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いまだけの紅葉の山へ。秋の山行10のヒント

ここは北アルプス・涸沢。この時期、緑にあふれ花が咲き乱れる夏とは、まったく異なった表情を見せる。秋山は一年でいちばん旬の時期が短く、ベストのタイミングに予定を合わせるのは難しい。でも、この時期だけの山の色合いは人々を魅了し、一度その沼に落ちたら、二度と戻ることはできない。

写真◉水谷和政、浅井理人、森口鉄郎、宇佐美博之、武部努龍、中田寛也、水本俊輔
Photo by Kazumasa Mizutani, Rihito Asai, Tetsuro Moriguchi, Hiroyuki Usami, Doryu Takebe, Hiroya Nakata, Shunsuke Mizumoto
出典◉PEAKS 2019年10月号 No.119

紅葉ハントへGO!

夏山より、冬山より、圧倒的に短い紅葉シーズン。日々、色づく葉を追い求め、限られた休暇でどこへ行こうか。紅葉ハンターたちの案内をヒントに、今秋の山行プランを練ってみよう。

SPOT1 安達太良山[福島]

ロープウェイから安達太良山の山頂までにはいくつかのビューポイントがある。ブナ、ミズナラ、カエデ、ナナカマドなどの光り輝く紅葉が目にまぶしい。
  • 日帰り~1泊2日
  • 歩行時間:約5時間
  • 紅葉時期:10月上旬~中旬

あえて1泊したい。温泉と紅葉、大景観を楽しむ山旅

歩行時間は5時間。日帰りでも十分楽しめるが、あえて泊まることで魅力が増すのが安達太良山。見どころは大きくふたつ。安達太良山体を埋め尽くす紅葉と鉄山直下にある爆裂火口・沼ノ平の景観である。もっともお手軽に楽しむプランは、あだたら山ロープウェイで往復すること。時間のない人にとくにおすすめだ。せっかくの遠出、ゆっくり楽しみたいのであれば、くろがね小屋に宿泊するのがおすすめ。ランプの宿でゆったりと湯に浸かり、派手さはないけれど滋味あふれるカレーを味わえば、山旅の思い出に彩りを添えることができるだろう。

アクセス

東北新幹線郡山駅で東北本線に乗り換え二本松駅へ。二本松駅からロープウェイまでバス便を利用。マイカーなら東北自動車道二本松ICから約20分。

アドバイス

大展望の山頂周辺は遮るものがないのでシェルが欠かせない。風が強い場合には、とくに冷えに留意。手袋や帽子などの小物も忘れずに。下山後は岳温泉で汗を流そう。名物のソースカツ丼は大迫力なのにおいしい。

レコメンダー

兼業編集者/木村和也さん

登山初心者向けのフリーマガジン『山歩みち』編集長。さらに新潟県南魚沼市にて有機肥料・低農薬栽培の米作りも実践。ヘルニアによる腰痛発生中だが、治ったらまずは岩場開拓に!

SPOT2 尾瀬[福島・群馬]

竜宮付近から至仏山を望む。2日目、体力に余裕があれば竜宮まで足を延ばし、ヨッピ橋経由で赤田代を目指すのも良い。
  • 1泊2日
  • 歩行時間:約10時間
  • 紅葉時期:9月下旬~10月上旬

秋の見どころを一度に回る1泊2日の尾瀬ハイク

まずは沼山峠からオオシラビソ中心の森を歩き尾瀬沼へ。黄金色に染まった大江湿原越しにみる尾瀬沼はとても美しい。そこから約1時間で、池塘のヒツジグサが真っ赤に染まる沼尻に到着。白砂峠を越えるとブナを中心とした森へ。ブナの黄色とカエデ類の赤色が一面に広がる紅葉の名所だ。尾瀬ヶ原の端に位置する見晴で宿泊。早朝の尾瀬ヶ原は霜が降りることも。霜で光り輝く湿原は一見の価値がある。三条ノ滝は落差約100mの直瀑。秋は水量が少ないが、滝の形が綺麗に見える。三条ノ滝からはブナが美しい燧裏林道を通り御池を目指す。

