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筆とまなざし#240「開拓した課題を多くの人に伝えるために。動画撮影を始めました」

スマートフォン用三脚を購入。新しく開拓した課題をもっと多くの人に伝える手段として。

まだ8月だというのに秋雨前線が停滞。雨ばかりで涼しい日が続いています。この天候に困惑しているのは人間だけではないようで、家の周りの木々はすでに紅葉し始めています。雨の周期が終わればきっとまた残暑の厳しい日がやってくるというのに、あらゆる生きものがこのおかしな気候に翻弄されています。

8月はクライミングジム通いをしたり、ご依頼いただいていた絵の制作をしたりしてすごしています。それでも雨はいつか止むもの。秋になったら、昨年から開拓を続けてきた笠置山クライミングエリアの一角を公開したいと思っています。公開といってもそれほどたくさんの課題があるわけでもないので、簡易的なトポを作って発表する程度ですが、三つ星課題もたくさんあるので、ぜひたくさんのクライマーに訪れてもらいたいところです。

さて、巷には自撮りのクライミング動画が溢れています。ボルダリングでは動画撮影が当たり前、動画を見て課題を選んだり、ムーブをチェックする人が多い。その風潮はおかしな現象だと思うし、なんだかカッコ悪い。個人的にはあまり推奨されるべきものではないと思うし、自分が登っている動画をSNSに流したところで別段意味があるとも思えないので、これまで動画を撮ったことはありません。けれども、最近スマートフォンを取り付けられる三脚を購入してみたのは、ちょっと思うところがあったからでした。

自分が開拓して「おもしろい!」と思った課題も、トポに掲載した岩の写真だけではあまり登りに来る人がいません。たしかに、昔から雑誌に掲載されたクライマーの写真を見て「この場所に行ってみたい! このルートを登ってみたい!」と思うのはよくあることで、それは山でも旅でも同じこと。それが現代では動画という、もう一歩進んだ技術になっているわけで、さらにイメージを膨らませることにもつながっています。実際、ぼくも海外のクライミング映像作品を見るのは毎日のたのしみです。つまり、新しく開拓した課題を、もっと多くの人に伝えるための手段がほしいなと思ったのでした。その道具が岩場に持っていく三脚だったわけです。

インターネットで探してもどれが良いのかわからず、近くの電気屋を訪れてちょうど良さそうなものを見つけました。SLIKの「伸びる!マルチポッド スマホ8R」というもので、自由雲台式でハンドルも小さく、収納時は30cmほどと比較的コンパクト。足を伸ばすと1m以上になります。重量は530gと、そこまで軽くはないけれど苦になる程でもありません。スマホのほか、ミラーレス一眼までなら取り付け可能。さらにBluetoothリモコン付きなので遠隔操作ができるという優れもの。クライミングのみならず、山や旅先でも使いやすそうです。

写真を掲載するだけでも興味を持ってくれるクライマーがいるかもしれず、エリアを盛り上げるためにも有効な手段となってくれるはず。ようやく今週半ばから晴れる予報。岩が乾くのが待ち遠しいものです。

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PROFILE

成瀬洋平

PEAKS / ライター・絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

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