冬山のテント泊をもっと暖かくするには?
PEAKS 編集部
- 2019年12月17日
厳冬期にテント泊で 27日間の大縦走!
2016年12月から2017年1月にかけて、舟生さんは北アルプスの大縦走を実施した。日本海に面した親不知から後立山連峰、裏銀座、槍ヶ岳、穂高連峰を経て上高地まで。単独で、それも無補給で実施した大縦走だ。
3シーズン対応のふたり用テントをはじめ、総重量は50㎏以上。テント泊は雪洞を掘ったのもあわせて、17泊にのぼった。
「暖かく」よりは、「少しでも寒くならない」ように
雪山でテント泊というと、どうしても“寒い”イメージがつきまとう。いや、正直にいえば、“極寒”といったほうが近いのかもしれない。それでもテント泊をすることになったとき、どういった行動をとればいいのだろうか。
厳冬期ともいえるシーズンに、27日間にもわたってテント泊中心の大縦走をした舟生大悟さんに話をうかがった。
「日本海から上高地まで、すべてテント泊で縦走をするつもりでした。あまりに天気が悪くて、6日目から少し避難小屋も使ってしまいましたけど(笑)」
テントの張り方には基本がある。では、より暖かくすごすための舟生さんなりのアイデアとは?
「暖かくしようというよりは、少しでも寒くならないようにという気持ちでいます。あとはとにかく、汗や雪で体を濡らすことのないように。湯たんぽを作ったり、筋トレをしたり、雪洞を掘ったり。それも長期の縦走だったので、かさばりや重量にも気を払わなければいけませんでした」
どうして、そこまで雪山のテント泊にこだわるのだろうか。
「結局、自分の力で雪山を歩きたいんですよね。もちろん仕事のときは山小屋を利用しますが、あまりに快適すぎて(笑)。チャレンジを簡単にしないためにも、自分ひとりのときはテント泊で雪山を楽しみたいです」
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文◉編集部 Text by PEAKS
写真◉舟生大悟 Photo by Daigo Funyu
イラスト ◉ナカオ☆テッペイ Illustration by Teppei Nakao
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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