ソロ登山の食事をスムーズかつシンプルにするためのコツ
PEAKS 編集部
- 2021年08月18日
山のご飯づくりは面倒。疲れているからできるだけ簡単にしたい。でも手を抜きすぎるとお湯を入れるだけのフリーズドライやインスタント食品になり、手軽だけれども毎食それでは飽きてくる。そんな人は、面倒を省くための自宅でできる準備をオススメしたい。
文◉ PONCHO Text by PONCHO
写真◉野口祐一 Photo by Yuichi Noguchi
イラスト◉田中 斉 Illustration by Hitoshi Tanaka
出典◉PEAKS 2020年9月号 No.130
満足感を追求した食事と行動食+レシピ
ちょい足し食材をあらかじめ混ぜておけば、山で素早く調理できる。また食べ終わったラーメンの汁に、ご飯系をプラス、雑炊のようにして増量&味変するズボラ料理も案外美味しい。結果的に汁を山に捨てずに済み一石二鳥。時間と食材をいかに無駄にしないかが山ご飯づくりのコツだ!
汁物を残さない工夫をする
山の料理で人気のラーメンやパスタ。でも問題なのがラーメンの残り汁やパスタの茹で汁の取り扱い。山に流して捨てることもできないし、ボトルに入れて回収するのも……。そこでラーメンの残り汁にご飯系を投入して雑炊やリゾットに、パスタの茹で汁は乾燥野菜と調味料をプラスしてスープにしてはどうでしょう! 意外と美味しいと評判です。
同じ種類の食材はひとまとめに
アルファ米やフリーズドライのご飯、さらにちょい足しする乾燥野菜など、食材ごとにジッパー付き保存袋やプラスチックボトルにひとまとめにしておくといい。袋のゴミを減らすことができるだけでなく、ご飯系は好きな分量だけお湯で戻して食べられる。また好きな分量をシェラカップやクッカーで炊いても問題なし! ひと袋を食べきれない人はぜひお試しを。
ゴミを減らす工夫をする
山での調理の際に心掛けたいのが、ゴミをいかに減らす&まとめるか。アルファ米系の袋や粉ものを混ぜたジッパー付き保存袋はそのままゴミ袋になるし、固形の行動食は小分け袋をはがしてまとめておくのもあり。生野菜には繰り返し使えるエコラップを利用するのもいい。またカップ麺は、中身を取り出し袋詰めすれば、お手製リフィル麺にもできるのだ。
調理をひと袋で完結させる
フリーズドライのご飯系、丼具材、ちょい足し食材を合わせてつくる料理は、あらかじめご飯の袋にすべてを混ぜておくのもあり。山ではお湯を入れるだけで調理ができるので時短が可能だ。またパンケーキミックスやお好み焼き粉も、必要量をジッパー付き保存袋に入れておけば、水を入れて袋を揉んで混ぜるだけでOK ! 食器洗いの面倒を省けるのだ。
食料計画どおりに袋を分けておく
山ビギナーは、食べたい食材をお店から買ってきて、そのまま大袋にまとめて携帯することが多い。でも、それだとなにをどれだけ食べるのか山で思い出せなかったり、食べすぎで食料がなくなったり、逆に余らせたりしがち。そうならないために日数ごと、朝、昼、夜食ごとなど、食料計画どおりに袋をまとめておくといい。食料の残量も確実に把握できるだろう。
少しずつ必要な調味料は混ぜておく
山ご飯の悩みは、同じ味ばかりになって飽きがちなこと。そこで主食となるご飯や麺、粉ものに、調味料や乾燥食材をプラスして味に変化をつけることがポイントとなる。その際に、和食系、スパイシー系、イタリアン系など好みの味変調味料&食材セットを混ぜてつくっておくと便利。それぞれを小分けして持っていくより簡単に調理でき、無駄も省けるぞ。
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文◉ PONCHO Text by PONCHO
写真◉野口祐一 Photo by Yuichi Noguchi
イラスト◉田中 斉 Illustration by Hitoshi Tanaka
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。