アクセス

西那須野塩原ICから約100㎞。約2時間半。御池駐車場(¥1,000)に駐車しシャトルバスで沼山峠へ。運行は30~40分間隔。公共交通機関の場合、野岩鉄道会津高原尾瀬口からバスで沼山峠へ。約2時間。

アドバイス

霜が下りた木道は滑りやすく、慎重に歩くこと。また、赤田代から三条ノ滝は急なアップダウンになるため、体力が不安な人は段吉新道を通り三条ノ滝を迂回しよう。朝晩は冷え込みが厳しい。防寒対策は万全に。

レコメンダー

登山ガイド/浅井理人さん

尾瀬マウンテンガイド代表。JMGA登山ガイド・スキーガイド。ガイディングは尾瀬が中心。会津駒ヶ岳・駒の小屋でときどき小屋番も。最近のマイブームは沢。冬はスキー三昧の日々。

SPOT3 谷川岳馬蹄形[群馬・新潟]

朝日岳から清水峠に向かう稜線にて。カーペットのように辺り一面に広がる紅葉に圧倒される。
  • 1泊2日
  • 歩行時間:約18時間
  • 紅葉時期:10月上旬~下旬

まだらに色づく稜線をぐるっとひと回り

モザイクのように色づく山肌の紅葉が美しい谷川岳は、関東圏からアクセスしやすい身近な紅葉スポット。このエリアは標高以上の高度感を味わえるのも魅力だ。手軽にロープウェイを使って谷川岳をピストンしても楽しめるが、個人的には馬蹄形縦走でじっくり味わうのが好み。おすすめは反時計回り。白毛門あたりからの谷川岳方面の展望がすばらしい。朝日岳までは長い道のりだが、ピークには天国のような草原が広がっている。蓬ヒュッテに宿泊し、翌日は稜線をたどり盟主の谷川岳へ。最後は急登の西黒尾根を下り、土合駅へと戻る。

アクセス

公共交通機関の場合、JR上越線の土合駅から白毛門登山口方面へ。マイカーの場合、関越道水上ICから土合駅へ向かい、白毛門登山口の駐車場を利用する。土合駅の駐車場は駅利用者向けなので使用は避ける。

アドバイス

天気予報が外れやすいエリアなので悪天候に備えて十分な装備を。特別険しい場所はないが、それなりのアップダウンが長く続く。エスケープルートの多くは川の近くを通るため、暗くなると滑りやすいので注意。

レコメンダー

フォトグラファー 森口鉄郎さん

バックカントリースキーを手始めに、登山、クライミング、沢登りなど、遊びの幅が広がり、いまでは四季を通じて山に。浅間山付近もお気に入りの紅葉スポット。毎年のように足を運ぶ。

SPOT4 神室山[秋田・山形]

西ノ又コースから東の三角石山方面を見上げたところ。ブナの黄色で埋め尽くされた山肌に圧倒される。
  • 日帰り~1泊2日
  • 歩行時間:約8時間
  • 紅葉時期:10月上旬~下旬

山肌から稜線までブナの黄葉が埋め尽くす

秋田と山形の県境にある神室山は標高1,365mの低山。東北の低山は山頂付近までブナの黄葉が美しく、この神室山もピーク時は山肌全体が黄色に染まる。北側からは沢沿いの西丿又コース、尾根道のパノラマコースと、ふたつの登山道が真っ直ぐに延びており、どちらの紅葉も美しい。パノラマコースは切れ落ちたナイフリッジの稜線美が特徴。山頂付近の避難小屋は綺麗に管理されており、水場もある。小屋の二階からは鳥海山をはじめとする展望がいい。山頂まですぐなのでここを利用すれば星空観察も楽しめる。下山後は有名な鳴子温泉へ。

神室山避難小屋は山頂のすぐそば。遮るものがなにもない最高のロケーション。

アクセス

西丿又コースは沢沿いのトラバース道が続くので足元に注意。徒渉箇所もあり増水時は通行できないのでパノラマコースへ。パノラマコースは少し藪の濃い区間あり。稜線は切れ落ちている区間があるので慎重に。

