっと苦しそうな姿が見えてくると、ダラダラとした上り勾配に。たいして時間はかからない。正面が明るくなれば、そこが大平山山頂だ。

大平山の山頂は小さな頂で、横浜方面の展望がいい感じ。山頂の下にはゴルフ場が広がっている。休憩は山頂下の広場で。草地や砂地ですが平坦で広い。休憩を楽しんだら、天園から瑞泉寺(ずいせんじ)方向に進む。

大平山山頂と直下の広場。休憩するにはこの広場がおすすめ。とくに晴天日なら、日当たりが良好だ。

天園から瑞泉寺に向かう

山頂下の広場を出発するとゴルフ場のフェンス沿いを歩く。まるで公園を歩いているような気分に。途中にトイレがあるので利用していこう。

ここをすぎると樹林帯に延びる広い登山道になる。とても歩きやすい道だ。苦労することなく天園に到着。左が天園の広場でその右が登山道だ。

以前あった天園の茶店は、現在なくなっている。ただ、天園下の茶店は健在。ここで休憩するのもよさそう。天園の広場から下ってもいけるし、天園の右に延びる登山道からでもOK。

鎌倉アルプスのオアシス。天園下の茶店、天園休憩所。早朝からにぎわう人気のお店だ。鎌倉アルプス縦走の目的がこの茶店という人も。

天園の右から登山道を下ると十字路に出る。ここを左にいけば天園下の茶店。下山道は直進だ。緑濃い森のなかを行きます。平坦で歩きやすい道なので、森林浴気分で歩ける。瑞泉寺への道標に従って下りよう。

少しだけ下り勾配のきつい道になる。丸太を埋めて土が流失するのを防いでいるようだ。これを階段代わりに利用しよう。その後、左側が切れた細い道を軽く下りながら行く。正面が明るくなってきたら、そこで道は左右に分かれる。

瑞泉寺方面は右へ。すぐの分岐を右へ行く。細い道から、階段を下るようになれば民家脇の登山口に下り立てる。

ここが民家脇の登山口。瑞泉寺はすぐそこだ。

時間があれば瑞泉寺に寄るのもいいかも。鎌倉宮は道なりに進めば大丈夫。ここから鎌倉駅までバスを利用してもいいが、鶴岡八幡宮まで歩き、若宮大路か小町通りを散歩して鎌倉駅まで行ってみるのも一興。若宮大路にも小町通りにも、鎌倉らしいショップや食事処、土産物店が並んでいる。

鎌倉アルプス 登山カレンダー(該当月の1日)

鎌倉アルプス データ

山名と標高:大平山(おおひらやま)159m
登山適期:3月〜7月中旬、9月中旬〜1月中旬
営業小屋:なし(天園に茶店、不定休)
避難小屋:なし
テントサイト:なし
水場:なし
トイレ:建長寺、天園手前、鎌倉宮
ビューポイント:大平山

軽装でも靴だけは登山用に

岩肌が露出していたり、土がかぶっているだけだったりする箇所が多数ある。とくに危険な場所はないが、雨上がりには滑りやすくなるので注意しよう。スニーカーではなく軽登山靴を履くようにしたいところだ。靴以外は特別に購入する必要はない。休日の北鎌倉駅や鎌倉駅周辺は観光客で混雑するし、建長寺も混雑する。休日に鎌倉アルプスを歩くときは、できるだけ早い時間に北鎌倉駅に着いているようにしよう。

鎌倉エリアのコンビニエンスストアは、鎌倉市の条例により通常よりも目立たない色合いにしなければならない。どこも落ち着いた色で興味深い。

アドバイス

標高がそれほど高くない山だからといって油断していると、とんでもないしっぺ返しを食らうこともしばしば……。ここに記載している所要時間はあくまでも目安なので余裕をもって計画は立てよう。また、天候や自分の体調によっては、中止することも検討しよう。山はいつまでもそこで待っていてくれる。どんなにその山が低くても、謙虚に向き合うことで、山はあなたを優しく迎え入れてくれるだろう。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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