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筆とまなざし#204「近所の森で見つけた天然ナメコを味わい尽くしました」

近所の森で見つけた朽ちたコナラに生える天然ナメコ。さまざまなナメコ料理を堪能しました。

近所の森を歩いていると、朽ちたコナラの木に見たことのある鮮やかな茶色のキノコが張り付いていました。ヌルヌルと粘性のある傘。柄に刀の「つば」のような茶色の内皮膜の名残も残っています。ナメコに間違いありません。

天然のナメコを見つけたのは初めてでした。少し前にナメコのようなキノコを採取、家に持ち帰って調べてみると「つば」がなかったため、識別ポイントを学習していたのでした。匂いを嗅ぐと、まさにあのナメコの匂い。そのときは帽子にいっぱいになるくらい採り、味噌汁に入れて食べました。市販のものよりも一回り大きなナメコはしっかりした風味と歯応えでした。

数日後、再びその場所を訪れて驚きました。もっと大きなコナラにびっしりとナメコが生えているではありませんか! 下のほうは大きくなりすぎて色が濃いものや傘が割れているものもありましたが、薄い茶色のフレッシュなナメコも生えていて、先日見つけたものの数倍の大きさ。興奮を抑えられないまま採っているとあっという間にビニール袋がいっぱいになってしまいました。重い……。採りきれないまま帰宅して近所へお裾分けしてもまだまだあります。大量のナメコは汁のほかに、茹でて醤油をたらして食べたり、ワサビ漬け、佃煮、それでも余ったものは冷凍保存しました。茹でると水っぽくなってしまってこれは失敗。わさび漬けと佃煮はご飯のお供に最高のおかずとなりました。

そして先週の土曜日。今度は別の森へと行ってみると……ここにもあるではありませんか。どんな場所にあるコナラの朽ちた木に生えているのか、なんとなくわかるようになってきました。今度も袋にずっしり採取。ナメコは汁物というイメージがありましたが、バター炒めにしてみるとこれが最高に美味。パスタにも合いそう。前回の教訓を生かして茹でるのではなくレンジで加熱し、大根おろしをのせて醤油で食べるとこれもおいしい。これはナメコおろし蕎麦がよさそう。さらに粕汁に入れると寒くなってきたこの時期に体が芯まで温まるナメコ汁になりました。

森はいつの間にか紅葉を終え、冬枯れの木々の間から澄んだ青空が見えるようになりました。恵那山も何度か白くなりました。本格的な冬がゆっくりと近づいてきています。

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PROFILE

成瀬洋平

PEAKS / ライター・絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

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