完全オリジナルのロッキーカップ、とうとう完成しました! 編集長インタビュー
PEAKS 編集部
- 2022年11月05日
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2021年10月に開始したPEAKSの新しいサブスクリプションサービス「PEAKS BOX」。サービスの内容としては、ご自宅に届くPEAKSやフィールドライフの最新号や、小社の他雑誌バックナンバー電子版読み放題に加えて、オリジナルで開発したアウトドアギアをノベルティとしてお届けしています。このノベルティ第1弾がようやく完成しました! 開発したPEAKS編集長の朝比奈に、会員向けノベルティへの思いや第1弾アイテムとなったロッキーカップへのこだわりを聞きました。
雑誌付録の制約を超えたオリジナルギアをお届けしたい
読者のみなさんにはすっかりお馴染みの雑誌PEAKSの付録。これまで山で使えるいろいろなアイテムを開発し、お届けしてきました。実はそのほとんどが僕がこだわって一人で開発してきたものです。
でも、雑誌の付録にかけられるコストやサイズの制約は厳しいもの。その制約を外し、コストをもう少しかけて凝ったものを作れるなら一体どんなものが作れるだろう?と考えるようになりました。そうやって付録以上にこだわって時間もコストもかけて作ったアイテムを、PEAKS BOX会員の皆さんにプレゼントしたいと思って取り掛かりました。
そもそもロッキーカップって?
シエラカップは、もともとシエラネバダ一帯の自然保護エリアを作る目的でシエラクラブという団体ができて、クラブ会員に対して会員証の代わりとしてオリジナルカップを配布したのが始まりです。シエラネバダ山脈からとってシエラカップという名前で、その後にそれよりもうちょっと大きいサイズのカップを作ろうとした人たちがシエラネバダ山脈より大きいロッキー山脈から命名したのがロッキーカップなんです」
登山やアウトドア趣味の人ならおそらくひとつは持っている人気のシエラカップですが、山の中、数人で食事をシェアするときなど、山でうつわとして使うには少し小さいですよね。もう少し大きいものを欲しい人にはロッキーカップをぜひおすすめしたいんです。
使い心地に納得できず…試作の数は合計7回!
すでにロッキーカップは各種出回っている中でも、注ぎ口のあるロッキーカップというのは見たことがない。しかも素材はチタンでフォールディングタイプのハンドルにしたら、かなりオリジナリティの高いものになりそう…とコンセプトが固まったところで開発を始めたものの、納得のいく試作品を手にするまでには想定以上の時間がかかりました。
注ぎ口を作るときに特に気にしたのは、注ぎやすい角度と、右手で持って飲む時に干渉しない位置。まず3Dプリンターで何度か型を作った後に本格的な試作に入りました。
ハンドルと注ぎ口のベストな位置関係を出したら、今度は別の問題が。ロゴが正面を向いていない……。改めてきっちり水平位置を確認してロゴ型押しの位置を決定しました。
もう一つのこだわりが持ち手の太さ。一般的なロッキーカップよりも太くしています。持ち手が細いと熱が伝わりやすく、中身をたっぷり入れたときに手に食い込み持ちにくくなるためです。僕はなみなみ酒を注いで飲むので、ここは結構重要なポイント(笑)。
3Dプリンターで3回、チタンでの試作は4回、合計7回試作してきました。湿気のこもりにくいメッシュポーチが付属しますが、これも本体がぴったり収まるように3回試作しています。
素材のチタンはUS規格のグレード1で純度99.6%。本体重量は62gです。
使い方は本当に自由。もちろん直火にもかけられるので飲む、食べる、調理するをなんでもこなす使い勝手のいいのができたと思っています。スープもごはんもコーヒーも酒も、なんでもしっかり1人前を受け止めてくれるロッキーカップを登山の相棒にしてくれたら嬉しいですね。
2021年11月中の入会でロッキーカップが届きます
こちらのロッキーカップは2021年11月中にPEAKS BOXにご入会いただいた方にもれなくお届けいたします。他では手に入らないので、気になる方はお見逃しなく!
※ロッキーカップのプレゼントは終了しています。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。