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食欲と紅葉が誘う秋の穂高岳・後編

涸沢をベースにして紅葉を堪能する2泊3日テント泊の旅、後編です。天気の不安を抱えながら迎えた2日目は奥穂高を目指します。

>>>前編はこちら

食欲と紅葉が誘う秋の穂高岳・前編

食欲と紅葉が誘う秋の穂高岳・前編

2021年09月29日

文◉山畑理絵 Text by Rie Yamahata
写真◉茂田羽生 Photo by Hao Moda
取材期間◉2017年9月26日~28日
出典◉PEAKS 2018年10月号 No.107

赤、黄、橙? いいえ、それはきっとカラサワ色です!

翌朝、目覚ましを4時にセットしていたはずが、気が付くと時計は5時を回るところだった。

山へ入る前に抱えていた原稿を手放すために寝不足だったせいか、はたまた昨夜のお酒のせいか。

でも、寝起きのコンディションは絶好調。モダも、ぐっすり眠れたようだ。

朝ごはんを作っているうちにどんどんあたりが明るくなってきた。モルゲンロートをひと目見ようと、多くのハイカーが集まっている。

心配の種だった天気は、今日のお昼くらいまでならなんとかもちそうだ。わたしたちは先を急ぐため、奥穂高を目指して歩き出した。

週末の繁忙期に向けての補充だろうか? この日はヘリの荷揚げに何度も遭遇した。
難所を越えて、ほっとひと息。青空は隠れてしまったが、間近で見る紅葉は本当に美しい。これはまだ七分ほどだから、反対側の山々はもっと色づくのだろう。

「やっぱ光が入ると世界が変わるんスよねー」

カールの淵から順々に太陽の光が射し込み、涸沢はまたも景色を変えた。

さっきまで見上げていたはずの紅葉は、高度を上げていくにつれ自分の目の高さほどになっていく。モダは何度も立ち止まってはカメラを構えた。

パノラマコースというだけあって、景色は本当にすばらしかった。

登ること2時間。穂高岳山荘で大休憩を入れて、穂高の核心部へ足を踏み入れる。最初のハシゴとクサリ場はなかなかの高度感で、正直、足がすくみそうだった。

「あれって、ヤリですよね!」

ふとモダの声に振り返ると、目と鼻の先に槍ヶ岳がそびえている。頭上の雲は少しずつ重たくなってきていたが、山頂では大展望を味わうことができた。

「ヤリに登りたくなりました」

どうやらモダは次の目標ができたらしい。9年前、初めて涸沢を見たわたしのように、こうやって行きたい山はどんどん増えていくものなのかもしれない。

標高3,190m、奥穂高岳の山頂に無事到達!
穂高岳山荘から先の急登は、登りよりも下りが怖い。滑り止めのグローブが心強かった。

涸沢へ戻ると、あたりはガスに覆われはじめた。なんとか今回まで天気はもってくれた。

「今日オクホに登ったんですか? 上から紅葉は見えました?」

登ってきたばかりの奥穂高を眺めながら食べるカレーは絶品! 涸沢小屋のテラスの眺望は最高だ。

テントの前でごはんを作っていると、隣にテントを張ったおじちゃんが訊ねてきた。なんでも、娘に穂高からの絶景の涸沢を見せてあげたいと思い、いっしょに登ってきたらしい。去年は雨で登れず、今年もリベンジするつもりだったという。

「今朝はモルゲンロートも拝めたくらい、晴れていて……」と伝えると、「そっか、じゃあまた来年」と、少し切なそうに笑った。

山に登る理由は、人それぞれだ。みんないろいろな想いを背負って、涸沢へやって来る。来年も再来年も、その何十年先も、それはずっと変わらない。この景色もずっと、ここにあり続けてほしい。そんなことを思いながら、ぽつぽつと降り出した雨をテントから眺めた。

 

>>>ルートガイドへ続く

※2021年9月下旬現在、北アルプスエリアは震度4以下の地震が続いています。お出かけの際は最新情報を得るようにしてください。

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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