BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

ソロ好きハイカーたちのひとり時間のすごし方

ソロ登山のテント泊。ほかの人たちはひとりでなにをしているのだろう……。とやっぱり気になる。ひとりで歩くことに慣れている5人の、テント場ならではのすごし方をのぞいてみよう。

写真◉野口祐一(アイテム) Photo by Yuichi Noguchi
出典◉PEAKS 2020年9月号 No.130

撮影写真と地図を眺める至福の時間。

ハイカーズデポ 店主 / 土屋智哉さん

北米のジョン・ミューア・トレイル、コロラド・トレイルなどをスルーハイク。日本国内でも奥多摩から北アルプス立山までの300㎞山岳ハイクなどを実践。著書に『ウルトラライトハイキング』(山と溪谷社)。

今回の想定山行

コロラドトレイル (アメリカ、コロラド州、900km 4週間)

タイムスケジュール

15:00…… テントサイトを探しながら歩く
16:00…… テントサイト決定、タープ設営、足を洗ったり、体を拭いたりして身ぎれいにする
17:00…… 昼寝したり、ストレッチしたり、タバコ吸ったり
18:00…… 夕食
19:00…… 地図眺めたり、音楽聴いたり
20:00…… ダラダラと就寝

4:00…… 起床、撤収
5:00…… 出発

地図を眺める&記録をつける

地図があれば退屈しない。翌日の行動計画を検討することもあれば、次はここ歩こうかなと新しい計画を考えたり。ずっと眺めていて飽きることがない。

ちなみに2008年にJMTをスルーハイクしたときは本も、オーディオプレイヤーも持っていかなかった。毎日撮影した写真と地図を眺めるだけで楽しい時間がすごせた。

石積みでヒマつぶし

バランスを取りながら石を重ねていきます。ただ指先に集中してなにも考えなくていい、その場にあるもので楽しめる。なにも残さない。究極の暇つぶし。

といっても、これは行程の最後、街に出られることが確実になり精神的に余裕ができたからやってみた。山では次の日の天候や行程を考えているだけで時間がすぎるし、その時間こそが最大の楽しみでもある。

リラックスしてゆるくスケッチを楽しむ。

絵描き / 成瀬洋平さん

岐阜県の山村で暮らしながら自作したアトリエで制作を行なう。最近クライミングをモチーフにしたアイテムを制作する「Arts and Climbs」をスタート。日本山岳ガイド協会認定スポーツクライミングインストラクター。

今回の想定山行

北アルプス表銀座 2泊3日

タイムスケジュール

15:00…… テント設営、就寝用の乾いたアンダーウエアに着替える
16:00…… 眺めの良い場所に行ったり時間があればスケッチ
17:00…… ビールかウイスキーを飲みながら夕食の準備
18:00…… 夕日を眺めながらお酒を飲む
19:00…… 記録を書きつつ、いい気分になってきてウトウトする
20:00…… ウトウトから目覚めて、トイレに行ってシュラフに包まる
21:00…… 就寝

4:00…… 起床。朝食の準備
5:00…… 朝食、パッキング、出発

風景をスケッチする

天気が良かったりそれほど疲れていないときは絵を描きます。あたりを散歩して描きたい風景を決め、落ち着いて描ける場所を探します。

日が暮れたりガスってきたら途中で切り上げるので、風景がよく見えるときに写真を撮っておきます。疲れていたらビールに手がのびるので、気負わず気の向くときに描いています。

記録を書く

プライベートのときはあまり書かないですが、取材のときは途中で記録しつつも、1日を振り返って書き残したことをメモしています。

以前はコクヨの「測量野帳」を使っていましたが、もう10年くらいは「トラベラーズノート」を使っています。ペンは細めのゲルインキボールペンが使いやすいです。書き溜まったノートは宝物です。

山上でしか得られない特別な時間をすごす。

フォトグラファー / 飯坂 大さん

ネパールを横断するグレートヒマラヤトレイルを踏査する試み、GHT Projectを仲間と推進中。山の日に、写真集『behind the mountains』を出版。GHTの旅のZINEも刊行。

