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愛好家3人が語る、ソロキャンプ座談会。自分らしく楽しめるキャンプスタイルとは?

クルマ、バイク、公共交通機関と移動手段の異なる3人が、ソロキャンプの魅力を徹底解剖する座談会。 各スタイルの視点から見えてきた楽しみ方の違い、そして共通するソロならではの“癒やし”とは? 談笑の果てにたどり着いた意外とシリアスな結論は、ソロ好きならだれもが首を縦に振るはず!

文◉ヤマシタユウスケ(あすなろ組)
写真◉上飯坂 一
撮影協力◉ヴォルケーノ白糸オートキャンプ場
出典◉CAMP TOOLS 2021

今回の座談会に参加してくれたのはこの3人!

◆キャンプコーディネーター:佐久間亮介さん(左)

ライター、テレビ出演、モデル、キャンプシーンのコーディネートまで、キャンプにまつわる仕事はなんでもお任せ。2021年4月に上梓した初の単著『キャンプ職業案内』は、重版出来

◆イラストレーター:こいしゆうかさん(中央)

「女子キャンプ」の提唱者としても知られる、イラストレーター、エッセイマンガ家、キャンプコーディネーター。キャンプだけでなくカメラやカレーの著書も大人気と、マルチに活躍中

◆俳優:森 公平さん(右)
吉本興行俳優部所属。同事務所のキャンプブ! としても活動。バイクとキャンプ愛にあふれ、 仕事はなんでもお任せ。 北海道キャンプツーリングでは 10日間で 2,510 ㎞を走破。「森キャンプ公平」で YouTube配信中

ソロキャンプとの出合いとは?

こいし:私がキャンプを始めた10年くらい前って、まだ「ソロキャンプ」 っていう言葉自体が一般的じゃなかったと思うんですよね。

佐久間:そんななか、こいしさんは、ソロからスタートしたんですよね?

こいし:正確には、会社の同僚に誘われて行ったキャンプが最初。そしたらファミリーですし詰めの夏のキャンプ場に、ひとりバイクで来ている人を見かけたんです。こぢんまり したテントの前の地べたに座って、 ヘッドランプだけ着けて、当時の価値観でいえば完全に怪しい人。でも私には格好良く映って。ひとりでもキャンプありなんじゃん! って思って、真似することにしました。

森:いまでこそ市民権を得ているけど、その時代のソロキャンパーって肩身が狭かったはず。自分もバイクでソロキャンプをしているから、その人の気持ちはよくわかる(笑)。

こいし:森さんは最初からソロキャンプを楽しんでいたんですか?

森:最初は友達とグループキャンプを楽しんでいたんだけど、だんだんスケジュールが合わなくなっちゃって。でもキャンプ自体は好きだから、思いきってひとりで行ってみたらハマった。そしたらもう休みができたらいつでも行けちゃうので歯止めが利かなくなって(笑)。それでいまはもう、ソロだけになりましたね。

佐久間:僕も森さんと同じで、もともとみんなでわいわいが好きだったんだけど、沖縄でひとり旅をしたときに宿泊手段としてソロキャンプをしたら気に入っちゃった。いまもグ ループキャンプを楽しむことは多いけど、徐々にソロの割合が増えてきましたね。

移動手段とスタイルの関係

こいし:沖縄めぐりはクルマで?

佐久間:離島にも行きたかったので、バックパックを担いで公共交通機関を使いました。けど、普段のキャンプは基本的にクルマを使っています。 オートキャンプはいろんなものを詰めこめるのが利点で、パックラフトみたいな遊び道具とか山道具を積んで、キャンプ道具もフルセットで持って行ける。そのときどきの状況に応じた遊びを楽しむための、ベースキャンプを作る感覚かな。

こいし:大きなクルマにカヤックや釣り竿を載せて、自転車も積んで北海道に行く、みたいな。あれがオー トキャンプの究極形だと思う。

佐久間:公共交通機関キャンプは、荷物量という点では対極ですよね。

こいし:私が公共交通機関でキャンプに行くときは、40-50Lくらいのバックパックを使う。だいたい荷物だけで10㎏で、食料も加えると13 ㎏。一番ミニマムにすれば、12〜6㎏ には収められるかな。

森:バイクも積載量に限界があるから、クルマのようにギアを全部持って行くわけにはいかない。でも、だからこそ選ぶ楽しさがある。地べたスタイルなのかチェアスタイルなのか。ブッシュクラフトをするにも、 ナタにするか斧にするか。支度中からわくわくしますね。

こいし:わかる! 準備の時点からキャンプが始まっている。

森:少ない荷物でも不自由なく楽しめるのは、ギアが進化した恩恵も大きいですよね。

こいし:本当に10年前とは全然違う。最初はチェアなしでピクニックシートとかエマージェンシーシートに座っていて、「かわいそうな人」みたいな。ヘリノックスなんて衝撃だった。この軽さで脚がある、テーブルが使える。人間らしい! って。