アドバイス

路線バスはないので車でアクセスする。タクシーの場合、奥羽本線湯沢駅から約40分。マイカーの場合、湯沢横手道湯沢ICから約28㎞。パノラマコース登山口(役内口)の駐車スペースは10台程度。

レコメンダー

 

フォトグラファー 宇佐美博之さん

普段は関東近郊をベースに、花や紅葉などがシーズンを迎えるときには各地の山へ出向く。秋は東北方面が気になるが、なかなかピークと休みのタイミングを合わせられず頭を悩ませる。

SPOT5 大菩薩嶺[山梨]

稜線からの眺め。山肌にはカラマツの黄葉、その先には大菩薩湖、遠方には富士山の姿が。
  • 1泊2日
  • 歩行時間:約10時間
  • 紅葉時期:10月上旬~下旬

色づくカラマツ林を大ループで堪能

このエリアで紅葉といえばカラマツ。シーズンになると上日川峠の登山口は非常に混雑するが、少し下の丸川峠入口駐車場だと混雑を避けられる。大菩薩嶺~大菩薩峠の周回だと物足りないという人に、こちらの大周回ルートをおすすめしたい。登山口から尾根道を2時間ほど登ると丸川峠に出る。大菩薩嶺をすぎ雷岩まで来ると、南側が開けると同時に人も一気に増える。初日は介山荘に一泊し、翌日は小金沢山へ。石丸峠に近づくと思わず走り出したくなるような開けた景色が広がる。小金沢山をピストンし、石丸峠分岐から丸山峠入口まで下る。

アクセス

車の場合、中央道勝沼ICから丸川峠登山口へと向かう。所要約30分。公共交通機関の場合、JR中央本線塩山駅から路線バスに乗り大菩薩入口バス停で下車。所要約30 分。そこから登山口まで徒歩約15分。

アドバイス

大菩薩峠から先の石丸峠から小金沢山へと続く登山道にはあちこちに踏み跡があるので、誤って入らないように注意したい。ちなみに丸川峠に位置する丸川荘はコーヒーが自慢。もし休憩するなら立ち寄ってみよう。

レコメンダー

フォトグラファー 武部努龍さん

山梨県在住。奥秩父、南アルプス、八ヶ岳など、暇があれば地元の山へ通う。最近はムービー撮影も行なっており、増え続ける機材を背負える体力をつけるためにトレイルランに励む。

SPOT6 涸沢[長野]

真ん中の紅葉の周囲をめぐるように道がついている。良い雲が出たときは空抜きも大胆に。
  • 1泊2日
  • 歩行時間:約18時間
  • 紅葉時期:9月下旬~10月上旬

この紅葉、世界遺産クラス。圧倒的な色彩の共演

この紅葉なくして山岳紅葉は語れない。天下一の紅葉を見下ろしながら穂高を登る鉄板の秋山ルート。もし写真に収めるなら午前中が勝負だが、落日間ぎわの逆光もナナカマドの赤が一際映える。朝焼けは涸沢槍の根元あたりで赤色が消えてくるから急いで撮ろう。涸沢内を周回する登山道で紅葉をめぐるには時計回りが良いだろう。朝の光線状態のいい時間帯に、紅葉を前景にした奥穂高や涸沢槍を狙えるからだ。さらに北穂高南稜を登って北穂高岳を往復すれば充実度が増す。核心部の南稜鎖場付近から眺める涸沢の紅葉はジオラマのよう。

涸沢から身軽に北穂高岳往復も楽しい。写真の北穂高岳南稜はキツイ登りだが山頂では槍ヶ岳の勇姿が待っている。

アクセス

松本駅から新島々経由で路線バス利用。高山駅からは平湯でバスを乗り継ぎ上高地へ。マイカーは松本ICから沢渡、または高山ICから平湯駐車場利用でバスで上高地へ。さわやか信州号など上高地直行バスも便利。

アドバイス

大変な混雑は覚悟の上で行くこと。携帯トイレ持参も考慮。撮影目的ならカメラのバッテリーも予備がほしい。時間がない人は涸沢ヒュッテのテラス付近のナナカマドだけでも、インスタ映え写真は狙える。

