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【水】筆とまなざし#199「紅葉に見惚れ、ボルダーを探しながらの運転には要注意」

絶好のクライミング日和に瑞牆山へ。しかし、あろうことか紅葉とボルダーに見惚れすぎて……

秋晴れの週末。絶好のクライミング日和に瑞牆山へ出かけました。青空の下に白い花崗岩の岩峰がそそり立つ風景はすばらしく、駐車場へ向かう林道沿いの沢は紅葉がみごと。夏には葉っぱで隠れてしまっている沢沿いのボルダーも良く見え、ウキウキした気持ちで車を走らせていました。ところが、次の瞬間。

「ガガ、ガガガ!……」

嫌な音とともに、車に鈍い衝撃が走りました。一瞬、なにがあったのかわからず、助手席に乗っていた妻と顔を見合わせました。あろうことか、紅葉とボルダーに見惚れて左に寄りすぎ、丸太で作られたガードレールにぶつかってしまったのです。車を降りて左前輪を見ると、タイヤとホイールの間に木製の腐ったガードレールの残骸が食い込み、タイヤが変な方向へ向いていました。エンジンをかけ直してもタイヤが回らず進みません。なんとか道の左側に車を寄せてJAFと警察に電話をしました。町から遠い山のなか。警察とJAFの到着を待っていると、顔なじみのクライマーが何人も通りすぎては大丈夫かと尋ねてくれました。呆れ顔の妻を横目に「クライマーはボルダーが気になって探してしまうものなんだ」と全く説得力のない言い訳をするしかありませんでした。

1時間後に警察が到着。JAFのレッカー車が到着したのは2時間後でした。その場で修理してもらえるかもという淡い期待は一瞬で崩れ去り、ただでさえボロボロのステップワゴンくんは悲しそうなようすでレッカー車に繋がれました。

「ここに来るまでの間にいくつか整備工場があったんですが、今日は日曜日ですからねぇ……」

JAFの人の話では韮崎のディーラーしか持ち込む場所がないかもしれなく、遠いためレッカー代が結構かかるということでした。期待せず、途中の工場が空いていたらお願いしてみようということでレッカー車に乗っけてもらい、ゆっくりと山を下っていきました。Googleマップで調べると、須玉の中心地に降る途中に「三井ワークス」という整備店があることがわかりました。通りかかるとどうやら人がいる気配。ダメもとで車を降りるとちょうど作業をしている男性がいました。事情を話すとなんとか受け入れてもらえ、しかも代車を貸してもらえるとのこと。なんとありがたいことか! 今日中にどうやって家に帰ろうかと考えていただけに、一気にその心配が解決しました。代車に荷物を積み替えて時計を見ました。まだ11時……お礼を言って瑞牆へと向かいました。

車は見積もりを出してもらって修理するかどうか検討することになりました。思わぬ出費は痛いですが、幸いにもみなさんのおかげで大変なことになるのは免れました。それにしても、山の景色に見惚れたりボルダーを探しながらの運転は要注意です。

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PROFILE

成瀬洋平

PEAKS / ライター・絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

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