佐久間:ソロのハードルが下がってますよね。

こいし:だからソロキャンパーが増えているのも当然だと思う。最近はキャリーケースでキャンプに行く人もいるくらいだし。もともと私が公共交通機関を使っていたのは、「旅 するようにキャンプしたい」っていう思いがあったからだけど、それがどんどん実現している感がある。何歳からでも始められて、技術も要らない。キャンプは、アウトドアの入口だなって思っています。

気兼ねしないソロ(自由)の良さ

森 :……もともと友だちがそんな多くないんですよ、自分。

こいし・佐久間:いやいや、そんなことないでしょ。

森:いっしょに行く人がたくさんいたら、こんなにソロキャンプをやっていないと思う。全部自分の好きなようにできて「俺の世界」を満喫できるソロが、やっぱり好きなんですよね。

久間 :自分でいられること、「自由」であることが大事なんですね。

こいし:たしかにソロって自由がいいんだよね。「美しい景色を見たい」 とか「気に入ったから滞在を延長したい」とか、同行者を気にせず思い立ったまま行動できる。

森:友だちといっしょだったら、たぶん「やっぱり買い出しに戻ろう」ってなったけど、ひとりだから「いいやこれで」って。でも、その夕食が妙においしかった。「これはこれ でいい思い出だ」ってなったのは、 ソロキャンプならではですね。

こいし:ひとりだからなんだってい い。だれからも文句を言われないし。

森:だから定期的にひとりの時間が ほしくなってソロが止められない。

自分が自分らしくいられるために、これからもソロキャンプを楽しもう。

森:「お前、人に興味ないんだよ」って。

こいし:わ、同じ(笑)。

佐久間:僕も言われたことある。

森:仕事をしてると絶対に息抜きとしてひとりの時間は必要になるんです。家でひとりはしんどいけど、外に出て、旅に出ればリフレッシュできる。だからソロキャンプは、自分 の生活に本当に必要なんですよね。 自分自身でいるための、ソロ。

森:ソロでずっとキャンプをしていると、さみしくなりません? 僕は北海道ツーリングで5日目をすぎたあたりから人と話したくなったので。

こいし:自由で最初は楽しいけど、 たしかに4泊とかするとだんだんさみしくなるかも。私は現地の人と積 極的にコミュニケーションを取って気を紛らわせているかな。

森:そう、自分でもびっくりするくらい人に話しかけたりするんですよ。 東京にいたら絶対にそんなことするわけないのに(笑)。道の駅でテントを積んだバイカーを見かけたら 「どこから来ているんですか?」とか聞いたりして。

こいし:さみしさもそうだけど、旅先だから、ひとりだから、なにかから解き放たれてだれとでも話せる、みたいなところがありますよね。

森:たしかにひとりだから話しかけるし、さみしさだけが理由でもない。

佐久間:みんな生活していると、社会人としての外面がありますよね? ソロキャンプはそれを取っ払うための時間かもしれないって思うんです。

森:無意識のうちに気を遣っていたり、知らないうちにストレスを溜め込んでいたりしがちですよね。

こいし:会社で本当の自分を出せない人とかもね。私けっこうそれだったんですよ。「女性はヒールを履かなくちゃ」とか言われ続けて、釈然としないまま、ずっと生きてきた。 でも、アウトドアでは日常とルール が変わるんですよね。それで「普段の社会のルールなんて、だれかが勝手に決めただけだ」って思えたら、 気が楽になれた。

佐久間:キャンプ自体に、そういう効用がある。僕もサラリーマンで営業職をしているときに、自分自身の二面性を強く感じていたけれど、キャンプですごく解放された。だから キャンプを生業にしているいまは、普段からずっとナチュラルに話せている気がする。ネクタイ締めて「サラリーマンの佐久間亮介です」、じゃなくて、ひとりの人間の“佐久間 亮介”として生きられる。

森:ソロだと、その感覚がより強まりますよね。だれかと行くとその人 との関係性もあるし、担うべき役割もある。準備してあげようとか、おもてなししなくちゃ、とか。完全に ひとりであること、自分だけの世界であることがやっぱり大事ですよね。

佐久間:ソロキャンプという時間には、自分しかいない。マナーさえ守ってまわりに迷惑をかけなければ問題はないわけで。そういういろんなものを取っ払えることが、ソロキャ ンプの魅力なんでしょうね。

こいし:自分を解放するためのソロキャンプ、「最高っ!」ですね(笑)。

佐久間:まさしく。

森:ソロキャンプ、「最高っ」 。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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