レコメンダー

フォトグラファー 水谷和政さん

涸沢の紅葉に通いはじめてかれこれ20年。フィルム時代は長いテント撮影生活でフィルムが切れて涸沢ヒュッテの山口さんに泣きついたことも。そろそろ紅葉の進展にソワソワの日々。

SPOT7 剱岳[富山]

天狗平からの絶景。ナナカマドと剱岳を狙える希少なポイントだが、こんな真っ赤に色付いたのは10年ぶり。奥大日岳のトレイルもクッキリ。
  • 1泊2日
  • 歩行時間:約14時間
  • 紅葉時期:9月下旬~10月上旬

眺めて良し、登っても良し。秋色に輝く岩の殿堂

剱岳の秋の訪れは早く、9月になれば初雪の可能性もある。例年、剱沢の小屋閉めも10月初旬なので秋の登山期間は短いが、その分登頂できたときの達成感は大きい。初日は室堂から別山にも寄りながら剱沢に向かい、翌朝、別山尾根を目指す。前剱から見た立山が黄金色で美しい。道中では成長した雷鳥親子に出合える可能性も。路面凍結に注意を払いながら鎖場の難所を通過して山頂へ。秋ならではのシャープな視界の大展望に感動するだろう。帰路、天狗平の散策も良い。草紅葉と剱岳のコラボで今年の秋山を締めくくりたい。(水谷和政)

アクセス

扇沢、または立山から立山黒部アルペンルート利用で室堂へ。紅葉の週末は混雑で室堂到着が遅くなるので早めの行動を。マイカーは扇沢と立山に駐車場あり。東京から室堂直通の毎日あるぺん号(夜行)も便利。

アドバイス

積雪の可能性もあるから天候判断は慎重にして防寒対策も忘れずに。剱沢や別山尾根に凍結根雪があることも想定して軽アイゼン程度は持参したい。夏山の延長感覚はNG。各山小屋の小屋閉め日も要確認のこと。

SPOT8 野谷荘司山(のだにしょうじやま)[石川・岐阜]

三方岩岳と野谷荘司山を結ぶ稜線にて。尾根を覆い尽くす紅葉と、鳩谷ダムのエメラルドグリーンのコントラストが鮮やか。
  • 日帰り
  • 歩行時間:約4時間30分
  • 紅葉時期:10月上旬~下旬

日帰りでも大充実のモザイク稜線慢歩

三方岩岳と野谷荘司山を結ぶ稜線を歩く、往復約8kmの日帰りルート。稜線からは白山の雄大な姿や、白川郷へと続く高度感のある景色が楽しめる。栂の木台駐車場を起点とする三方岩岳への登山道は、新ルートとして昨年整備されたばかり。駐車場からの急登を登りきると、ふくべ谷上園地展望台に到着。そこからのどかな稜線歩きで三方岩岳へ。野谷荘司山へは幅も狭く切り立った稜線沿いのアップダウンが続く。岐阜側を覗くと眼下にエメラルドグリーンの美しい鳩谷ダムが。稜線からダム方面に延びる尾根は険しく、アルパインな雰囲気も。

三方岩岳から野谷荘司山の山頂に向かう最後の登り。家族連れでも歩きやすい。

アクセス

石川側からは北陸自動車道小松ICから約1時間40分。岐阜側は東海北陸自動車道白川郷ICから約50分。栂の木台駐車場を利用する。白山白川郷ホワイトロードが通行止めのときはアクセスできないので注意。

アドバイス

駐車場から稜線に上がるまでがそれなりに急登だが、そのあとは緩やかなアップダウンを繰り返しながらの稜線歩きが続く。三方岩岳と野谷荘司山の間は所どころ崩落しそうな場所もあるので要注意。

レコメンダー

フォトグラファー 中田寛也さん

一年の半分くらいはスキー撮影で雪山を飛び回る。1年半前に故郷の石川に戻り、今後は白山エリアの山スキー情報の発信に力を注ぐ予定。近場の北アルプス北部エリアにも詳しい。