今回の想定山行

中房温泉~燕岳 往復 1泊2日

タイムスケジュール

(途中の水場、第一ベンチ付近で湧き水を汲む)
14:00…… 到着、テント設営
15:00…… カメラと双眼鏡、鳥笛をスタッフサックに入れて、頂上方面へ散策
16:00…… バードウォッチング(ライチョウ)
17:00…… コーヒーを淹れる(場合によっては、甘いものなど山小屋の喫茶室を利用)
18:00…… 夕日を眺める(ほかの登山者と談笑)
19:00…… 夕飯を自炊
20:00…… テント内で読書と日記を書く
21:00…… (星空を確認して)睡眠

4:30…… 起床、朝日を写真におさめる
6:00…… 朝食とコーヒー
7:00…… 北燕岳方面を歩く
8:30…… テントに戻り、撤収
12:00…… 下山

双眼鏡で鳥を観察

山での持ち物はできるだけ軽くしたいと思う、それなのに双眼鏡をはじめた。理由は野鳥に詳しくなりたいから。鳥たちは好きだがあまり多くの生態を知らない。おまけに重たい望遠レンズを持っていかなくても軽量の双眼鏡をチョイスすれば、対岸の山々も近くに感じられる。

途中の樹林帯では口笛の代わりに友人が製作してくれた鳥笛で鳥たちとセッションするのにハマっている。

湧き水でドリップコーヒーを淹れる

山に登る目的は美味しいコーヒーを飲むため、といえるほどのコーヒー好きな自分。稜線の開けた展望を前にして淹れる一杯は下界では味わえない。水はできるだけ近くから湧き出ている水を汲んで使用する。慌ただしい街の喧騒を離れて深呼吸するひとときを大切にしたいと思っている。

のんびりすごしたあとにドリップコーヒーを淹れる。

さかいやスポーツ ウェア館スタッフ / 渡辺拓麻さん

北アルプスのようなゴツゴツした山が好き。でも富士見平小屋のような美味いビールが置いてある場所はもっと好き。というかお酒が好き。最近はファストパッキングが主流です。

今回の想定山行

三股~蝶ヶ岳~常念岳 1泊2日

タイムスケジュール

14:00…… テント設営、着替え、荷物整理、など
15:00…… お酒を飲んですごす
16:00…… まだ飲んでいるか、昼寝をしている
17:00…… 山小屋で夕飯をいただく(それか自炊)
18:00…… 明日のルート確認、準備
19:00…… 就寝

5:00…… 起床
6:00…… 出発

人間観察

登山用品店で働いているからか、登山客の方がどんな装備で来ているのか、つい見てしまいます。テント、バックパック、シューズ、バーナーなど……。あまり見ないテントやバックパックを背負っている人がいたりするのでおもしろいです。

ドリップコーヒーを淹れる

テント場に着いてからはとにかく暇になるので、コーヒーセットを持っていきコーヒーを淹れています。ただ荷物は重くならないようにしたいので、なるべく軽いものを選んでいます。椅子とコンパクトなテーブルも持っていければテント場で快適にすごせます。

なにもしない。食べたら寝るだけ。

アウトドアライター / 森山憲一さん

『山と溪谷』『PEAKS』編集部を経て現在はフリーランスとして活動中。テント場でのすごし方は食べて寝るだけ。テント泊は好きだが炊事がキライ。山では酒もほとんど飲まない。

今回の想定山行

八ヶ岳 1泊2日

タイムスケジュール

16:00…… テント場着
17:00…… テント設営、荷物整理、身の回りの整理や着替え、水くみ、炊事準備
18:00…… メシ
19:00…… 地図見ながら翌日の行程を考える
20:00…… 就寝

5:00…… 起床
6:00…… 出発

とくになにもしていない

汗でベトベトした体だとリラックスできないので、ウェットティッシュで汗拭き。あとは地図を見てすごしています。テントのなかで見るのは地図のみ。本などを持っていくのはほとんどしたことがない。

最近は、電波が通じていれば、寝る前にポケモンGOを5分くらいやったりはします。

出典

SHARE

PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

No more pages to load