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筆とまなざし#176「自宅でDIY。ポータブルフィンガープレートを作ってみて」

岩場に持って行くための、ウォーミングアップ用ポータブルフィンガープレートを自作。

手作りマスクはもちろん、最近はDIYをする人が増えているでしょう。クライマーには、家に小さなクライミングウォールを作ったりトレーニング機器を取り付ける人が増えているようです。ぼくも自宅のトレーニングボードに、ナラの板で作った4mm、6mm、8mmフィンガープレートを取り付けました。薄い板にぶら下がり指を強化させるのです。そして先日、岩場にも持っていけるウォーミングアップ用のポータブルフィンガーボードを作りました。

いつもウォーミングアップは易しいルートを数本登っているのですが、ちょうど良いルートがなくてうまくウォーミングアップできないこともあります。そんな時に重宝するのが木や岩角にひっかけて使えるフィンガーボード。ぶら下がっても壊れない強度が必要なのは言うまでもありませんが、岩場へ持って行くには軽くてコンパクトというのが大切です。

桐の角材で作ったクライマーもいるそうですが、一般的に桐は板しか手に入らず薄すぎます。近所のホームセンターに行ってみるとバルサ材の板が売っていました。南米の熱帯地域の木材でとても柔らかくて軽い。模型などの工作に使われるほか、浮きやサーフボードにも使われているらしい。持ってみると驚くほど軽かったので、ちょっと弱そうだけれど試しに15mm厚の材を購入してみました。4本と2本の指が入る穴を開け、古くなったスリングを取り付けてぶら下がってみました。数回ぶら下がってみるとなんとか大丈夫。しかし懸垂をしてみた瞬間でした。「バリ!」という音とともに畳に落下。せっかく作ったフィンガーボードはみごとに真っ二つになっていました。

失敗したからにはリベンジしなくては気が済まない性分です。木工をしている父に聞くと「アオモリヒバはどうだ?」と教えてくれました。手に取ってみるととても軽い。バルサ材ほどではないけれど十分許容範囲です。青森の厳しい環境で育ったから目が細かくて丈夫だと言います。厚さも25mmほどで安心感があるように思えました。ブチ壊れた第一号と同じ要領で、ボール盤で左右に指4本が入る幅の穴を開け、真ん中に指2本が入る穴をひとつ開けました。スリングを通す小さな穴を開け、サンドペーパーで角を滑らかにして第二号機が完成。ついでに穴を貫通させず、トリマーで深さ20mmと10mmの溝を彫った第三号機も作ってみました。ぶら下がるとボードが斜めになるので強度が増してなかなか厳しい。さて、どちらのほうが効果的にウォーミングアップできるでしょうか?

それにしても、試行錯誤しながらの木工作業は楽しいものです。こんな状況だからこそ自分の手でモノを作る。誤解を恐れずにいえば、この世界的な混乱は、オルタナティブで自然に優しい習慣や文化を作るきっかけとなっているとも言えそうです。

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PROFILE

成瀬洋平

ライター/絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

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