SPOT9 八経ヶ岳[奈良]

近畿の最高峰・八経ヶ岳。八経ヶ岳には国の天然記念物「仏経岳原生林」があり、紅葉はコントラスト豊かに濃淡をつけていく。
  • 1泊2日
  • 歩行時間:約11時間30分
  • 紅葉時期:10月上旬~下旬

表情を変える深い森を抜け、大峯の懐で秋を感じる

八経ヶ岳は近畿の紅葉出発点。行者還トンネル西口からの日帰りルートが一般的だが、天川村川合から栃尾辻を経て弥山へ至るロングルートなら秋の空気感にじっくり浸れる。宿泊は弥山小屋。翌日は赤や黄色に染まった針広混交林(針葉樹と広葉樹が混生する)の紅葉を楽しみながら八経ヶ岳へ。ちなみに弥山から明星ヶ岳の間は山岳信仰が色濃く残る世界遺産・大峯奥駈道となる。針葉樹林のトウヒやシラビソに浮かび上がる紅葉は彩り鮮やかだ。下山時は栃尾辻手前の天女の舞へ。大峯でも有数の景観で、周辺のブナの巨木群の紅葉が美しい。

弥山から八経ヶ岳へ向かう鞍部では、ブナやミズナラの巨樹が色づき世界遺産の大峯奥駈道を彩る。

アクセス

関西方面のどのエリアからの場合も、アクセスの拠点となるのは近鉄吉野線下市口駅となる。下市口駅からは奈良交通バスで洞川温泉行き、または中庵住行きで約1時間。天川川合で下車する。

アドバイス

標高差約1,300m、距離約25㎞という歩きごたえがあるルート。状況次第で所要時間も大きく変わるので、万が一に備え途中の狼平避難小屋泊も視野に入れよう。風呂は天の川温泉センターがおすすめ。

レコメンダー

登山ガイド/水本俊輔さん

夏の間は富士山ガイド、秋が近づくと地元の奈良へ戻り、紅葉を求めて大峯界隈の山をブラつく。この夏、カメラを新調したので、山に篭ってライフワークの星景撮影に没頭予定。

SPOT10 根子岳[熊本]

中央が天狗岩。山肌を埋め尽くす紅葉は圧巻。写真は地震前の状態(現在は一部崩落)。
  • 日帰り
  • 歩行時間:約3時間
  • 紅葉時期:10月下旬~11月上旬

絶壁を覆い尽くす黄と赤のコンビネーション

阿蘇五岳の東端にあるギザギザな山容の根子岳は、最高点が中央の天狗岩。3年前の熊本地震の影響により、北側からのヤカタガウドコースが通行できず、さらに以前からの岩盤崩落の影響で天狗岩は一般登山では登ることができないため、現在は東峰が山頂とされている。もっともポピュラーで登りやすく、景色など満足度が高いのがこの上色見コース。ルートの中間部分をすぎると木々を抜けて視界が開け、左手前方の天狗岩と地獄谷の絶壁に圧倒される。そして、そこに黄色中心に赤色も混じる紅葉がとても美しい。さらに進めば日本百名山の祖母山も望める。

アクセス

マイカーでのアクセスが一般的。福岡方面からであれば九州自動車道熊本ICで下車し国道57号線を北上。鹿児島方面からは益城熊本空港ICで下車し、国道325号線、国道265号線経由で上色見登山口へ。

アドバイス

入山時、放牧している牛がゲートから脱走しないように通過後はゲートを閉めること。地震以降は登山道が少し崩れており、バリケードロープが張られたところが数カ所ある。そこが写真を撮りやすいポイント。

レコメンダー

シェルパ熊本本店 阿南志武喜さん

シェルパ創業者の父の影響が強すぎ、学生時代は山が嫌いになるが、血は争えずその後山登りやクライミングに没頭。熱しやすく冷めやすい性格で、いまのマイブームは山メシ。

 

※新型コロナウイルスの影響により、最新情報に関しては山小屋・観光協会等、各所にお問い合わせください。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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