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待ちに待ったウインターシーズン。今シーズンの積雪はどうなる?

山から積雪のニュースが続々と届き、雪山登山やウインタースポーツ好きがソワソワする季節が今年もやってきた。何より気がかりなのは、今シーズンの日本の積雪量と気温。ウェザーマップ代表取締役社長である気象予報士、森朗さんに予想を分析していただいた。

文・イラスト◉森 朗 Text & Illustration by Akira Mori
出典◉PEAKS 2021年12月号 No.145

今年もラニーニャ現象が発生し、寒い冬になりそう。

冬の天候は、北極の寒気の蓄積状況と、その寒気がいつどこに吹き出してくるかによって変わってくる。冬の寒気はどこでも同じように蓄積するわけではなく、暖かい海水が流れ込む北太平洋や北大西洋では寒気が弱く、反対に大陸になっているシベリアや北米、北欧などは寒気が強まりやすい。だが、年によってどこに寒気が蓄積するかも変化するので、シベリアに寒気が集まることもあれば、北米大陸の寒気がほかより強まることもある。また、シーズンの途中で寒気の強さが変化することもある。日本が寒くなるのは、当然シベリアの寒気が強くなったときだ。

シベリアの寒気が強くなったとしても、その寒気の吹き出し方によって日本への影響はさまざまだ。寒気が小刻みに吹き出すときには気温が高めになり、雪も極端に多くなることはない。反対に、溜まった寒気が一気に吹き出すと、強烈な寒波となって全国的に厳しい寒さや豪雪に見舞われることになる。

そこまでわかっていても、寒気の状況を正確に予想できるのは、せいぜい1週間先まで。冬の期間全体でどうなるかを直接予想することは不可能だ。そこで、寒気の吹き出し方と関連が深い、偏西風の状況を熱帯の海面水温の分布から予想することになる。

この冬も昨シーズン同様ラニーニャ傾向で、しかも冬のあいだ継続しそうだ。偏西風が中国大陸では北へ、日本付近では南へ蛇行し、大陸の寒気が日本付近に流れ込みやすくなる。また、北太平洋上では低気圧が発達し、寒さが厳しく、雪も多くなる可能性が高い。

昨シーズンは、太平洋西部やインド洋東部の海面水温が高く、上空に放出された暖かい空気が中国大陸で偏西風を北に押し上げ、その反動で日本付近では偏西風が南下していた。このため、寒気が日本付近に吹き出しやすく、寒い冬になると予想されていた。実際、12月半ばには関越自動車道で車1,000台以上が立ち往生するほどの大雪となった。

今シーズンも熱帯の海面水温の状況は同じ。インド洋や太平洋西部の海面水温がいつもよりも高く、偏西風が中国大陸では北、日本付近では南を流れるので、昨シーズン同様、日本付近で寒気がより南下しやすい。寒く、雪も多い冬になるはずだ。

ところが、そう単純にはいかないこともある。昨シーズンが良い例で、12月から1月上旬までは寒かったのだが、1月半ばから急に気温が上昇し、そのまま暖冬になったのだ。原因は、インド洋の海面水温が急激に低下したことと、アリューシャン列島のはるか上空に、暖かい空気でできた高気圧が突然出現したことだ。インド洋の海面水温の低下は偏西風を変化させ、寒気が日本付近に流れ込みにくくなった。またアリューシャン列島上空の高気圧は、シベリアの寒気を西の方に押し出して、寒気そのものが弱まった。これらはいずれも予想外でめずらしいできごとだったので、当初の予想が大きく外れてしまう結果となった。

今シーズンはというと、インド洋の海面水温は1月がもっとも高くなる予想になっていて、昨シーズンのように急激に低下することはなさそうだ。また、冬に突然暖かい高気圧がアリューシャン列島上空に現れるのはそもそもめずらしいことなので、2年連続で、ということもないだろう。天気予報に「絶対」はないが、この冬は寒い冬、そしてシーズン初めから雪も多くなる可能性が非常に高いと思っていいだろう。

インド洋の海面水温の予想。昨シーズンは1月にかけて急激に低下したが、今シーズンはオレンジ色の予想幅は大きく、いまは昨シーズンよりも低いものの、1月にかけて上昇する見込みだ。

出典

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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